ミモザ

花と読書とカフェが好きなアラサー会社員です。 個人的に読んでみて面白かった本、オススメ…

ミモザ

花と読書とカフェが好きなアラサー会社員です。 個人的に読んでみて面白かった本、オススメしたいと思った本を紹介しています。

最近の記事

【読書】小説型自己啓発本

子供の頃、勉強で躓くと親や先生や塾の講師が、 適切な勉強法や解くためのヒントを教えてくれていました。 部活動でうまくいかないと、先輩や顧問の先生やコーチが、 コツやうまくいかない原因を指摘してくれていました。 社会人になると、定期的に人事面談等はあっても、 なかなか細かいアドバイスを受ける機会というのは少ないはずです。 初めの頃うまくいっていた業務が、ある日突然うまくいかなくなって、 残業が続くようになったり、ミスが増えたり――。 でも、その原因が何なのか、どうすれば改善され

    • 【読書】その優しさを行動に

      今までに、こんな経験をしたことはありませんか。 電車で席に座っている時に、高齢の方が乗ってきて、 席を譲ってあげなくてはと思いつつ、断られたらどうしよう等と考えて 結局声をかけられなかったという経験を。 お恥ずかしい話ですが、私は経験したことがあります。 もし私のように、なぜか人に気遣いの声をかけることを躊躇してしまう人が いらっしゃったら、ぜひこの本を読んでいただきたいです。 きっと、前よりもためらわず人に優しく声をかけられるように なるでしょう。 瀬尾まいこ『掬えば手

      • 【読書】破天荒ママの訓示

        学校で、恋愛で、仕事で行き詰まった経験のある方にオススメの小説を 紹介します。 和田裕美『タカラモノ』(二葉文庫) 「ママ」は、浮気して時々男性について家を出ていってしまうような女性。 この物語は、娘のほのみの視点で、彼女の成長とともにママの生き様が 描かれています。 最初は小学生の頃から始まり、最終的に社会人になった頃のやりとりも 含まれているため、幅広い年齢層の方に共感していただける一冊だと 感じました。 今回は、そんなママの言葉の数々の中で、特に私がぐっと来た名言

        • 【読書】初心に返る仕事術本

          毎日同じ時間の電車に乗って会社に行き、同じ顔触れの中で 同じ作業をして、自宅に帰るーー。 その繰り返しの中で、こう思ったことはありませんか。 「仕事、つまらないな」と。 その仕事に就いたばかりの頃は、仕事を覚えることに必死だったり、 憧れの先輩を見つけて「こんな社員に私もなりたい!」と憧れたり、 毎日必死に働いていたというのに・・・ あのキラキラした気持ちはどうして長く続いてくれないのでしょうか。 そんな悶々とした気持ちを抱えながら働いている方に、 ぜひ読んでいただきたい

        【読書】小説型自己啓発本

          【読書】欲しがりさんにオススメなミステリ

          もともと私は単純な人間なので、ミステリ作品は それほど捻った内容のものでなくともドキドキしながら読める人間です。 ただ、最近本屋を徘徊していると、 どうもコアなミステリファンの”飢え”を察知してか、 一つの真相だけでなく、複数の真相を秘めているような作品が 増えてきたように感じます。 今回は、そんな何度も驚いてひっくり返ってしまうような ミステリ短編集を紹介します。 結城真一郎『#真相をお話しします』新潮社 惨者面談 家庭教師の営業担当スタッフのアルバイトに勤しむ大学生

          【読書】欲しがりさんにオススメなミステリ

          【読書】オトナにもちょうど良いキュン

          最近、恋愛系のテレビドラマや小説を見てもいまいち ピンとこなくなってきたな・・・と、 自分の心の擦れ具合に、ちょっぴり悲しさを感じます。 昔は、あんなに少女漫画を読み漁って、主人公やその友人たちに 感情移入し、胸躍らせたり、心を締め付けられたりしていた というのに・・・。 大人になると、様々な現実を知ってしまって、 子供の頃に抱いていた、そういうキラキラした感情を 失ってしまうんでしょうか。 今となっては少女漫画チックな甘~い恋愛モノの話に触れると、 むしろ少しの胸焼けを

          【読書】オトナにもちょうど良いキュン

          【読書】これぞ人生の元気サプリ

          仕事で嫌なことが続くと、つい「何のために働いているんだっけ?」と 立ち返りたくなることがありませんか? 特に日照時間が短い冬の時期は、ちょっとしたことでも 気分が沈んでしまって、なかなか浮上することが難しいと感じます。 今回は、そんな躓いた時にぜひ読みたい、元気サプリメント的な小説を ご紹介します。 青山美智子『ただいま神様当番』(宝島社文庫) 可愛らしい神様が、とあるバス停利用者の人々の前に現れ、 彼ら彼女らに神様当番をさせるというお話です。 神様の風貌が可愛く描写

          【読書】これぞ人生の元気サプリ

          【読書】美味しい人生

          読書を趣味に小説を日々読み漁っていると、 たまに「わかるなぁ、この気持ち」と思わず頷いてしまう時があります。 私の場合、特に一穂ミチさんの作品を読んでいる時に共感することが 多いです。 時折、その顎を縦に振るに至った個所にそっと付箋を貼ってみたりも します。 今回は、その中でもわりと最近に発売された短編集をご紹介します。 一穂ミチ『うたかたモザイク』(講談社) 本作は、各話の内容を味覚の種類になぞらえて分けています。 各種類から、特にお気に入りの1話について、それぞれ書い

          【読書】美味しい人生

          【読書】せめてもの願い

          これまでにいくつかの会社を転々としてきました。 時々ふと思うのは、「私がやっていたあの仕事を引き継いでくれた人は、 どんな気持ちで対応してくれていたんだろう・・・」ということ。 殆どの会社が人手不足に喘いでいるようなところばかりだったので、 恐らく私に対して恨めしい気持ちを抱いていてもおかしくありません。 私自身も、各会社で働いていた当時は、自分よりも早期に退職したり 部署異動をしていったりする社員を、どこか羨ましい気持ちで 見ていました。 今回ご紹介する本は、そんな現

          【読書】せめてもの願い

          【読書】凸凹親子の同居生活

          皆さんの家族は、どんな家族ですか。 私の家族は皆結構寂しがりやで、定期的に実家に集まっては ご飯を食べたり、どこかへ遊びに行ったりします。 ただ、友人の話を聞くと、それほど家族とは会わず、 それぞれがそれぞれで日常を過ごしているという人も多いです。 当たり前ですが、家族によってその形は違うんだなと感じる日々です。 今回は、一味も二味も違う、 ちょっと風変わりな家族の形をテーマにした作品をご紹介します。 瀬尾まいこ『傑作はまだ』(文春文庫) 加賀野は、そこそこ売れている小

          【読書】凸凹親子の同居生活

          【読書】心に響くスピーチの極意、ここにあり

          今回ご紹介したい本は、私が婚活に悩んでいた時期に見つけた一冊です。 タイトルから真っ先に「結婚に関する話だ!」と思い込んで ぱっと手にとったのですが(とびつきやすいタイプなのです)、 残念ながら結婚に関するお話ではありませんでした(笑)。 ただ、この作品に出てくる”職業”について興味を持ったので、 婚活のことは一旦置いておいて、そのまま購入して読んでみたのです。 原田マハ『本日は、お日柄もよく』(徳間文庫) 心にすとんを入り込んでくる言葉を紡ぐお仕事、スピーチライター。

          【読書】心に響くスピーチの極意、ここにあり

          【読書】スッキリする物語

          脳科学者・茂木健一郎先生の「アハ体験」をご存じでしょうか。 脳は何かに気づいた時に活性化するということで、テレビ番組『世界一受けたい授業』でこの「アハ体験」がよく取り上げられていました。 今回は、そんな「アハ体験」のような、気づくととてもスッキリする一冊を ご紹介します。 杉井光『世界でいちばん透きとおった物語』(新潮文庫) 「透きとおる」ってそういう意味だったのか!と思わず声を上げたくなりました。 主人公の燈真(とうま)は、文学賞を獲るほど有名なミステリ作家・ 宮内

          【読書】スッキリする物語

          【読書】お探し物は?

          「何となく今の自分を変えたい」「気持ちをリセットしたい」という時に、 「本を読む」という選択をしている人は、きっと私だけではないはず。 今回は、そんな日常に躓いてしまった時に読みたいと感じた本を ご紹介します。 青山美智子『お探し物は図書室まで』(ポプラ文庫) 本屋や図書館の中をぶらぶらしながら、 何となく目についた本を手に取って読んでみるのが好きで、 だから、この本のタイトルを見た時にドキリと胸が高鳴りました。 「お探し物」——。 この本では、現状に不満を抱えながら

          【読書】お探し物は?

          【読書】生きるための糧

          町田そのこ『ぎょらん』(新潮文庫) 人が死ぬ間際の願い。それを知る方法があるとしたら、あなたは知りたいですかーー。 この本には、大切な人の最期の願いを知ってしまったがゆえに苦しみ、 もがく一人の男性が登場します。 本のタイトルにもなっている「ぎょらん」とは、 人が死ぬ間際に残すとされる珠のことを指します。 その「ぎょらん」を嚙み潰すことで、 その人の最期の願いがわかるというのです。 主人公の朱鷺(とき)は、親友の「ぎょらん」を口にしたことで、 その内容に囚われ、日々「ぎ

          【読書】生きるための糧

          【読書】お酒のお供に・・・

          皆さんは普段どんな場面で読書をしますか。 通勤中の電車の中で、カフェで、自宅のソファーに座って等、 いろいろあるかと思います。 私は、時々お酒を飲みながら本を読むこともあります。 今回は、そんなお酒のお供にぴったりの短編集について書きます。 『ほろよい読書 おかわり』(双葉文庫) 好きな作家さんの作品も含まれていたこと、 そして、私自身もお酒好きであることから惹かれて読みました。 主人公は女性である作品が多く、お酒に興味のある女性だと よりのめり込みやすい印象です。 ただ

          【読書】お酒のお供に・・・

          【読書】親になるということ

          今回は、これから親になる人、現在子育て中の人にも ぜひ読んでほしいと感じた一冊について紹介します。 私自身も結婚して、子どもが欲しいと感じる日々の中で、 この本を手に取りました。 辻村深月『琥珀の夏』(文春文庫) 今作では、<ミライの学校>という団体が社会から「カルト団体」という レッテルを貼られたことで、<ミライの学校>に行ったことのある当時の 子どもたちが、大人になってどうなったのかが描かれています。 「カルト団体」と聞くと、信条も社会から逸脱した団体なのかと思いきや

          【読書】親になるということ