痛いのは陣痛だけじゃない?産後の痛み
赤ちゃんを抱っこして幸せオーラいっぱい!の産後をイメージされている方がほとんどだと思います。
「ようやく赤ちゃんに会える💕楽しみ💕」というお気持ちはごもっともですし、長い妊娠期間を乗り越え、命懸けの出産をも乗り越え、本当に母は偉大ですし本当によく頑張られました!とお伝えしたいです。
これから赤ちゃんとの生活が始まる!と思った時に、
「実際にはどんな生活が始まるんだろう?」
そういった疑問にお答えしたいと思います。
「誰も教えてくれなかったけど本当はこんななの?」
「こんなの聞いてない」
産後ママからの実際の声から、
よく聞かれること上位3つをシリーズ化して
お伝えしていきます。
シリーズ①
痛いのは陣痛だけじゃない?産後の痛み
陣痛は痛いということは老若男女問わず皆様ご存知だと思います。
お腹から赤ちゃんを押し出すパワーが陣痛なのでお産にはとっても必要な要素ですが、人生での痛みランキングトップ3には多くの皆様がランクインすると思います。
その痛みから解放された!!と思って
その後は痛みがない生活✨と思われる方多いと思いますが、残念ながら産後にも痛みがあります。
どんな痛みかというと
お産方法によっても違いますし、何回目のお産かでも違います。痛みがそこまでない方もいらっしゃいますし個人差はありますが、代表的な痛みについてお伝えします。
●会陰切開や、会陰裂傷によるオシモの痛み
経膣分娩でのお産の際に、赤ちゃんの状態によって一刻も早くお産にする必要がある場合に会陰切開を行うことがあります。また、会陰が伸びないために会陰切開を行ったり、行わなかったとしても赤ちゃんの頭が出てくる際に裂けてしまい、傷になることがあります。
動いたり、座ったりすると痛みを感じることがあるため、痛み止めを飲んだり、円座クッションを使用したりして対応します。数日経つと痛みが徐々に和らいでいくことが多いです。
●お腹の傷の痛み
帝王切開ではお腹に約10〜14センチ程の傷が残るため、起き上がる、立ち上がるなど腹筋に力を入れるような動きをする時に痛みを伴います。
痛み止めを定期的に飲むことに加え、
起き上がる際には腹筋に負荷がかからないよう姿勢を工夫したり、くしゃみをする際には手でお腹を押さえたりしてみましょう。
●腸の動きに伴う、お腹が張る痛み
帝王切開でのお産では麻酔の影響などで腸の動きが一時的に弱くなります。うまくガスが出なかったりするとお腹が張って痛みが出ることがあります。
腸の動きを活発にするためにも、手術の次の日(施設や体調によって異なることはあります)にはしっかり歩いて体を動かしましょう。
●後陣痛による痛み
後陣痛とは、産後に子宮が収縮して元の大きさまでに戻っていく際におこるキューっとなる痛みです。初産婦さんよりも経産婦さんの方が痛みが強いと言われています。
赤ちゃんにおっぱいをあげる際に出るホルモンは子宮の収縮を促す作用もあるため、授乳中にキューっと痛くなることがあります。
痛み止めや、お腹を温めるなどして対応し、数日経つと痛みが和らいでいくことが多いです。
●胸や乳首の痛み
産後2-4日目にかけて(個人差が大きいですが)一時的に胸が張り、張りが強いと胸が痛く感じる方もいらっしゃいます。
また、産後は赤ちゃんが頻繁におっぱいを吸います。赤ちゃんの口にうまく入らなかったりして浅く吸われると乳首に傷ができ、痛みを伴うことがあります。
授乳についてはまた別の記事で詳しくお話できればと思います。
●痔の痛み
妊娠や出産によって痔ができやすくなります。座ると痔の痛みが辛い場合は軟膏などの痔のお薬を使い、円座クッションなどで対応しましょう。
●恥骨や骨盤の痛み
妊娠により骨盤が緩みやすくなり、出産後骨盤がぐらつくように感じる方もいらっしゃいます。
また、出産により恥骨が広がりすぎて恥骨離開となり歩行するのも一苦労な状態となることも稀にですがあります。
骨盤ベルトなどでしっかりと固定し、1ヶ月ほどかけて少しずつ改善していくことが多いです。
●お産の筋肉痛による痛み
経膣分娩では子宮口10センチ全部開いてからは力を入れていきみます。普段なかなかしない姿勢で数十分〜数時間力を入れることで筋肉痛となることがあります。
お辛いときは湿布をもらったりしてみましょう。
お産が終わったと思ったのも束の間で様々な痛みに悩まされることがあります。痛みは原因を知り対処することが大事で我慢する必要はないと私は思っています。
痛み止めを飲みながら日に日に痛みが和らいで行くことが殆どですが、
日に日に痛みが増すことがあれば何か別の原因の可能性もあるため、我慢せず医療スタッフに相談しましょう。
そしてこれからお産を控えていらっしゃる方は、
円座クッションや骨盤ベルトなど準備できるものはしておくといいですね。
最後までご覧頂きありがとうございます。
少しでもお役に立てると嬉しいです。
mimi*
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