Hajime Susukida
難病のかみさんの来し方行く末、 支えているのか支えられているのか微妙な私、 子供たちは勝手に成長し、 たくさんの失敗の山を積み上げて行く。 そんな家族の足跡を残して行きます。
片付かないおもちゃ箱、木々や廃材を集めて造った秘密基地、 ごっこ遊びの数々、半世紀の時間が経ち、それらの遊びは出来なくなったけれど言葉の遊びは、まだ始まったばかり。
当事者の生きたい生き方が出来ない。 いつまで経っても不完全な制度や仕組み、 どんなに組み合わせても私たちは満足出来ない。 求めているのは、皆さんがしている普通の暮らし。。
日がな一日、野山を駆け回って遊んだ子供がいた。 ドッジボールが怖くて、逆上がりが出来なかった小学生、 学業を忘れて器械体操に熱中した中学生、 体育の時間だけヒーローになれた高校生がいた。 煙草を覚えて、運動を忘れてしまった大学生がいた。 社会人になって、空手を始めて初段を取った。 30歳で市民マラソン10キロにチャレンジすること数回、 きつくて楽しく走るまでには至らず。 40歳でマウンテンバイクを購入、 50歳でロードバイクの楽しさを知る。 歩く楽しさもこの頃、55歳で100キロウォーク完歩。 こんな感じで、いつかチャリで日本一周するための、 準備体操の記録と思って読んで頂けたらと思います。
夕べは10キロのドライアイスに囲まれたうみちゃんの横に寄り添って寝てやりました。ドライアイスがシャトレーゼでは販売してくれないこと、何か買えば2つまでは付けてくれること、この季節15キロ中型犬を24時間保つためには、10キロのドライアイスが必要で,そのことをドライアイスを買った氷屋さんが教えてくれたこと。さらにキロで550円すること。最期にも沢山のことを教えてくれました。 朝になりうみちゃんと一緒に家を出て、途中で長男と合流、30年前にかみさんが働いていたペット葬祭に向
一昨年辺りから、体調を崩して、食べなくなってみたり、歩けなくなってみたりの大きな波を経て、春を越え夏を越え、秋を冬を越えて、頑張るうみちゃんが家族を励ましてくれた。今年も一喜一憂して夏を迎えて、9月で17歳だ。そこまでもう少し頑張れと応援して来たけれど、流石にここに来て、横になる時間が増えて、食べれず歩けずの一週間が訪れ、夜になり引きつけるような呼吸苦が訪れた。 肉球を揉みながら、首筋を撫でながら上下する腹を見守る。そうしていると、こいつと過ごしたこれまでの記憶が蘇る。
こんな暑ちぃ日の自転車なんか、倒れるで止めちょきよ。歳を考えにゃ歳を。とまあ時々、真面目にアドバイスを頂くことがある。何とも答えようがないので、はいはいと頭を搔きながら生返事をしてやり過ごすようにしている。そして、そんな風に言われる程に、更に行動がエスカレートするのは子供の頃から変わらない。当時は、大分弁で言うと、ちゅうかんをはるとか、ちゅうくれとか言われて嗜められていた。要はお調子者なわけで、変わらないまま歳を取ってしまったんだな。 そんなわけで今日は錦町からおスター
7月最後の土曜日は、何にもない土曜日かと思ったら、諸般の事情で朝からかみさんと一緒にシャワーを浴びた。やれやれと言いながらアイスを食べていたら回覧板がドサッと組長さんから回って来て、月当番だから市報を配って下さいとミッションが言い渡された。特に用事もないので炎天下の中、市報を配って歩いたら、自転車で通勤するよりも遥かに暑い。見回すと道端を歩いている人を見かけない。 夏休みの子供たちが道端や空き地で遊んでいたのは、遠い昔の私の夏休みだった。あの頃の夏は、暑さは上からだけで
ほぼ雨の3連休だった。毎日、チョロチョロと動き回って、家の中で自転車漕いで、腹筋に効くプランク8種目をやって、時々、読書して映画観て過ごした。 サイクリングで5時間も6時間も自転車漕ぐのは平気なんだけど、映画観ながら固定ローラーで1時間漕ぐと意外に疲れることが分かった。止まることなく同じ姿勢と重心で同じ動作がやばい。外を走る時は、漕がずに惰性で動いたり、信号で停まったりと適度なインタバルと重心移動が入ってくれる。この違いは大きい。 100キロウォークに向けて、本格的
土曜日の今日は、かみさんの定期受診の日、朝からあちこちが痛い、この前は訪問看護さんから少しむくみがありますと言われたと話していたから、いやいやむくんでるんじゃなくて太ってるだけ、むくむと言ったのは、訪問看護さんも太ったとは言い辛かったから「むくむ」という表現に言い換えただけ、優しい看護師なんだよ。「何言いよんの」とご立腹のかみさん。 昼前に主治医の診察、開口一番、甘い物ばかり食べてませんかと言われて、かみさん苦笑い。ほらみたことかと私。難病の症状そっちのけで栄養指導が始
11年前に禁煙開始と同時にチャレンジした100キロウォーク、マメだらけの足の痛みに泣きそうになりながら完歩して、もう2度と出たくないと思っていたのに、気が付けば今度で7回目になる。ドMを自覚して久しい。楽しいですかと聞かれても答えに窮する。梅雨が明けると同時に練習を始める。練習も楽しいかと聞かれても困る。じゃあ何で歩くのと言えば、100キロ完歩の達成感を味わって、車が無かった時代の先人たちの体現と、まだ100キロ歩ける身体であることの自負くらいかな。 まあ取り合えずは参
ほぼ毎朝、3時半とか4時半、5時半あたりに老犬からオシッコガしたいから外に出せと起こされる。眠いし介護パンツ履いてるから、家の中でどうぞと言うけど、外に出すまで立ったまま、私が起きるのを待っているから、仕方なく一緒に外に出て行く。3時半にはもう4,5軒先の販売店から朝刊が届いている。それから二度寝するから、寝覚めが眠い眠い。私が二度寝から起きると、老犬の奴はスヤスヤと寝てるから、ちょっと腹立たしくもある。 今朝は曇り空、自転車は気持ちよく走ってくれる。西大分から別大国道
今日は車だからGパンに半袖ラガーシャツで玄関を出た。かみさんも玄関でデイケアの送迎を待っている。ラガーシャツの襟ボタンを留めようと手間取る。片手でやろうとするからダメなんだ、右手に持つバッグを車に放り込んでから、改めて両手で留めにかかる。違和感、右胸前にあるはずのない布切れがひらひらしている。これってポケットの裏地じゃないか。裏返しに着てしまったのか、それで小学生の集団登校の中に混じってゴミステーションまで行ったのか。あの爺ちゃん、服裏返しやとか指さされたかな。今日の出足は
夕べは長男が。急に出張先から夜中に帰って来ると連絡が入る。寝る場所も寝具もないわ。さて、困ったけど、そうだ日の目を見ないキャンプセットがあったわ。これなら大丈夫だろう。まだ実践での出番がないキャンプセットたち。テント張って、コットを組立ててマットを膨らませて出来上がりだ。ペグ打ちまでやりたいところだけど、床に穴を開けるわけにはいかない。これでどうだとばかりに、どや顔と土産を交換。久しぶりの親子の会話で夜更かしもしたけど、長男もよく眠れたようだ。 さて、今日は朝からニュー
大分県介護研修センターの公開介護教室の一環として、フリーランスライターであり編集者であり、なんと言ってもお母さんが難病の多系統萎縮症の患者さんだった堀香織さん(53歳シングル)の講演を聞いて来た。取り急ぎのメモ的レポートでご容赦。 23歳雑誌社アルバイトが始まり、最近では京都で酒場も始めた。高齢の両親を看取る。それぞれの最終楽章を書く。お母さんは新宿歌舞伎町でホステスをして3人の子供を成人させる。退職後は生家のある下田で過ごす。多系統萎縮症と診断、難病であること進行が速
夢をみた。何かを学びに何処かの山の中の学校で合宿、すると突然,先生から一方的に、お前は風邪をひいてるからここを引き払って出て行くように言われて、症状も何もないのに何故だと聞いても答えてくれず,ただ出て行けの一点張り。 仕方なくとぼとぼと210号線を歩いて帰る。帰りながらも風邪の症状がないことを、う、うんとか喉を鳴らして確認して、なんと世の中は理不尽なんだと憤懣やるかたなきで歩いていたら、ぽつりぽつりと雨が、と思ったら老犬に額を舐められて目が覚めた。起きて暫く、う,うんと
6月最後の土曜日は、片付けボラの解体家具190キロを佐野清掃センターに持ち込んで処分、金魚とカメの水槽を掃除して、テグーネズミの部屋も掃除してやって、ここのところ介護パンツの世話になっている老犬うみちゃんのお尻だけシャワーもしてやった。昨年からの何度目かの、もうヤバイかもを乗り越えて、よたよたしながら生き抜いてくれてる。先週末から4日間くらい食べては戻すを繰り返して、痩せてふらふらだったけど,別府に出来たペンギンパン屋さんのメロンパンならパクパク食べてくれる。毎日、他の餌に
昨年、老人ホームに入居しているお父さんを温泉に連れて行きたいというお友達の要請で入浴ボランティアをさせて頂いた。あの時の風呂上りのビールを美味そうに飲むお父さんの表情を見て、ボラをさせて貰って良かったと逆にありがとうと伝えた。そのお父さんが先日、旅立ってしまった。仕事の関係で通夜葬儀に参列出来ず、香典を預けた友達に、「いい葬式だったかい」と聞いた。 とても良かった。そして、会ったこともないはずのあの子が目を真っ赤にしてたわ。誰々は気が張ってるのか泣いてなかった。創業した
同級生のご主人、趣味が高じて集めたパチンコ台12台、終活の一環ではないかも知れないけど、意を決して手放すことにしたそうな。そんな投稿が同級生のFacebookにアップされるや速攻で、下さいと言って早速、貰って来てしまった。パチンコ台ってこんなに重かったのか。梅雨の激しい雨が吹き付けて雷が轟く。 父親に連れられて来たのは別府市内のパチンコ店だった。店内に入ると大きな音楽とジャラジャラと絶えることなく続く音とタバコの煙と匂い。皆、整然と並んだ機械に整然と立ち並んで、大人たち
ときは22日13時から、ところは別府市はインバウンド客の出入りで賑わう亀の井ホテル、広域さくら会主催の「進化する介護2024 in 大分県」に参加して来たら、これがここ数年経験したことがないほど凄く良かった。 会場に着くと受付周りから既に、懐かしい人がいっぱい、知ってる人がいっぱいだ。なんだか障害者運動の故郷に帰って来たような見えないエネルギーが漂っているのよ。押切くんの司会でスタート、ノンフィクション作家、川口有美子さんの紹介で山本真先生の基調講演が始まった。 古