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『お金使えない症候群』から脱却したい

みなさんは『お金使えない症候群(節約症候群)』というものをご存じですか?
私は最近知ったのですが、以下の特徴があるようです。

  • お金を使うことに罪悪感を感じる

  • 経済的には問題がないはずなのに、極端にお金の心配をしてしまう

  • 過度に節約してしまう

最近の物価高や老後2000万円問題など、私たちを取り巻く環境は過酷なので、節約していない人の方が少数派かと思います。
老後のためにも貯蓄は必要ですし、節約上手は良いことです。
ポイントを上手に利用している人には教えを請いたくなります。

しかし、それが行き過ぎてしまい、病的になると問題です。
うつ病の症状の一つには『貧困妄想』というものもあるようです。

ちなみに、私はここ数年でだいぶ改善してきましたが、おそらく『お金使えない症候群』です。
お金に厳しめの家庭で育ち、上京後は貧乏大学生活を経験しているので、お金に対して執着心が強めです。お金を使うことに対する罪悪感も持っています。

「おしゃれカフェでお茶しよう」「デパ地下でケーキ買おう」「パン屋さんでパン買おう」という、日常の小さな幸せにつながる消費さえ、「いや、ちょっと待って」と頭の中でブレーキがかかります。

「コーヒー1杯なのに700円…!」「こんな小さなケーキが800円」「コンビニで買えば200円くらいのパンなのに500円」と、お店では何食わぬ顔をしつつも、頭の中では算盤をはじいています。
友人が一緒でなければ、安いお店に変更するか、そもそも寄り道せずまっすぐ帰宅するでしょう。

けれども、美味しい食べ物は幸福感をもたらしてくれます。
それに、友人との話のネタになったり、手土産の参考にもなります。

毎回の必要はありませんが、数百円を惜しんで、得るはずだった幸福を手放すことは、果たして正解なのか不正解なのか…

私は社会人十数年目。独身貴族なので自由にできるお金は一応あります。
でも老後不安が強すぎで、過度に節約している気がしてなりません。
もうちょっと財布の紐を緩めても許されるはず。

そんなときに出会った、お金の使い方を考えるきっかけとなった本をご紹介します。
人生が豊かになるお金の使い方がテーマの『DIE WITH ZERO』です。

本著の要点をざっくりまとめると以下のとおりです。

  • 老後の備えは必要だけど、人生で最後に残るのは思い出だけ。経験のために「今」惜しまずお金を使う。

  • やみくもにお金を貯めるのではなく、自分が可能な限り長寿を全うすることを前提に、一年あたりの消費額を決定する。

  • 歳を経るごとにお金を使う意欲が薄れていくので、老後のために貯蓄しても思ったほど使わない。

  • 老後の医療費が不安なら、早いうちから予防にお金をかけるべき。

  • 金・健康・時間のバランスを考えて、年代に応じたお金の使い方をする。中年期はお金で時間を買うのもおすすめ。

  • お金の価値を最大化できるのは26~35歳まで。子どもにお金を遺すなら、相手にとって一番お金の価値が高い時期に生前贈与した方が良い。

死ぬまでにお金を使い切ることを目標にしている本ですが、ただお金を使い切るのではなく、「お金をかけるべき時期や対象をきちんと見極めて、最高の人生を楽しみましょう」という本です。

たしかに!と思う半面、それでもやっぱり将来のリスクを考えると、なかなか気持ち的には難しいところもあります。

でも、「今は経験にお金を使ってるな」「今はお金をかけるべき時期かな」と思うことで、以前よりもお金を使うことに対する罪悪感は薄まってきたように思います。

ちなみに最近は「自宅で快適に過ごすこと」にお金をかけることにしました。
記事にもありますが、ここ数年、家電やら家具やら色々と買っちゃってます。

そうはいっても、やはり高い買い物は数か月から1年くらい買うかどうか悩むもの。
脳内では「いざ、出陣!」といった掛け声とともに買い物をしています。
どうせなら気持ちよくスパッと買い物を楽しむのが一番です。

ただし、お金を使うことを楽しみすぎると、今度はただの浪費家になってしまいます。
お金を使うところ、節約するところをしっかり見極めて、楽しくお金を使っていきたいです。

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