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B型継続支援と定着支援の2つの福祉サービスをもつ事業所【より良い就職に向かって】
私が所属している法人では、
同じ法人内の下で、B型継続支援(発達や精神の方が多く通所している)と定着支援を行っています。
B型と定着支援を同じ法人内で行うというのは、
就職と、就職した後のことを考えてサービスが組まれている。
ということでもあるのですね。
通所されている方々は、
その事業所で何十年と長く作業をされている方もいれば、
いつか一般企業で働きたいと思って職業訓練をしている方もいます。
どちらの場合も、
職業人として必要なスキルを身につけるために、
訓練内容や作業にその人なりの目標をたてて、
仕事に意義をもって働いています。
これまでのB型のイメージから行くと、
まるで作業所ではなく、会社のようだといわれることも多いです。
そうすることによって、社会人である自分を自覚し、
いざ就職したときのギャップを、
できるだけなくしていけるようにしています。
就職をしたい方は、
どんな働き方をしたいのか、障害特性も考えながら、
理想の職場を一緒に探すところからはじまり、
実習を通して、一般の方と一緒に働くことへ『耐性』をつけていきます。
何度か実習をしながら、採用につながった場合は、
仕事内容もある程度できるようになっていますし、
職場の方とも関係性が築けているケースがほとんどですから、
人間関係の面でも、安心して就労生活がスタートすることができます。
数年前まで国の方針では、
障害者が働く(雇用される)というのは、就労移行やA型事業所を利用している方にほぼ限られていました。
近年は、障害の程度が重いといわれるB型に通う方であっても、
就職していこう、自分で税金を払っていこう、
という指針が打ち出されるようになりました。
実習にどんどんでて行って、
企業で指摘されたことを、事業所にもどって練習することができる。
社会への適応力や実践力を育てていくのが、
B型事業所の役割になっていくのかもしれませんね。
もちろん、人によってそういう道を選ばない方、
そして、選べない方もいます。
いろいろな心身の事情、家庭環境、価値観などがあって、
その中で自分にとっての幸せを考えていけばいいと思います。
B型ならばまた、就労移行支援と違い、
利用期間が決められていないので、
そういう大事なことをじっくり考えることができるのです。
一般の方と一緒に働くというのは、
お互いの理解もそうですが、
障害があっても、自分のできることで、
同じ社会人として自分の役割をはたしていく。
そういう気持ちをもっているかどうか、だと思います。
そのためにも、
B型での職場としての毎日の体験が、
一般企業並みになっていく必要があります。
大体のマナーやその職場のルールなど、
多くの人がよしとする感覚的なものが、ずれていかないためにです。
B型は雇用形態はとらないので(給与ではなく、工賃が支払われます)、
安い工賃だからと、仕事の質を落として働くことが身についてしまいがち。
いざ実習に行ったときに、
自分がこれでよしとしてやってきたことと、
会社が求めることのギャップで苦労する方もいるため、
就労系福祉サービスでステップをふむ過程では、
これって、一般でも通用するのか?と考えて、
毎日の作業を行うといいと思います。
これら全ての悩みを、
まずは就労してから学んでいくという選択もあります。
そのために定着支援があります。
職場の疑問を、第三者の立場で聴いてくれる支援員と一緒に考えいく。
働きながらではないと身につけられないものも、たしかにありますよね。
私と、定着支援のサービスを使う利用者さんは、同じ社会人。
だからこれから似たような悩みをもつこともあるかもしれませんし、
職場に理不尽なことは、障害者雇用でなくてもあるのです。
いろいろな悩みや葛藤をもちながら、
同じ社会人としてもがき、一緒に考える・・・
そういうスタンスは、とても自然な感じがしていいなあと思います。
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