ボディタッチとは

言わずもがな、さりげなさがポイントなのである。
触られたことすらわからないくらいさりげなく相手の太ももなり肩なりに触れることで、サブリミナル的に自分を気になる存在へと変貌させていく、それが本来のボディタッチ技術というもの。

しかし、一定数それが壊滅的に下手な男がいる。

私が遭遇したボディタッチ下手夫は、隆明(仮名)、39歳、独身。なんとあの名門 開成高校を卒業している。
出会いはマッチングアプリで、何度かデートも重ねた。

見た目は野間口徹に激似。

話が面白いタイプの頭がいい人だったので、デートはそこそこ楽しかった。
が、気になることが一つあった。
もうお気づきだろうが、それがボディタッチである。

街を歩いている時
男「あの辺ねー、昔はジャスコだったんだよ」
私「へーそうなんだ」
男(腰をちょんっ)
私(なぜ今)

カフェに行った時
男「会計俺が出すよ」
私「さっきランチ払ってもらったからここは私が」
男「じゃあさ、割り勘にしよう」
私「割り勘でいいんですか」
男「全然!」
私「じゃあ1000円」
男(背中をちょんっ)
私(なぜ今)

いくらソフトタッチでも、何の流れもなく身体を触られると不信感を抱きます。
ボディタッチは前後の脈絡が大事なのです。ちょっとびっくりするような冗談を言われた時に、「ねえ!嘘だよね!」と思いっきり肩や太腿を触ってゆするとか、妙なボケをかました時にツッコミのつもりで背中を叩くとか、そういう「理由」がなければダメなのです。意味のないボディタッチは逆効果です。

至極当たり前なことを言っていますが、私は婚活をしてきて これがわかっていない男が多すぎることに気づきました。勇気を出して触ればいいというものでもないということを知っておいてください。

ちなみにこの隆明(仮名)ってやつは、妻子持ちでした。最悪だ

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