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ブロック解除

旦那が好きだった漫画を読んだら、今でも旦那が隣にいて、「こーのシーンいいよね」って言って来そうな気がして、時々読んでいる。
「双亡亭壊すべし」は単行本が発売されたものを読んでいて、今は完結しているが、旦那が亡くなった時には完結していなかったので、旦那は結末を知らない。

藤田和日郎先生の展覧会に旦那と私と娘の3人で池袋に行った時には、からくりサーカスと月虹でコラボしたBUMPが同じ日の夜にその場所に行ってたんだって知り、2人で興奮して「惜しかった!!惜しいが過ぎるでしょ!!」って叫んで笑った。

そんな話の中で、様々な能力者達の過去が分かってくるのだが、(ネタバレにならないように話すのって難しい)『「言葉」によって子供を支配するという事…言霊による念縛』というものがある。
親が子供に、「お前は醜い、可愛くない、勉強が出来ない、もっとちゃんとしなさい」など、不足感からくるマイナスの感情をいつも言っていると、子供は親の支配、コントロールのエネルギー下に入ってしまい、その言葉に従うようになる。だが、その念縛を解く方法がある。それが、『赦す(ゆるす)』という事だ。

すまなかった、今まで悪かった」と親が謝れば、子がそれを「赦します」というのが方法だ

赦す事は、最も難しい。インナーチャイルド…幼少期に親の言動で傷ついてしまった事が、大人になってからも影響を及ぼすという事を知り、納得する事がある。

私は、兄と10歳歳が離れており、私が小6の時に両親と私だけで父の転勤の為に他県に引越した。当時兄は就職したばかりで、地元にアパートを借りて住んでいた。それから3年経った頃、兄からの電話で、彼女が出来た事を両親から聞いた。『まだお金も無いんだから結婚とかは計画的にね』と両親が兄に何度も念を押していたが、それから1年後、兄は「彼女が妊娠したから結婚する」と言いにきた。私が「私にお姉ちゃんと姪っ子が出来るんだ!嬉しいな🎶」と言ったと同時に、両親は兄をいきなり叩いて「馬鹿者が!!」と怒鳴った。

なんで??結婚って嬉しい事じゃない。

赤ちゃんが生まれるなら尚更嬉しい事じゃない。

10年後位後々知る事になるが、兄は結婚資金を全く貯めておらず、相手の方は不動産屋さんの1人娘。跡継ぎにと兄と結婚させたかったようだ。兄は長男でサラリーマンだから不動産屋さんを継ぐなど無かったのだが、相手の両親は「結納金100万円」と「結婚式のお金」を出す事を兄に要求してきた。お金がないからどうしようと両親に泣きついてきたそうだ。

結局、私を4年大学に行かせたかった両親がコツコツ貯金していたお金で、結納と結婚式は挙げる事が出来たし、私は短大を出て、大企業で働く事ができたし、周囲にいる有名大学を出た同期や、おじさん達と接していて、「マジで学歴なんて意味ないな」という事を実感したから良かったと思っているし、4年大学に行きたいなんて思わなかったし、兄を恨んだりも一切ない。

ただ、再び父の定年退職で地元に戻り、短大に通いはじめ、私が旦那と付き合い出した頃、両親は私に付き合っている人がいると勘づいたのか、就職していない人と付き合うのはダメだとか、泊まりで遊びに行くのはダメだとか、私をコントロールしようとしたり、友達のところに泊まりに行くと言って旦那とUSJに遊びに行くと「嘘をつくのは1番悪い事だ」とか説教してみたり。

その刷り込みが、未だにあるんだなと思う時がある。旦那と結婚してからは、両親とは別に暮らしていたから何も不自由無かったが、旦那が亡くなってしまって実家に住むようになってからは、両親の寝る時間に合わせて行動を早めていき、午前中に両親と娘の食事を作り置きし、掃除をし、酷い時には15時にお風呂に入り、食事の片付けをし、21時には部屋に入れるようにする。

「嘘をつくのは悪い事だ」「子供は親孝行しなければならない」「彼氏とお泊まりするのは悪い事」

こんなブロックがまだ私にもあるのだろう。

いい加減手放したい。

誰かの為を思う嘘ならついたっていい!!」

「親を大切に思うなら誰かに言われなくたって、親孝行する!!放っておいてくれ」

「好きな人とずっと一緒にいたいと思うのは、悪い事じゃない!!」

こんな風にブロック解除出来たらきっと楽しく生きられるんじゃないかな。


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