忘却と記憶
時間をかけること。
「忘れないための時間」と「忘れるための時間」があるように思う。
時間をかけるほどに、比例して積み重ねてきた時間の増加と、
かけた時間に反比例して、関心が薄まり忘れていくこと。
忘れたからって、不要だった訳ではないし、ましてや、無かったことになる訳ではない。
そういうものをどう守っていくかだ。
時間をかけて対話しながら、その場を丸く納めようとして、未来に向けた議論にしたいのか、無かったことにしようとしてるのか、だんだん分からなくなってくる。
実際にも、忘れないようにと今、こうして書いた文章も、5分後には、
「あれ、さっきのすごく良いフレーズ」とすぐに忘れかけていた。
フレーズが生まれる瞬間っていうのは、日常のふとした瞬間である場合が多いから
その他、多くの情報の波にかき消されてしまいそうになる。
少なくとも、人が前を向いて行けそうな、私に伴走してくれる言葉だけは、書き留めておきたい。
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