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【ママ×キャリアインタビュー】悩む前に動く。周りを気にしすぎないことを意識して、やりたいことを選択してきた。

妊娠、出産などのライフイベントによって影響を受けやすい女性たちが、納得したキャリアを選択できるようなサポートやサービスを提供するMimosa。
今回は歯科医師として、自身の歯科医院も経営する伊藤さやかさんにご登場いただきます。⼥性の働きやすさについては、まだまだ整備段階の⻭科業界でキャリアを築いてきた伊藤さんのキャリアヒストリーを取材しました。

■ 取材チームより
3⼈のお⼦さんを育てながら⻭科医院の院⻑を務める伊藤さん。
これまでエネルギッシュにキャリアを切り開いてきたご経歴からは、とてもバイタリティあふれるイメージですが、お話している様⼦は落ち着いていて柔らかい物腰。優しい院⻑先⽣という印象です。
導⼊いただいているペアケアデンタルサービスで⾏った従業員アンケートでは、「院⻑の魅⼒」を理由に働いているという⽅が多かったのも納得のお⼈柄でした。

ーご経歴をお聞かせください。

⼤学を卒業してから、勤務医を7年ほど経験し、現在は御茶ノ⽔プライムデンタルという⻭科医院の院⻑をやっています。御茶ノ⽔という都会のど真ん中なのに、どこか親近感を感じる街の雰囲気が好きで約4年前にこの場所に開院しました。

ー⻭科医師を⽬指した理由は?

進路を考えているときは研究職に興味があったんです。でも1⼈で黙々と研究するのって⾃分には向いてなさそうだなと。もっと⼈とコミュニケーションをとるような仕事が良いなと思い、臨床の分野にシフトチェンジ。ご縁あって⻭学部に⼊学して、⻭科医師を⽬指しました。

ーご⾃⾝の医院を開院されたきっかけは?

⾃分の満⾜いく診療をしたいと思ったのが開院した理由です。勤務医だとどうしても院⻑の診療⽅針に沿っていくので、治療や患者さんとのコミュニケーションなど⾃分がこだわりたい部分をやりきれないこともある。⾃分の医院で、⾃分なりのやり⽅で患者さんに寄り添った診療をしていこうと思って開院しました。

ー3⼈のお⼦さんがいらっしゃいますが⻭科医師との両⽴はどうですか?

⻭学⽣のときに1⼈⽬を出産したので、学⽣、研修医、勤務医とすべてのフェーズを⼦育てと両⽴してきました。
⻭科業界は⼀般企業に⽐べて”働き⽅改⾰”に遅れをとっていると思います。正直⼦育てしながら働きやすい環境だとは⾔えませんでした。結婚や出産で離職してしまう、復帰する⼈が少ないのは仕⽅ない状況だったように思います。
特に、⼦どもが熱を出したりしても、⾃分が担当する患者さんの予約が⼊っているので簡単に休めないのは⼤変でした。病児保育や実⺟を頼ったりしてどうにか乗り越えていましたが、最悪⼦どもをおぶってでもやらなきゃという覚悟ではいましたね。

ー⼦育てとの両⽴の難しさを⾃ら経験されてきたんですね

職場の雰囲気的に、⼦育てとの両⽴を歓迎してもらえてないのは⾟いですよね。当時は周囲からいろいろ⾔われました。同級⽣からは「よくそんな⼤変なことできるね」とも。私はあまり気にしない性格ですが、やっぱり周囲の反応が冷たいと気持ちがツラくなる⼈も多いのでは。

⼦どもを育てていたら急な体調不良で休まなければならくなるのはよくあること。そういったことを対応しやすい環境にするのは、⼥性が働きやすい職場になるために重要なことだと思っています。

ー弊社のペアケアデンタルサービスを導⼊いただいた理由はそこから?

そうですね。私⾃⾝の経験から、もっと働きやすくなる制度を整える必要性を感じていました。だから⾃分の医院はそういったことにも⼒を⼊れていきたいと思っていたんです。そうしたら⼥性従業員が働きやすくなるし、出産前の⼦たちも希望を持って働けるかなと。
でもいざやろうと思っても、何をしたら良いのかわからない。そんなモヤモヤを抱えていたときにミモザさんに出会ってご相談させていただいたのが始まりです。

御茶ノ⽔プライムデンタルにて、終始笑顔でインタビューに答えていただきました

ー「あまり気にしない性格」とのことですが意識されていることはありますか?

もともと細かいことは気にしないタイプです。もしかしたら鈍感なのかもしれません(笑)
でもそういった「鈍感⼒」というのは意識して⼤切にしてきました。就職先の⻭科医院を探しているときに、⼦どもがいることを理由にお断りされたことがあったんです。そのときも「へえ、そっか。ご縁がなかったんだな」くらいにしか思いませんでした。
勤務医時代も⼦どもがいることで周りからいろいろ⾔われることもありましたが、特に気にしなかったので正直あまり覚えていません(笑)
周りを気にしても私にはメリットがないし、誰も私の⼈⽣の責任をとってくれるわけではないので。

ー必要以上に周囲の声を気にせず、前に進まれてきたんですね。

はい、あとはいろいろ考えてしまうと動けなくなるので、考える前に動くことを意識しています。これは⺟の教えも影響があるかもしれません。⼩さい頃から「やりたいことは⾔葉に出していくのがいい」と⾔われてきました。
だから⾼校と⼤学はイギリスの学校に⾏ったり、⼦ども3⼈育てながらここまでやってこれたのかな。

ーこれからはどのようなことに取り組まれていきたいですか?

⾃分の医院を開いてからは、私が⼤切にしている診療⽅針で患者さんと関われています。“患者さんとの会話(カウンセリング)を重視する”というのはずっと守ってきた私のポリシーでもあります。
ただ医院の経営はそれだけではなく、従業員のことも考えていかなければならない。やるべきことはまだまだたくさんあります。働きやすい環境を整えることもその⼀つですね。その⼀歩としてミモザさんと協⼒していけることになったので、これからはさらに従業員のために除けるストレスは除いてあげたい。良い職場環境で活躍して欲しいと思っています。

⼤きな話になってしまいますが、この⼀歩が他の⻭科医院さん、ひいては⻭科業界に波及していったら良いなと思います。⻭科業界の働き⽅改⾰が進むことを望んでいます。

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