みこと心理臨床処

みこと心理臨床処は、2021年5月に開業した臨床心理士&公認心理師による私設カウンセリングルームです。 こちらでは、不定期でコラムを発行していきます。よろしくお願いします。 WEBサイト:https://mikoto-kokoro.com

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    • 家族だって他人

      臨床心理士&公認心理師3名によるリレー形式の連載コラムです。 家族って何だろう? 家族に傷つき、家族に癒され、家族に振り回され、それでもなぜか期待し、求めてしまう。誰でも一度は家族の一員であり、家族について考えてしまう人もそうでない人にも贈る、心理学の視点で書かれたコラムです。

    • つれづれコラム

      みこと心理臨床処のスタッフによる、つれづれコラム。気が向いたときにだけ、心に移りゆくよしなしごとを書き綴ります。ほぼ、ひとりごと。

    最近の記事

    『「頑張りすぎない」ように頑張る』

     自分の中での金科玉条というほどでもないが、なるべく心に留めていることがある。それは、   「楽をするための手は惜しまない」   ということである。    どうしても、忙しい日々を過ごしていると色々なことが適当になってしまう。しかし、適当にしてしまうとその後にものすごく手間も暇もかかるうえに、あまり良い結果にならないということが世の中には多すぎるのだ。  例えば、白いシャツの上にこぼしてしまったケチャップ。後で洗えば良いかと洗濯籠に入れて放って置くと容易にその染みは落ちなく

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      • 「機嫌の悪いわたし」を知ろう

         私には、急に物寂しくなって、誰からも、誰にも、自分が大切にされていないように感じる時がある。家族関係で疲れた時など特に(心理師も家族のことで悩みます普通に)。  こういうことを言うと驚かれるのだが、実は私はあまり怒り慣れていないし叱り慣れていない。慣れないことをすると、心身ともに余計なところに力が入るので大変疲れる。しかも相手が家族、それも子どもともなると、言葉選びや口調の加減を考えなくてはならず、大変気を使うのだ。結果、心身ともに疲れてしまってくったりしてしまう。そして

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        • 困れる人の傍らに

           この度、臨床心理士&公認心理士ユニット みこと心理臨床処は、三軒茶屋に初めての庵を結びました。 心理職としては年齢もキャリアも個性も違う私たち3人の共通の思いは、困っている人の声を聞き、支えることが我々心理職の本分であり使命であるということです。その本分を果たすための一つの目標としてきたのが、クライエントを迎えるための部屋を構えることでした。そこで今回は、私たちにとっての第2のスタートとなる三茶庵開室に寄せて、改めて私たちの想いを書かせていただこうと思います。  “「困

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          • 真実は人の数だけ

            「真実はいつもひとつ」 とは、見た目は子ども、頭脳は大人の名探偵の決め台詞だが、心理カウンセラーを生業にしていると、 「真実はいつも人の数だけ」 とつくづく思う。   親と子、夫と妻、姉と妹・・・同じ出来事でも立場が違うと、まるで違う経験をしていて、違う感じ方をしていることが珍しくない。一方にとってすごく傷ついた言葉や態度を、もう一方は全く覚えていないということもあるし、片方が相手のためを思って一生懸命やったことが、相手にとっては迷惑だったり負担だったりすることもある。

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            ポン酢しょうゆが無くたって

            「幸せってなんだあっけ? なんだあっけ?」   と、歌う昔のCMをついつい未だに思い出してしまう初夏の昼下がり。我が家には、ポン酢しょうゆは無い。   ポン酢しょうゆのように、目に見えて、分かりやすく、どこにでもあって手軽に手に入る。そして、便利で美味しく、ちょっと酸っぱい。こんな分かりやすい幸せがあっていいのだろうか? と思ってしまうぐらいには分かりやすい。幸せのカタチ。   「あなたは幸せですか?」   と、真正面から尋ねられてしまうと、一瞬考え込んでしまうことが多くても

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            秘密は誰にでもある

            あなたには、家族にも言えない秘密があるだろうか。 この春から始まり、既に2期の制作が発表されているSPY×FAMILYという漫画を原作としたアニメをご存知だろうか。私はこの作品が原作もアニメも好きで、配信されているものをちょこちょこと観ている。 ストーリーは漫画らしくなかなかに荒唐無稽で、ファミリーコメディとでも言おうか。生きる伝説と称される名うてのスパイ・黄昏が与えられた任務遂行のため、ロイド・フォージャーという精神科医として身を偽り、たまたま出会った殺し屋を裏稼業とす

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            家族を始めること

             現在、日本では、未婚の30代の4人に1人は結婚願望がないのだと言う。この数値を高いと感じるのか、妥当と思うのかは人それぞれ・・・というか、「結婚願望」と尋ねている時点で、正直なところ、若干の時代遅れ感がある。日本は同性婚も夫婦別姓も認めない、先進国では稀有な国なので、そこで「結婚」をしたいか?と問うこと自体の意味を考えなければいけない。とは言え、指標を変えると過去のデータと比較できなくなるので、仕方ないのだが。    私自身を振り返ってみても、「結婚願望」なるものを抱いたこ

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            残暑お見舞い申し上げます

            暑い日が続きますね。皆様、いかがお過ごしでしょうか? 気づけば8月も、もう後半です。休日にふと気を抜くと、夏の疲れを感じますね。昼間になく蝉の声も、夜には秋の虫の音に変わっています。 気候変動や温暖化が進んでも、私たちに気づかれることなく、季節は静かに、しかし確実に少しずつ移り変わっていきます。 そんな周囲のささやかな変化は、あなたにどんな印象を与えるのでしょう?わずかな驚きと困惑、それからしみじみとした感傷、変化への喜び…。 季節の変化は、自分を置いていくのか、それとも

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            虚構の中の僕と私

            「ゲームばっかりしてないで、勉強でもしなさい!」   というのは、ゲームをしていたり、youtubeを見てばかりいる子どもに親が言う、定番のセリフだ。家庭にファミコンなどのゲーム機が導入された時代から長く受け継がれてきている。    私は、というとそんなファミコン世代まっただ中を生きてきた。しかし、 「ゲームは1日1時間!」 という非常にまっとうな家庭のルールなど、対岸の火事で育ってきたゲーム大好き人間なので、あまりそのようなセリフを言われたことがない。なので、長時間のゲ

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            離れても暖めて

             成人となる年齢が18歳に改められた。それとおそらく呼応して、とあるS N Sで 「18歳の子別れが今は少ないのではないか」 という言葉を見かけて、自分自身のことや周囲の若者たちのことを思い返してみると確かにそうだな、と思い至った。  今、私はたまたま縁あって大学一年生たちに心理学を教えるなどという大それた仕事をしている。親子ほど歳の離れた彼ら彼女らと関わっていると、かつての自分と過ごしているような気にもなり、しかしかつての自分とは決定的に異なる面も感じたりして、毎回発

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            家族のカタチ

             私には、産んだ覚えのない、黒くてもふもふの息子がいる。別名、愛犬である。(みことのシンボル「みこ」ではない。念のため。)  彼の感情表現はとってもストレート。家の中で私について歩く、遊びたいときはおもちゃを咥えて持ってくる、注目してほしいとひぃひぃ鳴く(ものすごく悲壮な声を出すので、無視をするには非常な精神力が必要となる)。他人が自分の縄張りに入ろうとすると吠えて威嚇する、好きな相手にはしっぽを振って飛びかかる、腹が立つと抗議のために部屋の中におしっこをする。でも、嫌なこ

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            玉虫色の僕ら

             数年前に映画が大ヒットした「鬼滅の刃」というアニメを知らない親子はあまりいないのではないかと思う。その「鬼滅の刃」の中に、主人公の炭治郎を最初に導いてくれる人物に、富岡義勇というキャラがいる。  この「富岡さん」、やたらめったら、口数が少ない。そして、憂いを含む佇まい。クールなイケメンキャラ代表かと思ったら、作中での扱いは必ずしもそうではない。  コミュ障、ぼっちキャラとして、見事なぐらい仲間の中で確立しているのである。いじられ愛されキャラではあるものの、カッコイイと憧

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            心と言葉と行動と

             心とは何か。 という問いは心理職なら誰しも、心理学を学ぼうとするその入り口で問われたことがあるのではないだろうか。心理職でなくても、考えたことくらいはあるかもしれないけれど。  心とは何か。 学派によっては脳機能の産物であり、行動の結果であり、生まれ落ちた頃から育てられるものであり、あるいはそれらすべてを折衷したものということもある。  では、心というものが存在するとして、その形状はどんなものだろう? それが私には最近わからなくなっている。クライエントの心の内を聴く

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            ある朝のこと

             朝起きると、台所のシンクに汚れた食器が置いてある。夕食後の洗い物が終わった後に、家人が使ったものだ。ちょっとムッとする自分が、朝の静かな台所にいる。    それが、今朝は違った。使った食器が、洗われて洗いカゴに入っている。    これは、当たり前、ではないな。    家人は、汚れた食器がシンクに溜まっていても平気な人だ。ひとりで暮らしていたら、洗い物も洗濯物も、限界まで溜めてから、諦めて洗うタイプだ。    だから、自分が使った茶碗と皿がシンクの端にあるくらい、全然気になら

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            矛盾は ものの上手なり

             少し前に、学校では化粧禁止なのに、社会に出た時には女性は化粧をするのがマナーと言われるのは、矛盾してるという話しが話題になっていた。  なるほど、言われてみればそうだなぁと、最初は思った。 でも、ちょっと考えてみよう。服装や化粧や頭髪などの校則は、学生の本分は学業だからなどの理由を言われたりもするけれど、一番の理由は、 「TPOを身に着けろ」 ってことではなかったか。そう考えれば、その本質的な部分で、学校では学生らしく、社会に出たら社会人らしくという根元の考え方ところ

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            愛の凸凹

             「まほろ駅前多田便利軒」という小説がある。男性二人で営まれる便利屋がまほろ市という架空の街で大小さまざまな事件を解決していくというストーリーなのだが、その中で、主人公の男性が小学生の男の子に、ある意味残酷な真実を告げるシーンがある。今手元に本書がないのでうろ覚えだが、その少年の親は少年にとにかく勉強をさせ、それ以外は放任という形で彼に接していて、少年はそれを不満に、また寂しく思っていたように思う。そして縁あって多田便利軒の二人と出会うのだが、そこで主人公は 「お前が欲する

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