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【専門課程レポート】「吉原ゼミ」第5期 第2回目講義(後編)

こんにちは!次世代まちづくりスクール「吉原ゼミ」TA(ティーチングアシスタント)の小濵です。新年を迎えて初めての更新ですが、今回は10/20.21(木/金)に行われた第5期「吉原ゼミ」の第2回ゼミの後半の模様をレポートします!

第5期「吉原ゼミ」のコンセプトは『「休眠不動産を用いたまちの活性化」を、次世代まちづくりイノベーターたちと学ぶ』です。

吉原ゼミの特徴は何と言っても今の一次情報を知ることが出来る点にあります!現場に足を運べる機会もゼミの回数も随一。

読者の方とともに僕自身も学んでいけたらと思います!

村田建築事務所 村田さんの熱意とHIKEさんの始まり


第2回目の講義テーマは「福岡県大牟田市・熊本県玉名市より、駅前活性化・商店街再生の取り組みを学ぶ」でした。

前回は福岡県大牟田市の事例を紹介しましたが、今回は2日目に行われた、熊本県玉名市の事例がメインとなります。もし前編のレポートを読まれていない方はぜひ前編も読んでみてください。

ここから本題の後半戦になってきます。

ちなみに今記事を読まれている方は、移住して開業することとなったらまず何から始めるイメージがありますか?

 ・あいさつ回り...?
 ・地域の事をリサーチ...?
 ・地域の行事に積極的に参加すること...?

など小濵はパッとこの辺りが思い浮かびました。

ぜひ、後述にもつながってくる部分なので、想像してみてから読み進めてみてください。

2日目となる熊本県玉名市の紹介をしてくださったのは、村田建築事務所の村田さんです。

村田建築事務所さんは今回のゼミ内でフィールドワークの中の訪問先にもなっていた「HIKE」の設計、建築を行われています。

(HIKEさんのHPはこちらから)そして今回、村田さんのお話の中でも、特に熱量を感じた内容がHIKEさんとのお話でした。

2020年5月、HIKEさんの始まりはまだ30代半ばだった佐藤さんが、玉名市に移住をし、ホステルとカフェが一体となった施設を0からオープンしたところから始まります。

そこで村田さんが強く感じていたのは、せっかく玉名市に移住し、頑張りたいと思っている若者を失敗させてはいけないということだったそうです。

そこで、まず最初に村田さんが提案されたのは、「地域のキーマンを紹介して、あいさつ回りをしていくこと」でした。(移住者側からすると、地域のキーマンにどんな方がいらっしゃるのか知っておくとよりよいという事が分かりますね...!)


村田建築事務所の村田さんです

写真の中でも記載されている通り、川に挟まれた地域に立地する予定だったため、川という公共空間を利用することも可能であり、行政の方にも応援頂きやすい状態がベストだと思い、村田さんはHIKE/佐藤さんにアドバイスなさったそうです。

そこからプロジェクトは順調に進んでいき、元々築42年のビルを大きく改装(時には建物の両側の壁を取り壊して吹き抜けるようにするなど...!)されて、現在のHIKEさんが出来上がりました。

また、その壁を壊す際にも、それをワークショップとして地域の皆さんに参加いただき、お店を自分事として捉えて頂きやすくなるような取り組みも行われていきました。改装を行われる際には、大変おすすめとのことでした。

ワークショップの様子をレポート!

村田建築事務所さんが主導となって行われている取り組みで、「エキマチ ピクニック」があります。こちらがどういったものかというと、下記4点の思いから始まりました。

①昔からある良いところは、実は沢山存在する
②玉名の今ある良い場所を活かせていない
③駅とマチの結びつきが少ない
④イベントをやってみたい

実際過去に行われたものでいうと、第4回は受験で頑張っている高校生たちに元気と勇気を届けたいという思いから、ホットココアの提供や、駅前のライトアップなどを行ったそうです。

翻って、現在の目標は下記のようになっています。
①自分の町は自分たちで作っていくという意識の醸成をはかる
②その地域のプレーヤーの発掘

そこで、ワークショップのテーマは
「玉名市の今後の課題と何が必要だと思うか考えよう」といったものでした。

今回はワークショップ後の発表の中でもD班を取り上げていきます。

D班の皆さん

D班の感じている課題は下記のポイントでした。
高瀬の本通りは①車通りが多いこと②パッと入れるお店が無い。

高瀬の本通り近辺は歴史も深く、HIKEさんを中心として、高瀬の本通り周辺に魅力や今後の可能性があると考えたところもエリアを選んだ際の背景としてはあったようです。

そこに対する改善策としては、 大きく2つ。

⑴週末などに歩行者天国にする事によって、キッチンカーを置いてもらい、テンポラリーに開いていただけるようにすることで、回遊しやすくすることを目指すということ。

⑵造成して段差になっている部分を緑化して、日陰を作ることで自然に人が集まってくるような環境にするということ。人生100年時代と言われる現代で、ゆりかごから墓場まで、様々な思い出を共有できるような空間になればとのことでした。

第2回(後編)を振り返って


今回は玉名市の村田建築事務所さんによる発表と、そこでのワークショップを中心にお伝えして参りましたが、いかがだったでしょうか?

小濵的には、移住者が街に関わる際に、どうやって接点を持つのかは最初の段階でやはり重要なんだと気が付かされました。

というのも、第2回でのお話でもあったお店の壁を壊したり、塗り替えたりする事をワークショップとしたという事例が既に重なっていたからです。

僕も引っ越した先や、始めていく地域では立ち飲み屋さんに一人でふらっと行って、料理のおすすめを聞くうちに地域のお話や魅力を聞いて回るようにしています(笑)

まだ僕がここまでで知ることが出来た手段は本当に一部かもしれませんが、今後も沢山手段を増やしていきたいと思います。

本日はここまでになります。
読んでいただきありがとうございました。

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吉原ゼミTA 小濵慶太のTwitter:https://twitter.com/heavy_keita

<プロフィール>
ー 出身は岡山県の現在23歳、人材広告業を行う企業に勤務。
ー 知人に紹介を頂き、今期からTAとして参画中。
ー ぜひお気軽にご連絡ください!

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