みこと心理臨床処

2021年5月開業。臨床心理士&公認心理師によるカウンセリングルーム(三軒茶屋…

みこと心理臨床処

2021年5月開業。臨床心理士&公認心理師によるカウンセリングルーム(三軒茶屋)。カウンセリング・WAIS-Ⅳを行っています。詳細は、下記、HPまで。 こちらでは不定期でコラムを発行します。 HP:https://mikoto-kokoro.com

マガジン

  • 心たちのすることは

    心理職による連載コラム第3弾。 更新は毎週月曜日です。 私たちは、どうやって自分の心と向き合い、付き合いながら、生きているか。 理屈では動いてくれない私達の「心」がしていることについて、考えることが今年の私達のテーマです。

  • つれづれコラム

    みこと心理臨床処のスタッフによる、つれづれコラム。気が向いたときにだけ、心に移りゆくよしなしごとを書き綴ります。ほぼ、ひとりごと。

  • 拝啓、みこと心理臨床処 様

    2023年から始まったみことスタッフ3名によるリレー方式の往復書簡コラムです。 みこと心理臨床処の雰囲気を、皆様に、感じてもらえたらと思います。

  • 家族だって他人

    臨床心理士&公認心理師3名によるリレー形式の連載コラムです。 家族って何だろう? 家族に傷つき、家族に癒され、家族に振り回され、それでもなぜか期待し、求めてしまう。誰でも一度は家族の一員であり、家族について考えてしまう人もそうでない人にも贈る、心理学の視点で書かれたコラムです。

最近の記事

マインドフルネスを探す旅へ~#最終回

マインドフルネスストレス低減法プログラム、ついに第8週目。最終回です。  さて、最終回のセッションですが…といつも通り始めていきたいところなのですが、実はこの回、私は終わりの一時間ほどしか参加できていません。プログラムに参加する前からすでに動かせない用事があり、最終回は参加自体を諦めていたのです。しかし、7回目まで参加して、さすがに最後に出られないまま終わるのはあまりにも惜しいと思い、用事のあった場所のすぐ近くの安いビジネスホテルを予約することにしました。  丁度、遅れ

    • マインドフルネスを探す旅へ~#7週目

       マインドフルネスストレス低減法8週間プログラム、7週目になりました。  マインドフルネスを探す森の中。迷いつつもそろそろとりあえずの出口が見え始めたようです。    今日のセッションは、立って行うムーブメントってことで、受講者の皆さんと一緒に、こういう動きをしてみてくださいと、一人ずつインストラクションをするという前回にも行ったものから始まりました。  その後は座る瞑想を少し行い。ホームワーク「消費についてのカレンダー」について話し合いなどを行いました。何が自分にとって

      • 閑話休題? プラクティスデー

         マインドフルネスストレス低減法8週間プログラム。  遂にやってまいりました! プラクティスデーです!  なんと、1日6時間(休憩1時間を含むと計7時間)をかけて、マインドフルネスに過ごす日です。  私はこの日、実は、午後からみこと心理臨床処主催で、対面でのグループスーパービジョン(GSV)がある日でした。GSV開始時間の関係上、どう頑張っても最後まで参加できません…。  参加者の皆さんと講師の先生のご厚意で、9:00開始を、8:00開始にしてもらい、終わりを私自身

        • マインドフルネスを探す旅へ~#6週目

          MBSR(マインドフルネスストレス低減法)の8週間プログラム、6週目です。  今回のセッションは、いつも通りの軽い瞑想から入ります。その後、改めて座る瞑想20分したあと、今の感覚やホームワークについての感想を参加者とシェアしました。  前回のホームワークにあった困難なコミュニケーションについての話し合いの時間もありました。  話しやすい些細な困難なコミュニケーションについてシェアできれば良いということでした。なので、家族との会話で意図して発した言葉が相手にうまく伝わら

        マインドフルネスを探す旅へ~#最終回

        マガジン

        • 心たちのすることは
          36本
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          14本
        • 拝啓、みこと心理臨床処 様
          48本
        • 家族だって他人
          50本

        記事

          マインドフルネスを探す旅へ~ #5週目

           マインドフルネスストレス低減法8週間プログラム、今回で5週目に入ります。    5週目のセッションは、軽い瞑想と共に心と体の今の状態を天気で表すワークから始まりました。  自分の心は、身体は、今どういう状態か。天気で表現してみます。前回は、こころとからだを分けてなかったので少し考えてしまいましたが、今回は、比較的すんなりと表現できたような気がします。  この後は、立って行うヨーガをやったり、座る瞑想をやったり、今までの4週間の振り返りを他の参加者と共に話し合ったりしまし

          マインドフルネスを探す旅へ~ #5週目

          マインドフルネス中間地点~ #4週目

           ついに、4週目に突入しました。マインドフルネスストレス低減法の8週間プログラムも折り返し地点です。もう半分、ワークが終わったと思うと、あっという間だなと感じます。  まずは、セッションから。  導入に軽い瞑想を行いつつ、今回は今の自分の心の中を、天気に例えて考えながら、瞑想後に互いにシェアするというのをやりました。何かあった時の心の中というのは、ある意味とても分かりやすく天気にでも何でも例えやすいと思うのですが、色々片付けて、夜のセッションに向かっている身としては、今、

          マインドフルネス中間地点~ #4週目

          マインドフルネスを探す旅へ~ #三週目

           あっという間に三週目になりました。  最初は、いつも通り、少し落ち着くための導入で、軽く呼吸瞑想から始まります。  その後は、立って少し身体を動かしたり、ホームワークのお題にあった、嬉しい体験カレンダーについてやってみた感想や、その他のホームワークについて参加者同士でシェアしたりしました。  2週目になってくると、ホームワークに少し慣れが出てきて、うまくいくものといかないものと、そんなにしっかり出来なかったり、これで良いのかと思ったり、そんなあれこれを、お互いに話しま

          マインドフルネスを探す旅へ~ #三週目

          マインドフルネスを探す旅へ~ #第二週目

          第2週目  一週間がたちました。第2週目のマインドフルネスストレス低減法のセッションです。  2週目になり、ボディスキャン瞑想(身体の部分に意識を向けていく瞑想)から新しい瞑想方法とか、始まるのかしら? と、ワクワクしていたら、やっぱりボディスキャン瞑想は、基本らしくまだ続くという現実…。  でも、それだけではなかったようです。今度は呼吸瞑想を教わりました。呼吸に意識を向けて瞑想をするものなのですが、私は呼吸に意識を向けるのがあまり、好きじゃありません。息苦しくなってき

          マインドフルネスを探す旅へ~ #第二週目

          「マインドフルネス」を探す旅へ~  #一週目   

           皆さんは、「マインドフルネス」というのをご存じでしょうか? ここ10年ほどで、日本でも流行りだし、心理臨床の世界でもメジャーな概念になりつつあるものです。  マインドフルネスな体験とか、五感を使って今、ここにあるものを感じることで気付きを得るとか、呼吸法や瞑想、マインドフルネスの入り口になるようなワークなどなど、部分的なものは、私も知っています。しかし、改めて、マインドフルネスって何? どういうこと? と問われると、そこまでしっかりとした回答が出来ません。その時々の瞬間的

          「マインドフルネス」を探す旅へ~  #一週目   

          心の海原

           毎日生きていると、良いこともあれば悪いこともある。 眠れば次の日には元気になっていることもあるけれど、どうにもざわざわとしてしまって眠れない時や、いつまでも何か落ち着かないこともある。そんな時には、どうしたら良いか。  その心の荒れた海原に、舟を出して真正面から立ち向かうよりも、温かな光がさす方へ、まったく違った地面を歩くというのも良いんじゃないだろうか。  うつなどの心の病気になった時は、病気の症状として色々と悲観的なことを考えやすく、判断力も低下しているので大きな決

          時ぐすり

           我々カウンセラーには、昔から強力な仲間がいる。それは何かというと、時間である。  時間は色々なものを風化させる。心の傷も、心そのものも、だ。味方につければこんなに心強い存在はない。時間がたてばわだかまりがほどけたり、こんがらがった心の糸が緩んでいったりすることもある。だから昔から我々は、時間が持つ治療的効果を時ぐすりとか時間ぐすりと呼んできた。ある意味、人が成し得ないことをしてくれる薬である。  時薬の効能は、例えば愛しい対象との別れの痛みを軽くする時によく発揮される。

          野菜ジュース

           子どもの頃は、絶対に飲まなかった野菜ジュース。何が悲しくて液体になった野菜を飲まなければいけないのか。世の中には美味しい果物のジュースがたくさんあるのに、よりによって野菜ジュース? うえー。。。  数十年の時間が流れて、今は自分から昼食に添える、1日分の野菜が摂れるという100%野菜汁。昔ほど不味いとは思わず、ごくごく飲めるのは、味覚の変化なのか企業努力のおかげなのか分かりませんが、果物のジュースに、味では全然負けるそれを飲むのは、調理しなくても、簡単に、必要量の野菜を摂

          梅のお仕事

           6月と言えば、梅の季節。梅雨も、梅の雨って書くぐらいですものね。 ある時、何を思って作ろうとしたのか忘れてしまったのですが、梅シロップをほぼ毎年のように、ここ10年ほど作っています。「ほぼ」というのは、何となくスキップする年があったり、梅を買って冷凍庫に凍らせたまではいいけれど、そのまま1年過ぎてしまった年もあるからなのですが…。    梅シロップ(梅ジュース)、作り方が色々あるようですが、私の作り方は、梅のヘタを取ったら、冷凍庫で凍らせて、その後、瓶に砂糖と一緒に漬けるや

          緩むスキル

           最近、真夏の暑さである。春はあったようななかったような感じで一瞬で過ぎ、これを書いている今、外は30℃である。我が家は早々にエアコンを入れた。4歳になる、我が家の暑がりの愛犬のためである。エアコンのリモコンが“ピッ”と音を立てると、それまで離れた場所にいたのにいつの間にかエアコン近くに陣取り涼風をうけて満足げにしている様子がとても可愛い。  夜などは少し冷えた床に寝転がって、私の足に体を乗せてくるのももふもふしていて可愛い。そのまま足で撫でると私の足の裏が気持ちいいし、

          ある雨の日に

           雨音と言えば、「ショパンの調べ」という歌のタイトルがすぐに出てきてしまう年代なのですが、今、このコラムを読んでいてご存じの方はどのくらいいらっしゃるのかなと思いつつ、このコラムを書いています。  私は、そこまでクラッシックに通じていない人間なので、ショパンを連想するとその流れで思い出すのは、ラ・カンパネラを弾くピアノ奏者のフジコ・ヘミングです。  私は、生演奏で聴いた、フジコ・ヘミングのラ・カンパネラがとても気に入っています。  他のピアノ奏者の方で、素敵なラ・カンパネ

          天才のものさし

           歌というメディアが好きだ。歌うのも好きだし聴くのも好きだ。メロディラインとアレンジと、歌詞の織りなす世界観が好きだ。  歌の作り手の天才性とは何だろうか、天才とはどのようなものだろうかと考えた時、その定義はたくさんあると思うが、最近私が思うのは、恋に落ちる瞬間を描ける人のことではないかということだ。そして、今私が天才だなあと思っているアーティストは、DREAMS COME TRUEの吉田美和、米津玄師、槇原敬之の3人である。  外出時の習慣としてサブスクした音楽をあれこ