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ムショ活を思う

今週始め。友人から連絡がありました。

「このドラマ、1話目を見たらすごく面白かったから再放送を見てみて!再放送は火曜深夜にあるよ!」と。

最近はリアルタイムに見れなくてもTVer等で追っかけて視聴できるため「どのドラマが何曜日の何時に始まるのか」に疎くなっていた私でしたが、

そのドラマ、NHKのドラマらしいのです。
(NHKだったら再放送を見逃すわけにいかないなぁ)と慌てて予約録画して、

無事、第1話の再放送をみることができたのですが…


ビックリするくらい面白かったです!


そのドラマがこちら↓

一橋桐子の犯罪日記

このドラマがどんな内容なのかはNHK公式ページからそのままお借りします↓

主人公・一橋桐子(松坂慶子)は、哀しみの淵に沈んでいた。年金とパートの収入で暮らしも楽ではない中、唯一の希望であった親友が病で亡くなり、毎日が突然、空虚な日々となったのだ。このままだと自分は孤独死してしまうのでは――生きていくことの困難さが、桐子の心を絞り上げていく。
そんな時、テレビで見たある逮捕者の「世の中に未練はなかった。刑務所に入りたくてやった」という供述に心奪われた桐子は、終の住みかを“刑務所”に設定。「できるだけ人に迷惑をかけずに捕まる道」を模索し始める――。

主人公の一橋桐子を演じるのは松坂慶子さん。

美しい女優さんですし、おばあちゃん役でいえばNHK朝ドラ『まんぷく』で元気でマイペースなおばあちゃんを演じていたのが記憶に新しい?ところですが。

今回の役が…まぁ、リアルで。

親友に先立たれて天涯孤独の身となった老人役なのでヘアメイクでそのあたりのリアルさを出しているとは思いますが、ちゃんと伝わってくるんですよ、その寂しさやどうにもならなさが。そういう演技がすごい!

脇を固める俳優陣も豪華で、

亡くなった親友役に由紀さおりさん。俳句教室の先生役が片桐はいりさん。その俳句教室に通うダンディな男性役に草刈正雄さん。草刈正雄さんのフィアンセ役に木村多江さん。

ふぅ〜!ここまででもずいぶん濃いといいますか、クセが強めで豪華ですが、
一橋桐子に「刑務所のあれこれ」を教えてくれるパチンコ屋の店長役が岩田剛典さん。私の中で岩田さんは王子様みたいなお坊ちゃんキャラだったので、最初、岩田さんが演じているとは気づかなかったくらい。それぐらいバッチリ、ムショ上がりの店長感を出してました。

友人からは「面白くて癒されるドラマだよ〜」とすすめられたのですが、

私には「癒される」というよりも「考えさせられる」感じがありました。

一人暮らしをしている母のことを思ったり、自分も老後に大切な人をなくしたら寂しくてどうやって生きていこう?と考えたりして。

今は家族がいて友達がいて。

面倒なこともあるけれど、誰かが近くにいてくれるからその人のために頑張ることができる。

1人になった時、どうやって生きていくんだろう。

そういう気力がわかない時、どうしたらいいんだろう。

それも、誰にも迷惑をかけずに生きていく方法を探さないといけない。私が同じ立場になった時、それができるだろうか。

胸が苦しい。

でも、その苦しさも含めてものすごく面白いドラマなんです。

就活、婚活、終活…最近はいろんな○○活がありますが、

「刑務所に入るための活動」イコール「ムショ活」がドラマになっています。

このドラマ、かなりおススメです!!!

(途中、ちょこちょこ俳句が出てきますので、俳句好きな方にもおすすめです〜)

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*原作は
原田ひ香さんの『一橋桐子(76)の犯罪日記』



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