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コカコーラマシッタ… アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた 前日譚
入院1ヶ月が経った今ならよいかな〜という気になったので
入院直前の日記を公開
コカコーラは美味しいという意味の韓国語のタイトルで始めましたがとりとめのない自問自答の記録です。
最近傾眠が酷くて1日8時間ぐらいしか起きてない というか起きれない 気を失ってる
日光浴びたいのに起きる時には児童の帰宅を促すチャイムが流れてて、
またやってしまったという罪悪感と
どこへというわけでもないが逃げたい衝動
前書き アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
4/8からとある閉鎖病棟に入院して毎日ところどころに気持ちや出来事を記録している
この狂った日常を忘れたくない、あわよくば何らかのきっかけを持って誰かの希望や参考になりたい
ただし必ず念頭に置いていただきたいのは今から書く事象はあくまで“わたしの病状”で“わたしが選んだ病院”で“わたしが感じたこと”に過ぎない。
これが、精神病棟・閉鎖病棟の全てではないことを断言する
取り巻く環境と人の数だけ視点
4/8初日 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
先週の金曜日に外耳炎になってしまい、激痛と微熱と怠さで食事も摂らず寝込んで眼鏡を作り直せなかったのは大やらかし
朝5時にコンビニで買ったオムライスと酢もつを最後の晩餐にして
アレン様が少年院で過ごしていた頃のお話を楽しそうにされている動画を観たら入院する勇気がとんでもなく湧き出た。
ありがとうございますアレン様。
全てアレン様が正しいでございます。🥀✨
一生先延ばしにしていたけど
当日9時か
4/9 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
(直筆の日記がまだ読めるものだ…書き起こししやすい!!!)
初日の日記と初対面を迎える主治医へ伝えたいことを書き記した後、本いっぱいのかばんから1冊選んでじっくり読んでいた
少し飽きたので共用スペースでめざましテレビを観た
テレビでは芝桜が綺麗な風景が紹介されていて患者さんが「わぁ」と声を上げたり看護師さんが「綺麗ですね〜」なんて話しかけていた
そうしてるうちに朝食の時間になった
決まった時間
4/11 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
4/10はこの1日で悲しむことをやめようと決めて気持ちを整理することに専念していた
親友に朝から「ご飯が美味しすぎる。まずかったら脱走してた。」とLINEしている
ほんまにそうやね………
昼間に「葬送のフリーレン」と最近コンビニで売ってる硬めの果汁グミ(めっちゃ美味しい)とiQOS一式を受け取りウキウキになる🎵
早速喫煙所に行こうとすると看護師さん同伴じゃないと行けないことを知る
看護師さ
4/12 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
朝食にポトフと味噌汁が並んだ
ダブル汁物は笑うって
女神主治医が回診に来てくださった
めちゃくちゃ意訳なことを踏まえて読んでいただきたいけど
「正直なんで入院してらっしゃるのかわからない」
とのこと
いや、まあ、なんか、わかる。
ここで暮らしていると自分の病識がかなり高いことがわかった
だし、気性難な以前の主治医も
「やっぱり入院しなくてよくない?」と言っており
「あんたが入院しろって突然言うか
4/13 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
な〜〜〜んか調子悪いぜ!
21時に寝てるにも関わらず8時の点灯すら煩わしく
朝食を無理やり詰め込んで服薬して昼食まで寝逃げしてた
おかげで午前の喫煙逃した
野球ファンでもある親友に「貯金できひんの?」
って聞かれたけど“勝ち”じゃないから無理やで
喫煙も無理なら風呂も無理。仕方ないね。
本気で嫌になった時に食べる為通信販売で頼んだチョコモナカジャンボをさっそく食べて持ち直した
親友が好きな
4/14 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
10時から電子機器解禁になるのでいつもなら時間になった瞬間競歩で取りに行くのに(病棟は走るな)
頭痛だしみぞおち辺りが気持ち悪くて12時まで携帯を開かなかった
昼食後4連の牛乳プリンを食べて自分の機嫌を取ろうとパキパキ割ったら
音がコンクリートで反響して銃声みたいになってしまい看護師さんと目を見合わせて笑った
親友がカルピスソーダ飲んでて羨ましくなったので共用スペースにある自販機にカルピスソー
4/15 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
点灯されても起きたくなかった
8時になって朝食が配膳される時間になっておぼんを受け取った
病室に戻る動線はひとつしかない
人気のなかった階段の踊り場にて
後ろから両肩を掴まれた感覚があった
最初は何かの勘違いかと思った
両手でおぼんを持ってるから振り払うこともできず
とにかく首だけ振り向いた瞬間首筋を見たことない男性の患者さんに軽く噛まれた
幸いTシャツ越しだったし怪我はなかったけど
面識のな
4/16 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
ついに一口も朝食食べられなかった
体温は平熱で血圧は低めなんだけど
低血圧なのは薬の副作用と環境の変化によるストレス由来ぽい
薬も減っただけで増えてないし入院して1週間経過してるのに今更…?
でも病室の治安が若干乱れ始めたのは否めない
乗り物酔いのような体調不良で寝込んでいる間に空きベッドが満床になった
ちなみに血圧を測っている時、
目をやった先がわたしのカルテで
「(薬品名)で多弁の可能性有」
4/17 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
また朝ご飯が食べられなかった。
そのくせ実家に置いていた本と一緒に送ってくれたリンツのいちごチョコを味わってる時
看護師さんが体温と血圧を測りにベッドまで来てくださってなんだかきまりが悪かった
綿矢りささん「ひらいて」を昨日から読み進めている。
他人が突然嘔吐してしまった瞬間のうなじから血の気が引いていくようなえぐみがある
でも主人公の愛のような激情は17歳のわたしも恐ろしいほど振り回していた。
4/18午前 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
蛍光灯の灯りでなく、カーテンからこぼれる生まれたての日差しだけに照らされるサラサラとしたリネンが、清らかで、美しく、気持ちよくて、
この時間が続けばいいのにと思った
これは、“幸せ”だ 些細なものだろうけど確かにそうだ
そんなことを言ってるうちに蛍光灯も起き始めた
幸せとは忘却だとも思う。
忘却のない幸せを願った曲の歌詞がわたしミミヒメの「永遠」です。
各種サブスクで配信中なので是非に。
ねねこ
4/18午後 アイドルが躁鬱拗らせて閉鎖病棟に入院してみた
朝突然主治医に14:00から知能検査があることを告知された
正式名称はWISCというもの(バージョンはわからない~)
14歳の頃WAISという似た形式の知能検査を
3時間×2日間かけて受け、酷く疲れた記憶が今も鮮明にあるので
しょぼくれたフリーレンみたいな表情になった
心理士さんに2日前と同じ地下室に連れて行かれ検査は始まった
内容は
・ブロックを使い図面を再現した形を作る
・並べられた図形た