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『日本一接客態度の悪い店』から学ぶ学校教育

コンセプトが届くことの重要さ

YouTubeやTikTokで有名になった
愛知県名古屋市にあるレストラン
the LAZY HOUSE 」。
皆さんご存知だと思いますが、
この店は「接客態度が日本一悪いこと」で
注目を集め、
月の予約がいっぱいになるほど
人気になっています。

客に「早く店に入れ」という罵声を浴びせ、
食器を置くときは荒い音を立てる。
しかし、客はそれを待ってましたと喜ぶ。
そんな接客がなぜまかり通るのか?

それはお店に入る前に、
「お店のコンセプト」を説明しているからです。
客がそのコンセプトを理解しているからこそ
店の「真価」が発揮されるのです。

「学校教育」のコンセプトとは?

(教育の目的)第一条 教育は、人格の完成を目指し平和で民主的な国家及び社会の形成者として必要な資質を備えた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

教育基本法 第1条(1947年法律番号25号)より

よくみる文言ですが、
これが教育のコンセプトです。
これらの目的を達成するために、
さまざまな目標が定められています。

子どもたちが、
このコンセプトを仮に理解できたとしたら、
ものすごい真価が発揮されるというわけです。

しかしあえてここで
提言したいのは(あぁこわい)、
「私たち教師がコンセプトを理解しているのか?」
という点です。

「the LAZY HOUSE 」の店員さんは、
間違いなく自分達の店の
コンセプトを理解しているでしょう。
だからこそ結果が出ているのだと思います。

少なくとも以前の私は
一ミリも理解していませんでした
意識したこともありませんでした。
「よくみんな講演の最初で言ってるなぁ」
くらいの感覚でした。
子どもたちはそれでも成長していましたが、
やはり今思うと、
「感覚的」に指導していたと
反省せざるを得ません。
少なくとも、「プロフェッショナル」では
なかったと思います。

コンセプトの上に教師の色が光る

the LAZY HOUSE 」の
コンセプトを理解した上で、
店員さんにはそれぞれの「」があります。
(癖のような、味のような)だからこそ、
素敵なお店に仕上がっていると私は思っています。
教員も同じではないでしょうか。
理解したコンセプトをいかに出せるか。
コンセプトを理解していない
問題先生・指導は×ですが、
そうでなければ、
色々な先生色々な指導法
あったほうがよいのだと思います。
店員さんと同じく、
そこには差があるかもしれません。
しかし、子どもも千差万別。
誰のどの言葉に心を動かされたり、
学びを得たりするかはわかりません。

①大人がまずコンセプトを理解する
②その上で子どもとコンセプトを共有する

子どもはコンセプトなどなくとも、
学校に来てくれ、授業を受けてくれます。
しかし、先生方のコンセプトを届けられたら、
きっとより素敵なお店になると思います。

とくに、子どもが共感できるような
コンセプトの受け渡しができたら最高ですね。

それでは、また次の記事で。


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