見出し画像

【まなび・つたえる】英語で英語を学ぶ BBC 6minutes English

今日は英語を本格的に学びたい人、仕事や学問で使いたいと思っている中級・上級者向けにおすすめの英語勉強法を紹介します。

以前、シャドウイングの記事でも紹介しましたが、

イギリスの国営放送BBC (日本でいうNHKのようなもの)がオンラインで提供している Learning English というプログラムの中にある

「6 Minutes English」 

おすすめポイントは

・その名の通り、6分間という短いプログラム

・1つのトピックを取り上げて、そのトピックについて、また関連する英語表現について2人が会話する内容

・音声はもちろん、スクリプト(台本)があって、聞く、読む、両方ができる

・単語や文章量は日常会話よりやや難しいので、中上級者向け

・一週間に1つ新しいエピソードが更新されるので、飽きずに続けられる

そして、なにより、音声・テキスト・PDFファイルすべて無料!


プログラム自体がとてもいいリソースなのですが、これをどんな風に活用するかで、自分の英語力アップにつながると(私の経験から)思います。

ここからは、一つのトピックに絞って、

実際に私がやってみて効果があったと感じる活用法を紹介します。

1-5までありますが、私は余裕があるときしか全部実践してませんでした。(ほとんど2.音声を聞いてみるのみ)

トピックは、「Compassion Fatigue」 について

https://www.bbc.co.uk/learningenglish/english/features/6-minute-english/ep-210527

1.まず始める前に

今回のタイトルである、「Compassion Fatigue」について自分が今知っていること、予想することをブレインストーミングのように、英語で書いてみます。

ex)  compassion= to empathize, to feel others' feeling, 

fatigue= tiredness, exhausted 

⇒Too much worried about others?  
⇒the topic about workers in medical, social work, education field?  

      

合っていても間違っていてもOK

文章にできても、単語だけでもOK

まず、タイトルから連想できること、自分が今知っていることを書き出します。

2.音声を聞いてみる

それから、音声を聞いてみます。ここでのポイントは

出来たら、1回目はスクリプト(台本)を見ずに聞く。

実際に英語での会話のやりとりは、台本がないですよね。

台本ありき、目から入ってくる情報ありきで英語を勉強していると、

そのときは理解できても、本当の会話のときに発揮される「聞く力」がなかなか身に付きません。

なので、まずはスクリプトを見ずに会話を聞いてどのくらい理解できるか。に挑戦します。

最初はほとんど理解できなくても大丈夫!(私は今でも3回くらい聞いてやっと、だいたいの内容が理解できるくらいです。)

3.スクリプトと一緒に音声を聞く

次は、ようやくスクリプトと合わせながら聞きます。

こういうことを言っていたんだなー。こういう意味だったのか、と少しずつ内容についての理解を深めていきます。単語のスペルや、聞くだけではわからなかった単語をチェックしたり、「聞きながら読む」だけではわからなかったところを、音声なしでじっくり読んでみて、しっかり理解します。

Margaret Heffernan:As you find people spending more and more time online, reading more and more and more depressing news and they become more and more numb they also become more and more addicted to it. And this develops a kind of state of mind that is a kind of … it's a form of learned helplessness – because I’m consuming something that’s upsetting me but I cannot do anything about it. 

途中に出てくる、Margaretのインタビューのスクリプトです。

私は聞きなじみのない、Numbという単語が聞き取りにくてなんだろう?と思って聞いていたのが、スクリプトを読んで「あーなるほど!」になって。

learned helplessness という単語が、helplessness は聞き取れてもその前のLearned がつながらなかったりしたので、読んであーなるほど!とやっとつながりました。

4. シャドウイング

このプログラムの良いところは、2人の会話であるところと1人のインタビューがあるところ。その会話や言葉の表現が教科書のようにかしこまったものではなく、とても日常的なものであるということです。

言い回しや緩急のつけ方がとても自然なので、実際に自分が会話をするときに近く、シャドウイングにはおススメです。(個人的にブリティッシュアクセントなのは、苦戦ポイントですが。。。)

まず1回目は登場人物のどちらか1人を選んで、実際にその人のパートを声にだしてみます。

シャドウイングの方法は、詳しくは前に書いた記事を読んでみてください。

レベル1:スクリプトをみながら、実際の音声に合わせて選んだ1人のパートを声に出してみる

レベル2:反対の人・インタビューされる人のパートにも挑戦

レベル3:スクリプトを見ずに聞こえてくる言葉をリピートするシャドウイング

といった感じでそれぞれのレベルに合わせてやってみるのがおススメです。


5.出てきた単語を自分のものにする

最後に、せっかくこれだけしっかり学んだのだから、自分のものにしないともったいないですよね。

このトピックでは、5つの新しい単語が出てきました。

 compassion fatigue, numb, finite, news cycle, headwind

この意味を理解するだけではなく、実際に「使う」ところまで意識します。

この単語を使って例文を考えます。

ex) compassion fatigue

According to this episode,  medical workers tend to suffer compassion fatigue due to pandemic. 


聞いて、読んで、意味を分かったとしても、

使えなければ実際の会話や文章を書くときに出てくるところまで身に付きません。せっかく、これだけしっかり勉強したのですから、自分のものにしないともったいない!と私は思ってしまいます。

この例文を考えるプロセスは最初はとても苦労しますが、これさえしっかりしておけば、しっかり自分の財産として定着してくれます。



今日は、BBC の6 Minutes English を取り上げて、

中上級者向けの英語勉強・上達方法について書きました。


余談ですが、私はアメリカから帰国して4年。今は仕事でもプライベートでも英語を使うことが少なくなってしまいました。

先日、久しぶりに英語で文章を書く機会があり、あまりにも英語で書くことが難しく感じて、自分の英語力の衰えに猛省しました。

この記事を書きながら、

英語は筋トレと一緒で、「使い続けなければいけないな」と身をもって実感しました。話せるように勉強していたときとモチベーションは違っても、維持すること、使いつづけることは大切だな、と思います。 


画像1

この記事を読んでくださった皆様の心にパワーが溢れますように。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?