後悔という決断
自分の想いが重いのか
自分の想いが伝わらない憤りなのか
考えると切なくなってくる
この感覚は
あぁ、なんだあの時と同じかもしれないと察してしまうことがすごく嫌だ。
認めたくない。
認めたくない。
ただ、ただ、
自分の決断を信じたくない
「終わりだよ」と告げる人が
後ろからそっと歩いて近づいてくる感覚
自分で言いなさい
自分の決断を見つけなさい
目をそらしてはいけない
そう言われている気がする
まるで
ハンカチ落としの鬼が
今私の真後ろに立ち
そっとハンカチを落として行く
気づかないふりもできる
気づかなければ
立ち上がることもハンカチを拾って
走り出すこともしなくていい
しかし、世界は変わらない
手で覆い隠している目の前は暗いまま
順番が来たら歩かなくてはならない
自分の役目を果たさなくてはいけない
今までも何度となく選択を誤ってきた
自分の決断を信じることができない
周りに言われるがままに
時には、それに反してみたりしたけれど
正解なんてないのはわかってる
正解にするのは自分なんだから
それをよしとするか悪しとするか
全て自分だ
なのに自分が1番自分を信じれず
自分のことを理解できない
欲望だけが渦巻いて
ただ自分を飲み込んで沈んでいく
恋をしていたあの頃のあの恋心
失恋したあの頃のあの恋心
どれも愛おしい自分の心
ただ、ただ人に愛されたいだけの
欲求は自分の存在を認めてほしいだけ
形を意識して形を認めて
痛みも悦びも体を走る感覚が
全て生きている証であり
生きてていいと言われている気がする
夜更かしして朝帰りする罪悪感も
知らない人とキスした冒険心も
なんの価値観もない自分への烙印
生きているという烙印
あの時私が大人だったら
あの時私が諦めなければ
そんな風に後悔することでしか
自分を守ることができない
どんなに嘆いても時は戻らないし
どんなに嘆いても言葉も戻らない