スペイン巡礼 おばちゃん一人旅 2022年6月 ③電車とパンプローナの宿
2022年6月3日
マドリード(Madrid) - パンプローナ(Pamplona)
歩き始めまで その1
前日に無事マドリードに到着。
マドリードは12年ぶり3回目。
前回は母と二人旅。親孝行のつもりであったけれど、2日目にはもう日本に帰ると宣言され、途方に暮れた地でもあったっけ。
今回はスペイン巡礼路を歩くべく、初日から海外Simカードの試練も何とか掻い潜り、いざ、スタート地点のパンプローナへ。
電車に乗る
マドリードからパンプローナまで電車で約3時間。
マドリードの空港からそのままバスで行く手段もあったが、飛行機の到着や入国審査、荷物の出がスムーズでないと間に合わない。乗車時間も5時間以上。いっそのことマドリードで一泊して、長時間フライトの睡眠不足を解消して体調を整えようと、翌朝の電車を選択。
電車はアトーチャ駅から早朝に出るので、駅前のホテルで一泊。
前日に駅でチケットを買った際、出発の30分前に着いてホームを確認するように言われた。大きな駅で、ホームも何箇所かに分かれている様子。
6時半くらいに駅に着いて、電光掲示板に自分が乗る電車が出てないかチェックしながら、構内のカフェで朝食をとった。無事、指定のホームを発見して、ホーム手前で荷物検査。空港みたい。
乗った電車は新幹線並みの全席指定の特急電車だった。
と言っても、空いている席にちゃっかり座って、その席の本来の乗客に指摘されるまで気が付かなかった。自分に指定された席があることも、全席指定の電車であることも。とほほほ。
街中ではほとんどマスク姿は無かったが、電車内は全員マスク着用。
パンプローナの宿 Albergue Plaza Catedral
パンプローナの駅から城壁に囲まれた旧市街へ、荷物を引きながら歩く。趣きのある町。
今日の宿は大聖堂の隣にあるアルベルゲ(巡礼者用の宿)でドミトリー。
そうです、あの2段ベッドが並ぶ大部屋。しかも男女混合。
日本ではこのスペイン巡礼路は、以下の作品を観て知っている人も多いと思う。
映画「星の旅人たち」
(2011年 マーティン・シーン主演、息子のエミリオ・エステヴェス監督)
NHK BS放送 「聖なる巡礼路を行く 〜カミーノ・デ・サンティアゴ 1500キロ〜」2020年
これらの放送で、この「2段ベッドが並ぶ大部屋」を観た私の夫は、ここに泊まるのであれば行きたくないと言ったほど。
実際、いびきの大合唱で眠れたものではない、とよく聞く。
でも今回は夫に気兼ねしない一人旅。巡礼者らしく、アルベルゲのドミトリーに泊まってみるのもよしと予約。朝食込みで19ユーロ(約2600円)。
午前中に宿に到着した私は、部屋の一番奥のベッドの下段をゲット。どのベッドになるかは基本的には早いもの順。巡礼者達の到着はこれから。
しばらくすると、私のベッドの上段に寝る巡礼者到着。
大柄で優しそうなハンガリーからのお兄さん。
クレデンシャル(巡礼手帳)を入手
クレデンシャルとは、四国お遍路の納経帳に相当する。
つまり、巡礼路を歩いた証明書。巡礼者の必需品。
四国お遍路では八十八ヶ所のお寺にお参りした際に御朱印をもらう。
このスペイン巡礼路では、泊まったアルベルゲや教会、巡礼路のバルなどでスタンプを押してもらう。無料で。どれも形が違うので見ていて楽しい。
最終目的地のサンティアゴ・デ・コンポステーラで巡礼証明書を発行してもらう際、このクレデンシャルに押してもらったスタンプが巡礼路を歩いた証拠となる。
歩き始めまでその2につづく
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