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私の死にたい理由

小学生から中学生のときまで、パソコンでWebサイトを作成していた。 小説サイトふたつと、日記のサイトひとつ。 当時から私の思考のなかに「死にたい」という感情があって、日記のサイトに書いていたら、親にバレてこっぴどく叱られた。 私がその感情を抱く理由については、明確に言葉にすることがずっとできなかった。 特に荒れた人生を歩んできたわけではなかった。 どちらかというと「まじめに、着実に、しっかりと」生きてきた。 先生や上司には褒められることが多く、評価されれば心から嬉しかった

    • 諦める

      大人になるにつれて、諦めることが増える。 そしてひとに期待することも少なくなる。 今一緒にいるひとには、諦めることを教えられた。 そして、期待はするだけ無駄だということを教えられた。 ひとは口だけならなんとでもどうとでも言えることや、怒りに任せて吐いた言葉は怒りがおさまったときには忘れていること、それによって負った傷は自分で癒すしかないということを教えられた。 わたしたちは、結婚するつもりで、自分の夢を諦めた。 一緒になってから2年半が経つが、まだ結婚していない。 彼は就

      • 夢の話

        他人の夢の話ほど面白く無い物はない、というが、備忘録。 今の仕事に就く前、よく見ていた夢がある。 私は某女子大学に通っていたのだが、夢の中でも女子大生だった。とは言え、当時の私に戻っているわけではなく、一度卒業したにも関わらず、また女子大生をやっているのだった。 夢の中の私は、どうやら何か志があるらしいのだが、それが何なのかはずっとわからないままだった。 同級生が仕事に就き、社会に出て行った焦燥感。ずっと大学にいて、年下の「同級生」たちと講義を受ける劣等感。無意識のう

        • 夢と魔法の場所の意味

          先日、ディズニーランドホテルに宿泊をしてきたのだが、その時に心に残る体験をしたので、ここに残しておきたい。 ちなみに前置きとして、ディズニーリゾート大好き人間ではあるが、それほど何度も行っているわけではないし、ディズニーランドホテルに関しては10年前に一度宿泊した以来の利用だった。 宿泊の前日にとても辛い出来事があった。どのくらい辛かったかというと、寒い中上着も羽織らずに素足にサンダルで、近所にある祖父母の墓まで泣きながら歩き、その墓の前でしばらく泣き伏せたくらいだ。(幸

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          3本

        記事

          青春

          青春は振り返れば輝かしいけれど、真っ只中にいるときは苦しく、早く時が過ぎることばかりを願うものだ。 朝起きるのがとにかく苦手で、毎日行かなければならない場所、やらなければならないことがあることがひたすら苦痛に感じる。 恐らく、人生を人間らしく過ごすのに向いていない体質なのだと思う。 きっとこの世の中にそんな人たくさんいるだろうし、私だって僕だってと思う人もいるだろう。 だが、そんなのどうでもよくて、「私には」苦痛なのだ。 人間はとかく他者の人生を自分と比較したがる。 他人の

          がらくた

          祖母は美容師だった。 おばあちゃんち、といえば美容院。 小さなテレビと鏡の前にある二台のオレンジ色の回転椅子。 暗いシャンプー台。 髪を乾かすための大きな扇風機のような機械は三台だっただろうか。 私の記憶のなかのおばあちゃんちは散らかっている。 そこら辺に置いてある漫画雑誌を読みながら、椅子に座ってくるくる回ってはよく怒られていた。 漫画の好きな叔父が買ったスレイヤーズやらドラクエやら、もはや思い出せないくらいの漫画本が置いてあった。 小学生だったけれど、OL進化論がとても好

          がらくた

          彼女との余白

          ひなびたペットショップで、のちに我が家の愛犬となる彼女に出会った。 きょうだい3びきで一緒のゲージに入れられた彼女は、気も力も弱い子だった。 きょうだいに踏まれ、噛まれ、抵抗してはみるが、また乗られ。 ちいさな体がよりちいさく見えた。 その姿がペットショップを離れたのちも、頭から離れなかった。 結果、彼女は我が家にやってきた。ダンボール箱に入って。 ちいさくて、ふるふる震えている。 毛は茶色のような黒のような暗い色で、ちいさなちいさなくまさんだ、と思った。 抱き抱えたらつぶ

          彼女との余白