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ささやか物語12〜アラサーと占い師〜

こんにちわ。

今日はミミが悩んだ時のささやか物語

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息詰まっている。

もう、人生どう動いたら良いのか…

右か左か…いや。もうやめようか。

そんな仕事の悩みが積み重なってしまい、、最近テレビで「占い」

がブーム的なこともあり。

「占いいってみるか」となった。

それまで占いは割と好きで行くこともあったが、なんだか今回は新しい人に出会ってみたいな

と、インターネットで検索してなんか良さげな所に予約した。

20分3,000円

ちょっと安いが、初めての人だし、まぁお試し程度に行こう。

場所は渋谷の雑居ビル内。若干緊張しながらグーグルマップを頼りに向かう。

が…しかし、なかなかたどり着かない…汗

(今思えばここで帰れば良かった)

そんなこんなしていたら予約時間になってしまい、焦る。すると、携帯に電話が

「今日ご予約受けてる〇〇ですが、大丈夫ですか?迷ってます?」

優しい女性の声だ。親切に道案内を聞いて、やっと到着。

ミミ『ごめんなさい。遅れちゃって』

「いえいえ、わかりにくいから」

と、優しそうな細身の50代くらいの女性が向かい入れてくれた。

「よろしくね、えっと生年月日教えて」とはじまった。

「あなたは草の属性があるね。温厚で優しい。結婚してるの?旦那さんの生年月日は?」

と矢継ぎ早に質問が始まる。旦那の生年月日を聞くと

「あら、なかなかオラオラのひとよ!子供はね〜どうかな」とはじまった

(まぁそうだな。大体は合ってるような…そうでも無いような…)

15分くらい経ったところで

「お悩みは何だったかしら?」

ミミ『あ、予約のコメントにも書いたんですけど、しごっ…』

「(食い気味)あ〜はいはい!書いてたね!仕事ね!…ところで今日はお時間あるの?」

ミミ『いや、えっと…』

「(食い気味)わかった。えっとね仕事はね〜(タロットを引き始める)」

(やっと始まったか…ホッ)ここまででミミは生年月日とこのやり取りしか発語していない。状況でタロットが始まった。

「(タロットを見ながら)ん〜なるほどね。今のところはやめたほうがいいかもね〜ん〜(タロットをしまいはじめる)」

(え?終わった?…なんか嫌な予感してきたぞ…)

ミミ『そうでてますか?」

「そうね。それよりあなた、両親は結構仲悪いの?」

ミミ『いえ、仲良いです』

「そう。じゃあまだ心配ないか。旦那さんが割と横暴だからねぇ」

ミミ『いや、きつい一面はありますけど、優しいです』

「そう。でもオラオラでしょ?」

ミミ『いや。はい。それはそうですけど。』

「冷え性だしね。きをつけなきゃ」

ミミ『え?冷え性ではないですけど』

「多分ね、冷えてる。」

ミミ『はぁ。気をつけてみます』

「実はね、あなたにだけ教えるけどね、宇宙の動きがよくなくてね、多分ここ2〜3週間の間に大きな地震くるの。ほらコロナで…」

ここでもやもやしていた事が確信に変わった

ヤベェこいつ話通じない…3流だ…いや、もはや5流だわ…


この時点で、既に40分くらい経っていた。

ミミ『あ、そうなんですね。気をつけます。はい、じゃあ(終わらせようと)』

「私もね若い時は仕事で苦労したの。離婚もしたけど、その時も地球がね…」

(いや、あなたのこと聞いてない!!!!)

ミミ『(あからさまに苛立って)えっともう大丈夫なので、ありがとうございました』

占い師が察したのか、ちょっと焦って

「仕事ね、周りにあなたを妬んでる人がいる。なかなか大変」

(いや。もうええて)

ミミ『わかりました。参考にして今後を考えてみます。ありがとうございました』

「じゃあ、ちょっと過ぎちゃったから8千円ね」

(はぁ???半分以上訳わかんない話しといて?)

ミミ『20分の予約でしたけど?』

「でも、ほらたくさん悩み聞いたから。ね?」

(ね?じゃねえわ)

と思いつつ、もうめんどくさくて二度とこないと心に誓い、払うミミ。

不服な感じが伝わったのか、

「あなたには頑張って欲しいから。お土産」

と言って、なぜか大量のゼリーやらお菓子を矢継ぎ早に渡され出口へ案内される。

もはや、こんな事に陥った自分の浅はかさにすら苛立つ。

めちゃくちゃ引き悪いな。自分。運気落ちたな…

そして、謎の占いを経て

渋谷の 空を 見上げて

自分の人生は自分で決めよう

と心から思った。

(もはや一周回って、そう思わせる凄腕占い師だったのかもしれない。笑)

振り返ると、今は笑い話。

占いもいいけど。アラサー。

まだまだ自分で道を選んだって

いくらでもやり直せる。

占いにだってわからない未来が待ってるはず。






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