いざ・親不孝介護その4
父の老人ホーム引っ越しが、一段落しました。
しかも新しいところがとてもいい💛って父から毎日電話があって、ホッとしてます。
内容はこちらのつづきです。
うちがお世話になる老人ホームは、ベットとエアコン以外は全部、持ち込みスタイルです。
寝具も、ウォシュレット付きトイレも、冷蔵庫も、テレビも、タンスも、椅子もです。で、今度は、それらを丸ごと引き連れてのお引越し。
父の日常を替えないように工夫しながら引っ越しの準備をし、当日は引っ越し屋さんにお願いしての、本格的な引っ越しでした。
ワタシは段取りが苦手ではないので、まあまあサクサクと進みました。
機動力みたいのがあるんです。
だけど、細かいこととか継続力が弱め。
そこからは、コツコツとチマチマが得意な妹とムスメが大活躍。
3人集まれば文殊の知恵でもあり、カシマシイでもあり、わいわい楽しく終わった引っ越し作業。
しかし、ほんとーーーーーに疲れました。精魂尽き果てたって感じ。ワタシタチ、ほんとよく頑張ったwwww
さて、父が介護になって、一番しんどいのは、実は、体力的なことより
決める、ってこと。
ワタシタチは、誰だって、いつだって、たくさんのことを決めています。
無意識レベルであっても、決めています。決めないってことを決めてるってレベルで、なにもかも決めている。
そのなにもかも決めている、を意識せずにはいられないくらい、山盛りてんこ盛りに決めることだらけ。介護って。
「延命治療はどうしますか」
「救急搬送はしますか」
「呼吸器は付けますか」
「看取りは家でしますか?」
いいえの重みと、はいの意味を深く考えて、
はいか、いいえを、決める。ワタシが決める。
ただ、うちは父がとてもオープンマインドな人で、もう10年以上前から、延命はしないとか、葬儀をするのは●●葬儀社ねとか、葬儀連絡は●●さんたちにしてっていう話題が笑顔で飛び交う家。
だから、ワタシは決めたっていうより、
「父から言われています……」って言えて、どれほど救われているのだ、と感謝しながら回答できて助かりました。ふだんから、大真面目なことを笑いながら話してきててよかったよ……
あ、あと、人によって、決めるの重みが違うんだっていう新鮮な気づきもありました。
ワタシ、父の施設を決めるのが、とんでもなくプレッシャーだったんです。
だけど妹に「子供の学校決めるより気楽じゃない?」って言われて、
比べてみたんだけど、ワタシは子供の学校のほうが気楽だったww
そっか、重く考え過ぎてるのか。気づかなかったわぁ。とちょっと視界が明るくなった感覚。
思いのほか、暗い気持ちで決めようとしてたんだろうな。
おいおい、ワタシ、それって違うじゃんって燃えた。
父が楽しく暮らせる場所を決めるってことなんだし、そんなに小難しく捉えなくていいじゃん!! って。
いらぬ責任を背負い過ぎてる、っていう自覚ができました。
ま、それだけ父から、責任もって育ててもらってきたんだなぁって、自覚があるってことでw ナイスな捉え方でしょ?
介護を通して浮かび上がってくることってたくさんあって、
なんというか、家族の歴史に刻まれていく感じがします。
自分の原風景を見てるというか。
その時間のおかげか、心のどこかがグッと強くなってます。
希望の環境が整ったからか、父の声は明るくなり、
「ありがとう。最高だよ。いいねぇ。」
ばっかりいうw 可愛すぎるだろ。
じーじが可愛いんだけど、っていったら、子供たちに
「何言ってんの? じーじは前からずっと可愛いよ?」って言われちゃって、ああ、この1年半前に突入した介護時代以降、
ワタシは父にどんなデーターを上書きしちゃったんだろう。
父は、父だった。かわいいじーじ💛なんだそうだ。
いい施設に巡り合って、父の環境とメンタルが落ち着いたら、
ワタシの素の心まで、緊張がほどけたみたいです。
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