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育休中、コピーライター養成講座受けてみた。

27歳、経理。育休の時間を使って、宣伝会議のコピーライター養成講座を受けてみた。
まずは講座を受けるまでの経緯と講座自体の感想を、次回のnoteで育休中に受けたことについてのあれこれを書いてみようと思う。


なぜ受講したのか

私は昔から、何かを書き、人に見てもらうのが好きだった。自由帳に書いた自作漫画、アメブロ、プロフ、Twitter、インスタ、note…と媒体は移り変わりつつ、いつも何かをぼそぼそと綴っていた。なぜかいつも、ちょっとウケ狙いだった。そして、いつも周りからちょっとだけ好評だった。
書いたり表現したりする仕事への憧れはずっとあった。でも、そういった仕事に就くことはなかった。行動もしていなかった。

そして経理として働いていた社会人5年目の春。産休に入ることになった。
しかし時を同じくして、会社がガチで潰れると囁かれ始めた。どんどん辞めていく同僚。春の退職祭り。不安すぎる産休入り…
産休には入ったが、戻る頃に会社があるか分からない。じゃあ育休のうちに、転職を見据えて何かを学べたら…と考えた。webデザインなんか良さそうだと思っていた。だがあるときにふと、宣伝会議のコピーライター養成講座を思い出した。前から興味のあった講座。今受けなきゃもう一生受けるタイミングないかも、と思った。転職に繋げるという元の目的は果たせるか分からないけど、受けてみたい気持ちがどんどん高まった。夫に相談すると、いいじゃんいいじゃん!と背中を押してくれた。(うちの夫はなんでも背中押す)
調べたところ、この時点で2023年秋季クラスはもう始まっていた。だがまだ参加可能で、追いつけるらしい。すぐに直近の説明会の参加申し込みをした。

受講スタートと、初めての課題

そうして10月頭、オンラインの説明会に参加し、その日のうちに受講を決めた。
既に講義は5回ほど実施済で、その分はアーカイブ配信がされていたため急ピッチで受講した。鉄は熱いうちに打てという言葉があるが、このときの自分は本当に真っ赤な鉄だった。燃えていた。赤ちゃんが起きる前の早朝・お昼寝中・夜寝た後など使えるだけの時間を使って講義を見た。
実施済の回で既に金の鉛筆(※本講座では課題の優秀作品に金の鉛筆が贈られる)をもらっている人もいたし、出題済かつ締切済の課題もあった。熱々の鉄だった私は、自分も早く課題をやって講評を受けてみたい!とうずうずしていた。
少しして、少人数クラスの課題が出題された。鉄、歓喜。やっと力を注げる機会が到来した。受講済回のノートを見返しながら暇さえあれば課題の題材について調べ、多分150本くらいコピーを書いた。提出できるのは10本だったので、夫に見せて反応を伺ってみたりして、私的ベスト10本を選出した。
そして課題講評の日。講師が発表したトップ10本のなかに、私のコピーが2本あった。嬉しさと驚きで、体が熱くなった。発表前のドキドキも、選ばれたときの高揚感も、しばらく経験していなかった感覚だった。
初めての課題で獲得した金の鉛筆。鉄はさらに燃えた。

全40回、受け終わってみて

とはいえ、人のやる気はそう長くは続かない。その後は中弛みしたときもあったし、いくら考えても良いコピーが浮かばないときも、自信があったのに全く評価されなかったときも、逆にスルスル思いついたコピーが評価されたときもあった。
そして、最終的にいただいた金の鉛筆は6本。結構頑張ったんじゃないかと思う。

全40回、半年間の講座を全て受け終わってみて、感想はどうだったか。
コピーライター養成講座の受講料は税込187,000円。決して安くはない。私はケチなのでこの受講料でかなり悩んだし、払っただけの価値が感じられるか不安だった。
でもケチ的総評は、満足である。その理由は4つある。

①講師陣が豪華
広告界に詳しくなかった私にとって、講師陣は知らない人ばかりだった。しかし、手がけた広告を聞くとどれも知っているものばかりかつ、いいな・面白いなと思った記憶のあるものが多かった。実際、受賞歴などの実績もすごかった。
私は疑り深くケチなので、少しでも怪しさや胡散臭さがあるものに金は払いたくないと思っている。でもこの講義は講師陣の豪華さで説得力があるし、歴史や実績もある。だから受講して、満足感があった。

②コピーづくりのいろはが分かった
40回の講義は続き物ではなくオムニバス形式という感じで、各講師がその回のテーマに沿ってそれぞれの持つ技法や考えなどを教えてくれる。正直今回あんまり中身無かったな…とか、この講師は合わなかったな…という回もあったけど、逆に大満足!こんなに教えてもらっていいんですか?この人すげえぜ!みたいな回もあった。内容が重複することもあったが、何回も言われるってことは大事なんだろうなと思ったり。40回でコピーのプロフェッショナルになれたわけではないが、基礎のいろはについては間違いなく習得できたと思う。また、今後コピーを書く仕事をするかは分からないが、「人に伝えたいことを伝える方法」を学べたという点では、実生活でも大いに役立ちそうだと思う。

③プロに課題をみてもらえる
これが個人的には1番でかい。①に書いたように、第一線で活躍するプロである講師に自分の書いたコピーを読んで講評してもらえる機会はなかなか得られない。いくら座学でいいことを学んでも、やっぱり実践しないと力はつかない。
講評の仕方は、とにかくいいところを見つけてくれたり、辛口だったり、驚くほど丁寧だったり、ほぼフィードバックがなかったりと、講師によって様々だった。基本の評価方法は、講師の考える「押さえるべきポイント」があり、それをクリアしたものの中からいいものが選出される感じ。めっちゃ考えたのにそこがポイントやったんかーい、みたいに撃沈するときもあったけど、実際クライアントの要望を正確に汲めてないとどんなコピーも意味がないのだろうし、実戦的だったんだと思う。

④他の受講生との関わり
受講生は、コピーライターになりたい!みたいな人が多いのかと思っていたが、実際はそうでもなかった。私が話した限りでは、仕事に役立てるために受けている社会人が多かったと思う。(これは期やクラスによるのかもしれない)
過去にこの講座を受けた人のブログやnoteを読むと、「毎回講義後には夜中まで飲んで熱い討論!何年経った今も大切な仲間です!」みたいなのが多かったように思うが、私が受けたクラスはオンライン参加が多かったし、そこまで熱い仲間感はなかったと思う。でも、公式の懇親会や他の受講生が個人的に企画してくれた飲み会のおかげで、他の方と話す機会は適度に持てた。ありがたい。
社会人になって他業種の方と話す機会ってなかなかないので、他の受講生と話すのはとても面白かった。私は特にしばらく赤ちゃんか夫としか会話しておらず、おかあさんといっしょの世界観で生きていたので、みんなの仕事の話はとても新鮮だった。でも初めて飲み会に参加した際は、みんなの話が右から左へ抜けていって、社会復帰にかなり不安を覚えた。笑
また、自分の書いたコピーを他の受講生に褒めてもらえたりして、とっても恐縮だったし、にやけた。

ということで、講座としての感想は満足!育休が終わる今、受けてよかったーと心から思っている。講座を受けていた半年間、私の隣で赤ちゃんは急激なスピードで成長していたが、私も少しは成長できたかも、と思えるのが嬉しい。

とはいえ、育休中にこういう講座やリスキリングをするのは楽勝!おすすめ!と言いたいわけではない。というか楽勝とは全く思わない。自分でやってみて、難しさや受けるための環境・条件が少し分かった気がするので、次回はそれを綴りたいと思う。



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