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超短編小説:ルールマン⑦

~ルールマン第六章~【伝えるとは】

そう…あれは四年前の冬…。あと少しで新たな年を迎える準備をしなければいけない師走の時期。それぞれの部署が慌ただしく年始にむかって仕事をしていた。所長から各部署への伝達事項が多くなる時期。メールでのやりとりが多くなる。所長は忙しさを理由に、○○さんに伝えてやらせといて…。△△さんからみんなに言っといて…などが当たり前になっている。そんな中、営業事務の女性が課長に怒られて泣いている。まわりの人に理由を聞いてみると、課長からの伝達ミスで任せた仕事が期日に間に合わずにクレームになったとのこと。更にその仕事を割りふって急遽みんなでやることになり、時間と労働力の無駄をうみだした責任をなすりつけている。可哀想に…彼女の責任ではないのに…。その時、課長が痛恨の一言「ボーナス査定に響くから覚悟しとけよ!」

んっ…ボーナス査定?

ルールマン発動!

課長相変わらずですね!また部下に責任なすりつけですか?成長してませんね。

-………。(課長の顔が青ざめていく)

詳しくは聞いてないですけど、伝達ミスの責任を部下になすりつけてはいけませんよ。まだそんなことやってるんですか?伝達の流れわかってます?所長→部長→課長→主任→部下に情報が伝達されるんですよ。いわば伝言ゲームですよね。遊びなら笑って終わりますがこれは仕事!正確な情報を部下に伝えるのが仕事ですよね。あなたがやっているのは、情報の横流し!メールの横流し!仕事の横流し!そして、責任の横流し!あなたがやっているのは…横流しゲーム!。課長…きちんと仕事をしましょう。社員に情報がくるまでに役職の思い込み情報を確認するのが課長の仕事ですよね。それを噛み砕いてわかりやすくして部下に仕事をしてもらうのが課長の役目ですよね。横流しは伝えるではないんですよ。わからないと思うので今回の例で課長にちゃんと伝えますね。伝えるというのは、まず部長の情報を整理します。主任に情報をメールで送ります!主任に内容がわかったか直接コミュニケーションをとります。課長がどうしたいか、主任がどうするのか方向性を確認し部下にメールします。主任にも同じように部下に内容がわかったか直接コミュニケーションをとってもらいます。主任はこうしたい、部下はどうしたいか確認し段取りするのです。双方がわかってはじめて「伝える」の完了です。

「伝える=言った」は同じではないんです。「言った」とは、伝わったと勘違いしている人の一方的な自己満足に過ぎない。「伝える」とは、内容を確認し双方の情報交換と理解があってこその言葉。

わかります?あなたの仕事が悪いから部下が犠牲を負わされるんですよ。時間と労働力の無駄をうみだした張本人が問題なんですよ。その責任もとれない役職なら辞めたほうがいいですよ。なんなら課長のボーナス査定に響くように…そして管理職査定に響くように…してあげましょうか?彼女にしようとしてるように……。

-すいません。本当に…すいません。

ここからは、私の領域ではない。

最後に…私にではなく、彼女に謝り、暴言を撤回するべきです。……とお願いして……仕事に戻った。

NEXT……⑧


第一話:ルールマン①【エピソード

第二話:ルールマン②【遅刻からの欠勤

第三話:ルールマン③【契約社員とは

第四話:ルールマン④【営業とは

第五話:ルールマン⑤【休憩とは

第六話:ルールマン⑥【会議とは


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