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レストランレポート「Bisteccheria INTORNO Steak & Bar Ginza Tokyo(ビステッケリア イントルノ)」


東京・有楽町にあるイタリアンレストラン「Bisteccheria INTORNO Steak & Bar Ginza Tokyo(ビステッケリア イントルノ)」に伺いました。

1. 店舗概要

西銀座デパートの2階にあるこちらのレストランは、イタリアからワイン生産者が来日の際に、テイスティングディナーやウェルカムディナーでも利用されている人気のお店です。

公式写真

2. 到着時の印象

数寄屋橋交差点の喧騒から階段を上がると、そこは上質な時間が流れる異空間。豊かな紳士の店員が朗らかに迎え入れてくれました。

3. 店内の雰囲気

クラシックなイタリアンレストランを思わせるアーチのデザインが特徴的でした。
店内は、テーブル席、カウンター席、半個室が用意され、様々なシーンでの利用が可能です。
ランチ時に訪問しましたが、ご夫婦やカップルの方がお食事をされていました。

公式写真

4. 名物料理の紹介


フィレンツェ伝統のビステッカ
料理長が見極めた最適な熟成度のプライムグレードブラックアンガス牛や、鹿児島県産黒毛和牛を800℃にもなる上火式のアメリカ・モンタギュー社製ブロイラーで芳醇に焼き上げています。

5. コース紹介

この日いただいたのは、
Holiday Lunch/Pranzo Tagliataのコース。
他に、メインがハンバーグのコースもあります。

6. 実際の食事

【食前酒 -アペリティーヴォ-】
2022 イスキア ビアンコ  / カーサ ダンブラ

イタリア・カンパーニア州で造られる、ビアンコレッラ 50%、フォラステラ 50%から造られる白ワイン。ナポリの海岸を彷彿させるような、かすかに塩味を感じる初夏にぴったりの味わいです。

【前菜 -アンティパスト-】
ビーフ・パプリカ・筍の冷菜、玉葱のムース

右) 歯ごたえが楽しい冷菜は、牛肉の主張がしっかりと感じられる一品。
メインのステーキにますます期待が高まる上質な牛肉でした。
左) 甘味を感る玉葱のムースとバゲットは、エディブルフラワーと一緒に。

<エディブルフラワー>
飾りとしての見た目、味わい、香りなどにこだわった食用花。

https://ediblegarden.flowers/flower/

【サラダ -インサラータ-】
ロンバルディア産ミネラルたっぷりのグラナパダーノを使ったシーザーサラダ

その場で削ってくださるグラナパダーノは、フレッシュでミルキー感がしっかり感じられます。
美しいお花のブーケのように盛られたサラダは、口当たりの軽いグラナパダーノのおかげで後味もさっぱりといただくことができました。

<グラナパダーノ>
同じ牛のミルクから作られるハード系チーズの中でも、パルミジャーノは最低12か月(主に24か月)の熟成期間を経るところ、グラナパダーノは少し短い9か月(主に16か月)が規定されています。

https://liledefromage.com/items/granapadano/

【スープ -ズッパ-】
ボルシチのスープ

美しいバラ色が目にも鮮やかなスープは冷静で、初夏の体にしみわたります。

【肉料理 -セコンドピアット-】
国産和牛のロースト マルタンの塩、特製トマトジャム、山わさび

マルタンの塩は、食材の味わいをより引き立て、お肉本来の甘味をより感じることができました。

特製トマトジャムは、ほんの少しメキシカンな香りをパプリカパウダーのニュアンスから感じました。トマトのもつ自然な甘さが凝縮されていて唯一無二の味わい販売はされていないようで残念です。

山わさびは、口の中をさっぱりしてくれる働きがあり、最後にいただくのがベストかと思います。良質な脂身をすっきり流してくれます。

付け合わせのお野菜もシンプルな調理法で、お野菜本来の旨味や甘味、味わいを感じました。

通常、肉料理などのメインの前には「プリモピアット」と呼ばれるパスタやリゾットなどをいただきます。
しかし、この日の主役は赤ワインだったので、プリモピアットはスキップし、お肉料理を堪能することにしました。

レストランによっては、コース料理であっても、食べられる量や体調などによってフレキシブルな対応をしてくれますので、ぜひお店の方へご相談することをおすすめします。

【食中酒 -赤ワイン-】
2020 Rosso di Montalcino / La Fiorita(ラ・フィオリータ)

イタリア・トスカーナ地方のサンジョヴェーゼ グロッソ(ブルネッロ) 100%から造られるワイン。
イタリアワイン不動の最高峰であるブルネッロ・ディ・モンタルチーノもこのぶどうから造られます。ランチでいただくにはブルネッロは少し重たいかと思い、ロッソを選択して間違いありませんでした。

4年の熟成を経たばかりではありますが、タンニンはすでにやわらかくほどけており、かすかにオレンジがかかったガーネット色は美しく、ずっと見ていられるような、吸い込まれそうな色合いでした。

香りは、圧倒的に華やかで、様々な赤系のお花をブーケにしたかのようなボリュームがありながらも、上品でうっとりします。

一口含んだ瞬間から、ものすごく豊かな香りが口いっぱいに広がり、細やかなタンニンが余韻までも美しくコーディネートしています。
今飲んでもおいしい、数年後もおいしい、そんなワインでした。

▼同生産者のブルネッロ・ディ・モンタルチーノはこちら

【食後酒 -ディジェスティーヴォ-】
エリージ グラッパ・ディ・バルベラ カベルネ / ベルタ

食後にいただいたのはワインと同じくイタリアのグラッパ。
グラッパには透明のものと、少し琥珀色に色づいたものがあります。わたしの好みは後者。この日も、いくつかあるグラッパの中から、琥珀色に輝くこちらのグラッパをいただきました。

【カフェ、デザート -カッフェ/ドルチェ-】
特製ティラミス
フランボワーズのジェラート
抹茶ホワイトチョコ、甘納豆
カヌレ、銀座で作られたはちみつを添えて
エスプレッソ

7. 総評

お料理、サービス、雰囲気、いずれも素晴らしくぜひまた伺いたいレストランです。特に、ビステッカの柔らかさに感動しました。特製のトマトジャムとのペアリングが素晴らしかったです。

銀座の数寄屋橋交差点を見下ろす絶景ポイントで楽しむ優雅なイタリアンランチは、きっと心満たされることでしょう。

記念日のランチに、約束のディナーに、都会の喧騒から離れ、上質な空間でモダンイタリアンをぜひお楽しみください。

8. 店舗情報

ジャンル:イタリアン
住所:東京都中央区銀座4-1-2 西銀座 2F
予約・お問い合わせ:03-3566-4155
交通手段:東京メトロ銀座線・丸の内線・日比谷線 銀座駅から170m
営業時間:
月・火・水・木・金
17:00 - 22:00 L.O. 20:30
土・日・祝日
12:00 - 15:30 L.O. 14:00
17:00 - 22:00 L.O. 20:30
定休日:なし
HP:http://www.intorno-ginza.tokyo/


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