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いざ・親不孝介護その3

我が家の介護日記を公開してくシリーズのようになっております。
アラフォー、アラカンには身近な話題ですよね。

さて、オトコヤモメだった父が検査入院中に脳梗塞。自宅介護を希望していた父でしたが、ワタシが怪我で手術&リハビリという展開になったため、老人ホームを探し始めましたのでした。

昨日、3軒目の引っ越しという、大仕事をしました。

我が家の流れは、
検査入院⇒脳梗塞発症⇒救急病院⇒老人病人⇒リハビリ病院⇒高級老人ホーム⇒自立支援型老人ホーム⇒老人ホーム。いまここ。

父のおかげで、様々な経験をさせてもらっています。

老人ホームにも、色々あるなんて、1年前まで知らなかった。

昨日まで、生活リハビリという名目で、自分のことは自分でやりましょうっていうホームにいました。
部屋にはお風呂とキッチンがあって、介助や介護はありつつ、できることは自分でやっていくっていうホームでした。
自分で身支度が出来たり、やりたい人にとっては、最適解です。

最初は父もそれがいいって喜んでたんだけど、昨年の12月ころから、もう自分で着替えもしたくない。靴下も履きたくない。タンスの管理もしたくない。それはムスメたちの仕事だ。オレはもうがんばりたくない。
というモードになってきました。
この施設の担当ケアマネさんは、家族の相談を「クレーム」って受け止めちゃってるみたいで、相談すると謝ったり、ガンバリマスってなりがち……
ワタシはかなり本音で話をしてるつもりなんだけど、スルスルっと交わされちゃう……なんというか、腹を割って話すのが苦手なのかもなぁって感じ。

介護の本によると、ケアマネさんって相性があるから、変えることはありですって書いてある。
だから父ともそこは何度か話したけど、担当替えたワガママな人って扱われるのも居心地が悪いから我慢するっていう。
ケアマネさんに相談できない。気を遣ってる。思い通りにならない。イライラする……
そのうち、父の言い分が変わってきちゃった。

「ここはケチだ。頼んでもなにもしてくれない。ここの人に頼んでも、自分でやりましょうとかいう。それなら、ムスメがもっとオレのことを丁寧にやれ。オレの介護を生きがいにしろ。」

と言い出したw

「オレの介護を生きがいにしろ」


このフレーズが、ワタシの心とか脳とか色んなところに、毒素みたいに回りましたwwwww
まずい。直接介護してないのに、介護鬱みたいになっていくw
つまり、介護ってのはオムツ取り換えたり、ご飯食べさせるっていうことだけじゃなくて、介護が必要な人の人生を背負いこみ、しかも正面から向かい合ったり、隣りに寄り添う立場にたつことなのだ。と気づく。

父がどこで暮らしていようと、ワタシは介護をしている人なんだ! ということに。家にいないから介護してないなんてことはないんだ……

いろいろある選択肢から、ワタシは、「介護付き老人ホーム」をチョイス。
おはようからおやすみまで、介護士さんが細やかに介護をしてくれる施設です。逆に言うと、何もできない人になっちゃうんだそうです。

でももう、なにもしたくないっていう父にとったら、極楽だそうで、
昨夜と今朝の電話では、
「ここ最高! 至れり尽くせりで希望通り! ありがとう!」


暮らしていれば不満も怒りもあるでしょうけど、もうそれはあるって思っていればどうにかなる。ゼロなことが幸せでもないのだから。


ホームの人と父の間に、信頼関係が生まれやすくなるよう、
ワタシが「いいムスメぶりっこ」して、手や口をださないこと。
昨日は部屋を整えてきたわけですが、その大前提は、父と職員さんたちがわかりやすいこと。
美しい収納が最善ではないってこと。

人に気持ちを伝えるって、言葉が最適って思ってるワタシだけど、父の介護に関しては、行動で、部屋作りで、伝えてるかんじです。

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