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大人の恋愛って条件付きになってる話

夫と離婚して2人の男性と恋愛した。

一人は見た目、服装がドストライクの男性。
私のタイプはスケーターやストリート系の男性である。

一緒にいるのは楽しい(と当時は感じていた)が、これといった趣味がある人ではなく、
平日は仕事、休日は野球を観てお酒を飲んでるような人だった。

会うとなっても飲みに行くか街をぶらぶらするか。
ボーリングして遊ぼうよ、スケボーしようよって言っても
”やらんよ”と断られる。
〇〇っていう映画観た?と聞いても、
”それって女が観る映画やろ”って言っていた。
そして地元が大好きで長期連休になるとフルで地元に帰る。

今となったら彼と何を話していたのか覚えていない。
でもなぜか大好きだった。
でもよく考えると、彼と将来一緒にいる想像がつかなかった。
一緒に色んな所へ行って、一緒に買い物して
一緒に過ごす想像がつかなかった。
それは視野の狭い彼の発言から感じていた。

でも彼は土日休みの誰もが知っている大手企業の会社員。
ちょっと極端なことを言うが、私のタイプの男性でそのような会社員であることは結構少ない。
もしかしたら私は服装と顔がタイプで且ついい企業の会社員だったという条件を好きになっていたのかもしれないとも思った。
そして、彼との関係が終わった時に友人に言われた。
”学生の時だったらタイプ!!ってだけでずっと付き合ってたかもね”


2人目は音楽や映画の趣味がとっても合い、
さらにユーモアのセンスや遊び方がとても合う男性だった。
タイプかと言われるとちょっと違っていた。
私は薄めの顔が好きなのだが、彼は濃い顔をしている。
実際友人には、一緒にいてすごく楽しいけどタイプではない。
ただの友達と伝えていた。

連絡が向こうからガンガンきて、遊びにもたくさん誘ってくれて
一緒に色んな所へ行き、
スケボーや洗車、釣りなどを2人でやっているうちに
彼のことをどんどん好きになっていった。
1人目の彼とは全く違う。
2人でいるときは大爆笑をしているし、めちゃくちゃ楽しい。
同棲5年目くらいの感覚で接することができるくらい素でいれた。

ただ彼は少し危うい部分があった。
怪しいことをして稼いでいる先輩の元で働く!と言って
会社に退職の旨をメールで伝え、次の日から会社に行かなかった。
その先輩とは口約束で給料や働き方等を決定し、
結局最初に言っていたことと全く違う条件になっていた。
物事の本質を知ろうとせず、自分の理想を信じて疑わない。
ピーターパンのような人だった。

彼のことは好きだが、将来的に一緒にいるには危ない人である。
その他もここには書けないことがあったり、
下手したら自分の人生に害が及ぶような人物でもある。
それに気づいたときには、彼を好きでいるのは違うと考えるようになり、
好きな気持ちも少しずつ薄れていった。
いや、本当は大好きだけどこのまま続けるべきではないと自分に言い聞かせた。
そして現在も言い聞かせ中である。
そしてまた友人に言われた。
”学生の時だったら一緒にいて楽しい!!ってだけでずっと付き合ってたかもね”

なんだか気づいてしまった。
条件面で好きになり、条件面で好きな気持ちが薄れていることに。
人と人の合う合わないや、一緒にいて楽しいってだけの気持ちだけで恋愛をしていないことに。
だからと言って、今の年齢で彼氏となりうる相手に条件は求めてしまうし、
恋愛をする上では心の動きも無視できないのだ。

何てわがままなのか。
学生の時みたいな心だけで恋愛をしていた時の方が幸福度が高い恋愛をしていたことは間違いない。

大人の恋愛って条件付きになっているっていう話。



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