2021年ブックレビュー『トロイ戦争は起こらない』(ジャン・ジロドゥ著)
戯曲を学ぶようになって、ハヤカワ演劇文庫を少しずつ読んでいる。リアルで見られなかったとしても、最近では配信も含めて映像で演劇を観られる機会は多い。名作舞台は、映像を見た後では何か満たされず、テキストで確認したくなるものだ、という感覚が最近分かってきた。翻訳劇は特にそうだ。
ハヤカワ演劇文庫には、海外の名作がそろっている。先日も、NHKBSの『プレミアムステージ』で風間杜夫さん主演の『セールスマンの死』(アーサー・ミラー作)を見た後、ハヤカワ演劇文庫でテキストに目を通してみた