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愛猫との出会い

もうすぐ愛猫が1歳の誕生日を迎える。

出会いは、彼が2ヶ月の頃。
近くのペットショップに行くと、
その日に「仕入れ」られてきた彼が寝ていた。

子供の頃、近所の親戚や、母方の祖母の家では猫が飼われていたので、
猫に触れたり、一緒に遊ぶ機会がよくあり、
産まれたばかりの赤ちゃん猫のお世話をしたこともあった。

とっても可愛くて、自由奔放で、
一緒に暮らせたら楽しいだろうなと思っていたのだが、
私が猫アレルギーを発症してしまい、
猫と触れ合うときは細心の注意が必要になった。

引っかかれたところが腫れるくらいなら良かったのだが、
喘息が出たり、
結膜炎になったり、
幼い頃は何度も、救急病院に駆け込んだ。

そんなだから、猫と暮らすことはできないと思っていたのだが、
いつか、、、と思っていた思いが、
Youtubeの猫動画を見ることで高まっていった。

そして、なぜか、子供の頃からずっとだが、
自分の肩に猫が乗っているような不思議な感覚があり、
ここに猫がいないことに違和感を感じ始めていた。

アレルギー検査は、擬陽性。
私の体調をみてくださっている先生に相談した。
「アレルギーはもう大丈夫そうだけど…」と言ってくださり、
不安が消えることはなかったとはいえ、とても嬉しかった。

ネットでたくさん調べて、
サイベリアンという猫アレルギーの原因となるタンパク質の生成が少ない猫種があることを知った。

そういえば、、、
小学生くらいの頃、母方の伯母と近所のペットショップに立ち寄った際
伯母「この子は、ウチにいる子(雑種)とは違って、血統書のついた高い猫ちゃんなんだよ〜」
と教えてもらった猫が、ロシアン・ブルーだった。

その時に触れたロシアン・ブルーの猫ちゃんには、私はアレルギー反応が出なかった。
いつもだったら、すぐに、くしゃみが出てしまうのに。

そんなことを思い出し、サイベリアンとロシアン・ブルーなら、飼えるのではないかと思って、譲渡してもらえる可能性を探した。

しかし、一人暮らしであることから、保護猫の譲渡条件には合わず、迎えることができなかった。
ごく普通の暮らしをしているのだが、
保護猫を迎えるために、源泉徴収票を開示しなくてはいけなかったり、
最悪だなと思ったのは、抜き打ちの自宅訪問。
抜き打ちで自宅訪問をされるのは、どうなのかなと思う。
猫が無事に暮らしているかを考えると、
それらを実施したい気持ちは理解できるが、
それでは、引き取り手は増えないだろう。

次に、ブリーダーさんから譲ってもらう方法を調べたが、
厳しい条件が合わなかったり、
家から遠いところだったために連れて帰ることを考えると、難しかった。

ペットショップで生体が売られていることについては、
私は良いとは思っていない。
しかし、お迎えをしたいと思っても、
厳しい条件でお迎えができないのであれば、
最終的に行き着くのはペットショップしかないのだ。

そして出会ったのが、
2ヶ月になってすぐ「仕入れ」られたばかりの彼だった。

閉店間際だったので、お客さんはほとんどおらず、
店内は静かで、彼はスヤスヤ寝ていた。

寝ていたのを起こすのは申し訳ないと思ったので、
店員さんに、どんな子なのか?など話を聞こうと声をかけたら、
「猫はずっと寝ているので、多少起こしても大丈夫ですよ」
と抱っこさせてもらえた。

さっきまで寝ていたのでおとなしいかと思いきや、
すぐに私の肩までよじ登ってきて、ダミ声で鳴いた。
そして、私のジャケットの中に隠れた。

「今日来たばかりの子なので、正直なところ、どんな子なのか、ご説明ができなくて、、、」

とのことだった。

ただ、私はこのとき、何かにピンと来て、
お迎えするのなら、この子だろうと思った。
肩に乗ってくる猫…
私が子供の頃からずっと感じていた感覚に近かった。

その後、仕事の都合もあり、しばらくはネットで状況を確認しつづけ、
4ヶ月になっても彼は誰かにお迎えされていなかったので、
再度会いに行った。
4ヶ月になった彼は、大きくなって、やんちゃになっていた。
隣のケージにいたソマリちゃんに威嚇していて、
こりゃぁ家が賑やかになりそうだなぁと思ったのだが、
抱っこさせてもらったら、
2ヶ月前と同じように肩によじ登り、
その後は私の膝で毛繕いを始めた。

「このまま連れて帰りたい」
ではなく、
「あぁ、ずっと感じていたのは、この感覚だわ…」
と思い、お迎えを決断した。

お店での様子のままに、家でもやんちゃ放題で、
最初の2ヶ月(生後4〜6ヶ月)はこちらが滅入ってしまうほどだったが、
最近は、だんだん落ち着いてきて、
私の気持ちを理解できる、とても賢い子だ。
まるで犬のような感覚で一緒に暮らしている。

褒める、怒る、を明確に表現することで、
しつけがうまくいったように思うが、何より、元から賢かったんだと思う。

トイレを、全自動トイレに変えた時も、
給水器を何度も買い換えても、
何事もなかったかのように、すぐに使いこなしてくれるので、
飼い主としてはとても助かっている。

猫アレルギー対策として、ブラッシングを毎日していることもあり、
吐き戻しがないのはもちろん、粗相もしたことがない。

シャンプーはまだ苦手だが、回を重ねるごとに、慣れてきている。

何かと忙しい私にピッタリだったので、
この子とは、出会う運命だったんだろうなと思っている。

そんなワケでこれを書いている最中、何度も
「ぼくの遊びの相手をして!」
と腕に飛びついてくるので、そろそろお相手をしようと思います。

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