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海が好きだ。愛してると言っても過言ではないくらい、好きだ。匂いも色も音も何もかもが好きだ。きっと海より好きな人は人生で現れないと思う。

べつに海の近くで育ったわけではない。
神奈川県出身だけど、私が住んでいたのはどちらかと言えば緑が多く、森や川で遊ぶことの方が多かった。

母が無類の海好きだ。幼少期はよくみんなで海ににいった。夏の海水浴はしかり、春や秋にも行った。入れなくても眺めていた。幼稚園の時からこんな生活を送っていたら、私も海が大好きになってしまった。


海を見てると、そこら辺のもやもやがどうでも良くなる。この波に消えればいいのにと思いながら眺めてたら、すこしずつ消えてゆく。なにも話しかけてくれないけど、それでもそばにいてくれる。素敵な景色を見せてくれる。絶え間なく続く波も、きっとどうにかなるよと言っている。そんな気がする。

社会人になってから、1人で海に行くことが増えた。仕事でもやもやが続いた時、午後休をもらって、2時間かけて海まで行く。1人で。1番食べたいものを買って電車に乗り込む。ガタンゴトンゆられながら、そのうち寝てしまう。気づくと海が近づいている。

海に着いたら、ただひたすらに座ってぼーっとする。カメラを買ってからは、写真を撮りながら海をひたすらに眺める。


1人で考え事をしている時、よくネガティブな気持ちになる。でも海にいる時はならない。不思議なことに落ち込まない。わたしが好きな場所にいるからかもしれない。海は偉大だ。


わたしの夢は、海洋散骨されることだ。海に骨をまいてもらえる制度を知ってから、これがわたしの夢となった。1部でもいい、海にまいてもらえたらこんなに幸せなことはないと思う。


あぁ。海が見たい。

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