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夏休み残り1週間のアクション【中学校教員】

自分のクラスの生徒としゃべりにいきます(主に部活動中)。できるかぎり全員いきます。

名簿を用意して、会った生徒の名前にチェックを付けていき、「既に誰と会ったか・まだ誰と会っていないか」を記録していきます。

初登校日は約40日ぶりの再会ですが、生徒と先生の「久しぶり」をなくしていくのです。

■仕事モードに切り替える

「あー。夏休みが終わってしまうー(._.)」
夏休み終わりに嘆き、警報で喜ぶ。心はずっと学生です。

”夏休みが終わる”という事実は変わらない。

僕自身「夏休みが終わることに嘆く」という解釈をしていますが、この記事を書き終えたら「仕事モード」に切り替えようと思います。

仕事モードに切り替える方法は、生徒としゃべることと勤務時間を元に戻すこと。

ほぼ部活(卓球部)の生徒としか話していなかったので、自分のクラスの生徒としゃべり、担任スイッチを入れていきます。担任スイッチとは生徒のことを知ろうとする姿勢です。

夏休みの僕の勤務時間は8:00~12:00でした。もしくは1日休み。
長く働いたとしても15:00まで。部活と2学期の準備をコツコツする毎日でした。

長時間労働していません。体が完全に怠けています。そろそろ体を”長く働く”ことに慣れさせないと。この1週間はアイドリング期間だと自戒します。

■なぜ1週間前に会うのか。

目的は2つあります。

  • 登校日の生徒と担任の不安をあらかじめ解消するため

  • 登校日に起こりうる生徒指導をあらかじめ防ぐため

久しぶりの再会に不安を覚える生徒はいます。「単純に久しぶりすぎて緊張する」「友人関係が夏休み中にこじれていて顔を合わせるのが不安」「宿題が終わっていないからモヤモヤしている」など、生徒によって、事情はさまざま。

生徒に一声かけたり、話を聞くことで、彼らの不安が和らぐのであれば、1週間前に会いに行く価値はあります。

「おいおい、まだ宿題終わってないんか~笑 まあ、とりあえず登校日おいで(^_^)」

と事前に一声かけられている場合とそうでない場合とでは、その生徒の登校日に対する心理的ハードルは低くなりますね。

登校日の朝、「学校に行きたくない」と生徒が言う未来は生徒にとっても担任にとってもマイナスです。

見聞色の覇気で、イヤな未来をつぶしておきましょう。

早く帰る教師術 = 見聞色の覇気

また最近はあまりケースとしてありませんが、茶髪や透明なネイルをして来る生徒もいます。(部活に入っていない1,2年生。3年生は受験やオープンハイスクールがあるのであまりない)

登校日当日にその生徒を見かけたら、校則違反という点で、教室に入れる前に指導せざるを得ないのです。見過ごすことはしません。

久しぶりの再会で生徒指導するのは寂しいです。登校日に指導するとなると、茶髪の生徒は久しぶりに友達としゃべることもできません。

また周りに友人がいると、茶髪の生徒は”指導に従いたくない気持ち”が生じ、生徒指導に時間も労力もかかります。

さらに担任がメインで指導にあたるため、久しぶりのHRでは担任は不在となり、学年担当の先生が、代わりにクラスを担当します。

これは、クラスの全生徒と担任にとってマイナスです。

クラスに心配な生徒がいる場合、登校日の1週間前に担任がその生徒の顔を見に行くことで防げたはずです。1:1の方が話はスムーズですし、もしそこで茶髪だったならば生徒と保護者に登校日には直すようにお願いをすれば終わりです。

事前に声をかけにいこう

正論を言えば、校則違反をして茶髪にしてくる方が間違っています。が、中学生はそんなもんです。考えらえるイヤな未来は事前に詰んでおくことが得策です。

ちなみに僕は、部活に入っていない&おしゃれ好きな女子生徒の1学期の懇談会では、本人と保護者の前で次のようなセリフを言うようにしています。

 〇〇さんは年頃なので、おしゃれに興味があると思います。そして学校に行かない期間が長いです。

 ピアス穴をあけたり髪を染めたりすると、あとあと直しにくい上に、2学期に周りの生徒から指さされたりして、彼女がしんどい思いをすると思います。

てことで、オシャレになりすぎんといてな笑 お母さんも協力お願いします。

■生徒の前に部活の顧問へ

夏休みの部活動の存在は正直ありがたい。

同僚の顧問の先生から生徒の様子を情報収集できるからです。

「〇〇くん、最近どんな感じですか?」と職員室で、顧問の先生に尋ねましょう。そこで〇〇くんの頑張っている情報をゲットしましょう。

その後、部活動をしている〇〇君に会いに行き、「顧問の△△先生が、〇〇頑張っている、と言ってたで。やるやん。」と声をかけましょう。

人伝えで聞いた自分の良い話は嬉しいはず。

顧問の先生からの情報収集は、生徒への言葉のプレゼントあげる準備になります。

■サラっといく

生徒と”サラっと”しゃべることを心がけています。

僕は「生徒のために!」を全面に出して動くのは好きではありません。「生徒が学校に来てるから声をかけた」くらいサラっといきたいものです。
ただでさえ暑いのに、担任がガツガツいくのは生徒が暑苦しいです。

よほど心配な生徒ではないかぎり、家庭訪問をしません。

部に所属していない生徒は、電話で「久しぶりー、用事ないんやけど元気かー?」くらいで終わらします。心配ない生徒は電話すらしません。

生徒によって対応を分けていますね。

■環境に手を入れる

2学期の良いスタートを切れるように、自分がコントロールできることに注力しましょう。環境に手を入れることはできます。

生徒は生き物なので、コントロール不可です。人を変えることはできませんが、環境を変えることはできます。

学年フロアのトイレを掃除し換気する。教室の黒板を綺麗にする。教室の机と椅子、窓を綺麗に拭く。

これも夏休み終わり一週間前にできる価値ある準備。

生徒が教室に足を一歩踏み入れた瞬間が、2学期のスタートです。


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