結婚指輪を手作りしてきた
結婚すると決まったとき、指輪どうしよう?
という話に自然となりました。
つけない人もいるようだけど、やっぱりつけたい!というわたしの希望で指輪はつけることに。
(彼はないならないで良いくらい、どっちでも良さそうだった)
だけどわたしたちの指輪選びは、そこから決まるまでにかなりの時間がかかった。
彼もそうだし、何より新婦側のわたしにこだわりがなさすぎたのが原因な気がする。
婚約指輪にしても結婚指輪にしても、大体は女性側に「このブランドがいい」とか「こんなデザインがいい」とかあると思う。
だけどわたしにはまったくそれがないおかけで、どの指輪を見ても決め手がなく、
かえって難航してしまった。
そしてあれこれたくさん悩んだ末、
先日ようやく購入することができました。
指輪探しの旅がひと段落したので
その道のりを書いていきたいと思います。
◇
付き合って2年の記念日にプロポーズしてくれた彼。
お店や花束を用意してくれて
「指輪はサイズやブランドがわからないから、
一緒に選びに行こう」と言ってくれた。
喜ばせようとたくさん考えてくれたことが伝わるプロポーズ。
とってもうれしくて涙が止まらなかった。
彼と結婚したいと思ってはいたものの、結婚の段取りや指輪のことなんてなにもわからず
プロポーズされたのでとりあえずゼクシィを買った。
ゼクシィのカタログや、指輪のサイトを見てるのは楽しかった。
キラキラした指輪を見てると
「すごいなぁ。きれいだなぁ〜」と思う。
だけど、なんだかピンとこない。
どれもきれいなんだけど、これがいいというのが特にないのだ。
それは実際店舗に行ってもそうで、
どれもきれいなんだけど、だからこそどれでもいいと思ってしまう。
いい意味でどれも同じに見えてしまい「これがいい」というのが見つからない。
指輪ってもっとすぐに決まるものだと思ってた。
これがいい!ってなると思ってたのに
決まらずに時間だけが過ぎていき
楽しかった指輪選びも、だんだんめんどくさくなってきた。
もうなんでもいいや…という気持ちにすらなり
なんとなくこれで…と指輪を選びかける。
だけどもう一人の自分が言う。
「本当にこの指輪をずっとつけたい?」
「これでいいや、って適当に選んだものを一生つけるの?」
……。
これじゃない気がする。
わたしたちの指輪選びはこの繰り返しだった。
ずっとつけるから、ちゃんと二人が気に入ったものを選びたい。
この先もずっと、この指輪にしてよかったと思える指輪を選びたい。
わたしたちらしい指輪にしたい。
こだわりはないけど指輪に対する想いはあったので、その想いは大切にしたかった。
思えば有名ジュエリーのお店を見に行ったときピンとこなかったのは、わたしたちらしくなかったからかなあ、と思う。
わたしと彼がハイブランドの指輪をつけてるところが想像つかない。
そういうキャラじゃなさすぎるし、多分似合わないのだ。(彼に失礼)
わたしたちはポルシェやベンツより、小さなファミリーカーが似合う夫婦になると思う。
でもそれでいい。
それがわたしたちな気がした。
◇
そうして指輪を探していくうちに
既製品じゃなくて
「自分たちの手で作りたいな」と思うようになった。
自分たちの手で作ったら愛着が湧くし、
二人ともものづくりが好きだから作ってる時間もきっと楽しいね。
思い出になっていいね。
そんな風に彼と話して
最終的に手作り制作できるお店に決まった。
わたしたちが選んだお店は貸切で制作できるお店だったので、周りを気にせず終始リラックスできてとても居心地が良かった。
どんな指輪にするかデザインや素材を決めて、
いざ制作スタート!
スタッフさんが飲み物とお菓子を持ってきてくださり、少し休憩。
サンプルの指輪をつけたりしながら
素敵な指輪になるといいな〜と期待を膨らます。
そして再び作業開始。
はじめは、わいわい話しながら作業してたけど後半は細かい作業が多く、お互い無言で黙々と取り組んだ。笑
ここから先は職人さんの作業で
わたしたちの作ったロウで型が作られ、
そこに金属を流し込んで指輪になるらしい。
刻印も自分たちの手書きにしたので、
それをこの指輪に彫ってもらい完成する。
完成までは大体2ヶ月ほどかかるみたい。
とっても楽しみでわくわくしながら待っている。
◇
そんなこんなでようやく指輪を購入することができました。
結論、手作りにして本当によかった!
彼もわたしもものづくりが大好きだから
予想通り、とっても楽しい時間になりました。
手作りってデザインの自由度も高くて、
素材から形、表面の仕上げもぜんぶ自分たちの好きにできるので
「こういうデザインがいい!」とこだわりのある方にもおすすめだし、
わたしたちみたいにこだわりがなくても
どんなデザインにする?と一緒に考える時間や
一緒に作業することが思い出にもなるので、
どんな方にもおすすめしたい。
指輪を作ってるとき彼に
「楽しいね。このお店を探してくれてありがとう。」
と言ってもらえてとてもうれしかった。
指輪選びめんどくせーと思った時期もあったけど、適当に決めなくてよかった。(当たり前)
彼の喜ぶ顔を見ることができてよかったな。
わたしたちは彼の指輪をわたしが、
わたしの指輪を彼が制作したので
彼が作ってくれたんだなあ、と思うと
どんな指輪も愛しい。
喧嘩しても左手の薬指を見たら、この日のことを思い出すだろう。
たくさん二人で悩んだこと。
一緒に作ったこと。
彼が楽しいね、ありがとう、と言ってくれたこと。
彼が作ってくれた世界にひとつだけの指輪を
ずっと大切につけていたいと思う。
左手の薬指を見るたび、わたしはこの日のことを思い出して笑顔になってしまう気がするよ。
手作りにしてよかった。
指輪をつけて二人でお出かけできる日が待ち遠しいね。
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