interview 映画監督 迫田公介さん
器用な人が好きじゃない。
うまく立ち回ればいいってもんでもないし、早く器用に形だけ整えればいいわけでもない。
後輩の原稿をチェックしていると、うまく書こうとする気持ちが先行してしまった文章に出合ってしまうことがある。そういうときは、「小器用より、不器用の方がずっといいよ」と心の中で思う。
映画「君がいる、いた、そんな時。」の監督・迫田公介さんは、
自分のことを「不器用」と言う。うつ病も経験したそうだ。
でも、自分の苦しみを人への優しさに
変えることができる人なんだなと、取材していて思う。作品の中には、「不器用を肯定しようよ」というメッセージがある、と感じる。
劇中で、心を病んだ図書館司書の先生「祥子」を演じている小島藤子さんが繊細な演技を見せていて、とてもいい。
祥子には、監督自身の経験を投影しているのかな、と感じる。
子役(しかも、男の子役!)の坂本いろはちゃんも、初々しい演技。将来は女優さんになりたいそうなので、たくさんの現場を踏んで素敵な役者になってほしいなあ。
迫田監督いわく「脚本が読める」そう。撮影の時は小学5年生だったというから、なかなかの有望株だ。
広島では、呉ポポロシアターで公開中。東京では、6月13日から新宿K’s cinemaで。その他、大阪、京都でも。
インタビュー記事↓
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?