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【遺稿シリーズ】路面図の男

みこちゃん家の定期券入れから、某文豪の未発表の遺稿が見つかったので掲載しました
(゜0゜)

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鉄道の路面図を友人からもらった。なぜ路面図をくれたのかを聞くと、もらったからだということだった。

自分に興味がなかったので、こちらにくれたのだろう。

見てみるとなかなか興味深かった。
一つの線路が他の線路と交錯する。交錯する次の駅はどっちになるのだろうか。
それは予め乗った電車に依って決まっている。

しかし路線図を見るとそうはみえない。

まるでどちらに行くか分からないように思える。午後は暇だから電車に乗ってみようと思って下駄を引っ掛けて散歩がてら駅に向かった。

路線図を確認しながら電車に乗った。

もうすぐ路線が交錯する駅が来る。

同じ方向の後ろから、向こうの路線の電車がこちらに近づいてきて、すうっと離れていった。

その時ドアに立っていた男が自分を見た。

俺だった。

上目遣いで睨むように、しかしどこか憐れむような目をしていた。

俺は電車を降りて、あいつを追いかけるように乗り換えた。
電車にいるはずだった男は見つからなかった。落胆をして次の駅で降りた。

降りる時に肩を叩かれた。

あの男だった。
俺が一生かかってもできないような笑い顔をしていた。

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嘘ですみこちゃんのオリジナルでしたー(^-^)
第七回目は! 芥川龍之介でしたー

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