バリキャリハードスケジュール

超売れっ子スケジュールだった。

25日から仕事で京都入りしており、26日の夕方一度東京に戻って、札幌から来ている友達を家に泊めて深夜2時まで酒盛りをし、27日式終わりで東京駅に直行して京都に戻り、本日29日にようやく東京に帰ってきた。

27日夜は唯一時間が取れたので、取引先が慰労会を企画してくれており、高級な京都焼肉をいただいた。コロナ禍入ってからの付き合いだったため、きちんと向かい合って食事をするのは初めてで、10人以上の大人がマスクを取った顔をお互いまじまじと見つめあっていて恥ずかしくも非常に嬉しい時間だった。

オフィシャルには28日に東京戻りだったが、流石に慣れない売れっ子スケジュールがきつかったのでホテルを変えて自主延泊した。頭はハイだったが身体はとてつもなく疲れていたので知らないうちに眠っていた。

久しぶりにゆっくり起きてゆっくり湯船に浸かりながら、溜まりに溜まったラジオを流して爆笑して日常を噛み締めた。

よく冷える京都の街を歩いて一人旅の感覚が懐かしく、思ったより多く聞こえてきた街ゆく人の英語や中国語を聞きながらもっと懐かしく感じた。

御所の周りを歩きながらいろんなことを考えた。

直前までやっていた仕事がすごくハードだったこと。でも出来上がったものはすごく美しくて感動できて、心底楽しかったこと。仕事を重ねるたびに周囲との信頼関係が強くなっていくことを実感できていること。

京都で食べた数々の美味しかったもの。タクシーの運転手さんや取引先に教えてもらった今回行けなかった美味しいらしいお店のこと。定休日だった村上開新堂。一保堂で初めて飲んだ抹茶。鼻炎なのに入ってみた香りの博物館。

友達の結婚式が最高に美しくてかっこよくてとにかく最高だったこと。「このひとを幸せにしたい」と思って結婚を決めたこと。両家顔合わせで「わたしが幸せにするから大丈夫です。」とご主人のお母様に宣言したこと。エンドムービーのBGMが我々の青春である運動会の行進曲だったこと。

式前の待合室で久々に会った友達が仕事を辞めて専業主婦をしており、私のことを聞かれたので、「前会ったときと同じ会社で同じ仕事してるよ」となんとなく答えたら「相変わらずバリキャリだね」というお決まり鉄板ワードを言われたこと。

そんなことを色々考えた。

いつも違和感を感じるんだけれど、なんで「この年」で「未婚」で「仕事してる」とバリキャリって言われるのかな。

「バリキャリだね」はただの相槌で深い意味がないこともよくわかっているんだけど、いつもすごく不快になる。男に言われても女に言われても。

そのあとすごく幸せでかっこいい結婚式を見たのにそんな友人の言葉が忘れられなかったり、こんなことで不快になっている自分が変なのかな?と思ったり、飛び火して式の司会者がファーストバイトのことを「男性から女性に一生食べ物に困らせないという宣言と、女性から男性に一生美味しいものをつくるよ、という意味合いが込められています」と解説したことに対しても怒りが湧いてきた。

結婚したらそういうことも無くなるんだろうけど、わたしは今の生活も今の自分もすごく好きで、たまに来る他人からの無意識の棘と寂しさを埋めるために誰かと結婚するなんて、多分そんな気持ちで結婚は無理なんだろう。

だから未婚であることも自分が決めたことなので、まだまだ世の中に蔓延る未婚女への厳しい視線と言葉の数々を笑顔で受け止め、たまに泣いたりして、それでも日々自分が満足するように生きていく。

という結論を持ってロイヤルパークホテルに戻って、預けていたルイヴィトンのキャリーケースを持って、お気に入りのラルフローレンの服を着て東京に戻った。

なんとでも言ってほしい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?