閉業温泉の記憶 別府富士観ホテル
若草町にあったホテルです。
熊本地震の際に被害を受け、そのあと建て直しになりました。
古いホテルや旅館で耐震構造に問題があるというパターンは、大きな地震が起こるたびに出てくる問題ですね。
結局建て直しができる体力があるかが勝負の分かれ目になることが多く、ここでも大きな資本力を持っていることがポイントだったようです。
中小のホテルは、廃業という選択をしたところも多かったです。
新しくなったホテルはオシャレで、完全に路線を変更したようです。部屋数を押さえ、高級路線。どこも同じパターンですね…。
以前の様子を記録しておきます。
かなり大規模なホテルで、以前は団体客を中心にやってきたような造りのホテルです。もともとあった大浴場は地下にありました。
フロントで入浴をお願いし、下に降ります。
かなり大きな大浴場です。しかもだれもいない…。
地下とはいいながらいろいろなところから採光されており、比較的明るいです。なかなかの大きさの岩風呂です。
天井がかなり高く、冬でも湯気がこもりそうにありません。
冬はけっこう寒そうだな…。
洗い場も結構な数がありました。管理がかなり大変だろうなぁ。
後からできた屋上の露天風呂も入らせていただきます。
エレベーターで上にあがります。
手前の温泉はヒノキ造りでした。こちらは小さめ。
なんだか細長い浴槽です。
横に少し大きな、石造りの風呂もありました。
展望浴場を名乗っているだけあり、眺めは最高です。
現在のホテルはここまで高くないので、現在では見ることのできない景色になります。男湯からは別府市街地方面が見渡せます。
海側もよく見えます。
当時私は1人で別府の湯めぐりをしていたので、どうしても1人宿泊プランのないい宿は泊まるに泊まれませんでした。
別府は種類も数も多いので、宿泊できないことはありませんでしたが、こういう大規模ホテルや旅館系の宿泊は数が限られてきます。
結局富士観ホテルも日帰り入浴だけで、泊まる前になくなってしまいました。
一度は宿泊して、どんな宿の雰囲気かを見てみたかったんですけどね。残念です。
現在のホテルは…、手が出ないなぁ。
値段もそうですが、なんだか場違いな感じがして…。
■別府富士観ホテル
2016年5月末にて閉館、現在「レックスホテル別府」として営業中
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