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2021年ブックレビュー さとうみつろう著『神さまとのおしゃべり』

1カ月ほど前から、Amazonのオーディオブックサービス「オーディブル」を利用し始めた。おデブにならないように、オーディオブックを聴きながら夜の街をウォーキングしている。

オーディオブックが意外に新鮮だ。普段パソコンで目を酷使しているので、読まないで本の内容を把握できるのはありがたい。

先日、聞き終わったのが、オーディブルの無料サービスで聞けた「神さまとのおしゃべり」。「笑えるスピリチュアル」というブログで人気の作家・さとうみつろうさんの実用エンタメ小説。ダメダメサラリーマンのみつろうと「あやしさマックス」の神さまとの漫才みたいな掛け合いで話が進む。みつろうは、神さまの助言を聞きながら、幸せとは何かを悟っていくのだー。

みつろうと神さまの会話を聴きながら、ある人の顔を思い出していた。

その人は、自分で不幸を招いている。確かに社会は格差が広がり、不平等がまかり通っているけど、愚痴と文句にまみれ、他人を恨み倒してばかりでは活路は開けない。どこかで切り替えないと自分を自分の想念で傷つけるだけなのかもしれない。

負のループにハマり込み、負の現象を次々と招いてしまっている。

その人を「不幸体質の人」にしてしまったのは、私を含めた周囲の人にも責任の一端はあるのかもしれない。なぐさめようとして、否定することなく話を聞き続けた。どこかで、マイナスの気持ちにストップをかけてあげられなかったかと、悔やんでしまう。

今は、早く覚めてほしい、悟ってほしいと遠くから見守るばかりだ。

この本で、「神さま」が繰り返し話すように
「現実はあなたが望んだ世界。すでに望みはかなっている」。

自分の思い通りになっていない、と思い込んでいる目の前の現実は、実は私たちが過去に望んだ(…というか、引き寄せた)ことだと、神さまはのたまう。

「思考は現実化する」という主張と通底するのだが、繰り返しマイナスのことを考えているからマイナスのできごとが目の前に展開する。

私たちはもっと、自分の内なる力やこの世を信じていいのかもしれない。



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