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旅を通じてわたしが得ようとしているもの

現在、めちゃくちゃ旅をしてはいるが、わたしは本来、「旅好き」な人ではない。

センシティブなので、ホテルのベッドだと寝不足になるし、観光しすぎると疲れるし、移動中は車窓からの景色を楽しむよりも、窓に頭をもたげて寝ていることのほうが多い。

ヨーロッパ旅行が始まってから、ちょうど2週間になるが、ここのところ体調も微妙なので、同行している友人に「明日はダラダラDAYにする」と宣言した。

たくさんの移動にたくさんの街歩き、慣れない食べ物やベッド。そりゃ疲れる。ヘロヘロである。

そんななかでインプットしたもの。

本を4冊。映画を6本。ドラマを1クール。

せっかく北欧にいるのだからと、北欧にまつわる映画をいろいろ観た。

かもめ食堂、ストックホルム・ケース、トロール、アナザーラウンド、そして、LIFE。

地下鉄に乗って雑誌「LIFE」の写真管理部に通勤しているウォルターは、何ひとつ変わりばえのない日々を繰り返している。

彼の唯一の趣味は、虚しい現実から逃避して突飛な空想に浸ること。ある日、ライフ誌最終号の表紙を飾る大切な写真のネガがないことに気づいた彼は、一大決心をしてカメラマンを探す旅に出発する。

そのありえないほど波瀾万丈の冒険の道のりは、彼の人生を一変させていくのだった…。

LIFE誌のモットーである言葉、「世界を見よう。危険が訪れようとも。壁の裏側を見よう。それこそが人生の目的だから」がすごく好きで。

映画のなかでは、主人公がエイヤーーー!と勇気を出してグリーンランドに行き、ヘリコプターに飛び乗ったりサメに食べられかけたり、“冴えない男"がいきなりアドベンチャラスな展開に巻き込まれていくのだが、そこで何がどう変化したかと言われれば、とっても説明しがたい。

でも、旅ってそんなものだと思っていて、「こんな経験をしたから」「こうなる」という明確な方程式があるわけじゃない。

でも、旅から帰ってきた主人公の顔つきは明らかに変わっていて、旅を通じて何かを得たのだと感じる。

わたしが掴み取ろうとしているのも、そんな類のものなんだと思う。

最初の国ではGoogle mapを見てアワアワとしていたのが、最近では国に着いた瞬間、専用アプリをインストールして、スムーズに電車のチケットを買うなどしている。

フィンランドで裸体の公衆サウナにひとりで乗り込み、サウナを3セット決めてからは、ノルウェーで男女更衣室が同じサウナになったときでも「なるほど、そういう文化なのね」と動じないマインドになっていた。

具体的に何がどう成長しているのか、何を得ているのかはわからないが、何かを得ているのは確かだ。

あと、わたしは旅をすると、たくさんのアウトプットをする。

2週間で、noteを12本、ラジオを12本。

書きたいことが溢れて止まらなくなる。見知らぬ街を歩いたり、新しい経験をするたびに、いろんなことを感じているのだと思う。

何なら、全然関係のない学生時代のことや、恋愛のこと、仕事のことや人生のことまで想いを馳せたりするのだから、何が起こるかわからない。

日常から距離を置いて、さまざまなことを考えてみる。ひとまわり、もうひとまわりと大きくなっていくのを感じる。

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