見出し画像

無職になった夫に思うこと


結婚して一ヶ月。
夫が無職になった。


経緯としては先日夫がコロナにかかり、
その後遺症で咳が止まらなくなってしまった。
それでも熱は下がったし、日常生活も送れるので仕事復帰したが、
少し話すと咳き込んでしまうことが多く、早退や欠勤を繰り返していた。

なにか問題があるのでは、と呼吸器科へ行ってみるが問題はないと言われ、
もうウイルスはいないので、あとは時間をかけてゆっくり治していくしかないとのことだった。


夫の仕事は、喋らず黙々とこなすというよりは
人と話すことがメインになる仕事内容なので
話すたび咳き込んだり、咳が止まらなくなるようなこんな状態ではもう仕事にならないと判断。
一度療養に専念したいということで仕事を辞めることになった。




それを聞いたのは、夫が仕事を辞めたあとだった。
つまり事後報告。

明日仕事に行けるかどうかが、当日の咳や体調次第になっていた夫。
「仕事、休業したら?」と言っても
「いやまあ、頑張れるから」と言うので本人の判断に任せていた。

そして仕事復帰して少し経ったある日、
「今日は仕事に行ってくる」と言って出かけた夫から
『仕事辞めてきたわ!』とその日の昼にLINEがきていた。

休憩中にそのLINEを見たわたしの頭のなかは
『???』でいっぱいである。

そしてこういう大事なことをLINEで話したくなかったので
『帰ったらまたゆっくり聞かせて。』とだけ返信して、帰ってから事の経緯を聞いた。



正直なところ、あんまりびっくりはしていない。
なぜなら夫は仕事が続かないからだ。


結婚してからはまだ一ヶ月だけど、付き合ってからは3年が経とうとしてる。
一緒にいたこの3年の期間で夫が無職になったのは今回が初めてではない。


今回は事情が事情だけど、
わたしは夫があんまり仕事が続かない人だということを知っていたし
それでも夫の素敵なところや、いいところをたくさん知ってるから
いろんな面ひっくるめて夫がよくて結婚した。

だから夫が仕事を辞めたと知ったときも
ああやっぱりな〜、辞めると思ってたわ〜と思ったくらいで、どうしようとも不安だとも思わなかった。

だけど事後報告とLINEで報告してきたことについては、直接話し合ったときに少し怒った。
辞めようと考えていたなら事前に相談してほしかった。
そんな大事なことは直接話してほしかったと。

一人暮らしなら仕事を続けようが辞めようが自分の責任だけど、
夫婦となると多少なりとも影響はあるのだ。


仕事を辞めること自体は構わないけど
これからは事前にちゃんと相談してほしい。
そしてそんな大事なことは
ちゃんと時間を使ってゆっくり話したいし
LINEで簡単に言われたことは悲しかったと。

夫はしっかり反省して謝ってくれて、
これから大事なことは事前に相談してから決めると約束してくれた。
当たり前である。


まあ今回はいいとする。
次回同じことをしたら承知しないからな。


さて、夫が仕事を辞めて療養中のいまの生活についてだけど、わたし自身は相変わらず働いていて、特別な生活の変化はこれといってない。

変わったことといえば夫が毎日ごはんを作ってくれることくらいだろうか。

わたしたちは家事当番みたいのを決めていなくて
【できる方がやる】というスタイルにしてる。
お互いに働いていたときは帰宅時間がバラバラなこともあり、食事はお互いが作れないなら作らず、外食やお惣菜を買ってくるなど、それぞれで済ませることも多かった。


【できる方がやる】というスタイルのもと、
どちらかに余力があるときは、作っておくね〜というゆるい感じ。

それがいまは、夫に家事をするくらいの余力があるので毎日ごはんを作ってくれることが多くなり
帰ったらごはんがあることをうれしく思う。
喜んでもりもり食べるわたしを見て、夫もうれしそう。
夫が作るごはんがわたしは大好きだ。


そんなわけでわたしが働いて、夫が家事をしてくれることが多いこの頃なので

わたしの収入だけでもなんとか二人で暮らしていけるし、
夫が専業主夫でもいいのかも?と少し思った。

わたしは働くことについても、
【できる方がやる】でいいと思ってる。

夫は働くことが苦手と言っていて、わたしは働くことが好き。
夫は規則正しくて家事が好きで、わたしは不規則でだらしないところがある。
それなら夫が家事をしてくれて、わたしが働けばいいじゃんと思った。

だけどわたしの収入だけとなると、生活はできるけど貯金や旅行などの贅沢はできなくなる。
それはちょっと寂しい。

たまには旅行したり、記念日には美味しいものを食べたりもしたい。
そう考えると、やっぱりなんでもいいから夫には働いてほしいと思った。



こうしてわたしは夫の仕事や、自分たちの生活に求めることがわかってきた。
それが以下。

・夫に無理はしてほしくない、健康でいてほしい
一生夫が咳込んでいたり、声がガラガラになったらすごく悲しい。
そんなことになるくらいなら働かないで休んでほしい。

・いまの生活水準は下げたくない
食べたいものは食べたいし、お金がなくて買えない、出かけられないという我慢はあんまりしたくない。
『苺が買えない』ではなく
『買おうかな?どうしようかな。』と迷えるくらいの経済的余裕は欲しい。

・たまには旅行に行ったり、美味しいものを食べに行きたい
わたしたちは今後も夫婦二人で生きていく。
ゆっくり旅行へ行ったり記念日をお祝いできるのは夫婦ふたり暮らしのメリットでもあるので、
こういったイベントがなくなったり
お金がなくて行けなくなるのは悲しい。

・二人のお金を貯めたい
なんだかんだでまだ結婚して一ヶ月。
新婚旅行も行きたいし、盛大なものではなくても結婚式をしたり写真は撮りたい。
そういったイベントにはお金がかかるけど
一生もののことなのでケチりたくない。


まとめるとこうだ。

いまの生活水準が保てて、旅行に行ったり美味しい食事を食べられるくらいのお金は必要。
それに新婚旅行や結婚式のお金も貯めたい。
そうなると夫が専業主夫というのは難しいので
喉や体調を崩さない程度に働いてほしい。


ということになる。


わたしはつくづく結婚相手に年収や職種を求めてないんだなあ、というのがよくわかった。
専業主婦の夫側の考えに近いのかもしれない。


そして当の夫の状態はというと、
動けるくらいの体力はあるけど、やっぱり咳がでることが多く本調子ではない。といったところ。
かといって毎日ただ家にいるだけでは逆に焦ったり
もどかしい気持ちになることも多いようで
療養しつつ、在宅でできる派遣の事務など
負担の少ない仕事をしようかなと言っている。


それに対してわたしは
いいんじゃない、と言った。

わたしとしては、夫が無理せず健康でいてくれて、いまの生活水準が保てて…(以下上記etc)なら夫の仕事は正社員でもパートでもなんでもいいと思ってる。


突然仕事を辞めたりする夫のこういうところ含めて、良くも悪くも一生一緒にいるんだなあ〜と思い、やれやれ、と思うこともある。
(それはきっと、夫もわたしに対してあると思う)

だけど土曜日の今日、お昼に夫とお喋りしながらプリンを食べている時間はとても楽しくて幸せで
ああこの人と結婚して本当によかったと思った。

栗原はるみさんのプリン。とっても美味しかった!


夫も無職だけど毎日楽しそう。
いやいや、あんたはもっと危機感持ってくれよ、と思うこともあるけど
結婚して一ヶ月で夫が仕事を辞めて無職になったこの状況に
笑ってる場合ではないが
なんかおもしろいな〜とおかしくなってしまう。

今後も怒ったり、もう!!と思うこともあるんだろうけど
それでも愛を持って怒りながら、二人で楽しく暮らしていきたいな、と思うのだった。



いつか夫とシャインマスカットを食べられる日がくるといいな。
そんな日はくるのかな?
そんな日がくることを願って。


この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,645件

#お金について考える

38,213件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?