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「お前は走るために生まれてきた身体だから走れ。」

私たちは何をするために生まれてきたのか


「お前は走るために生まれてきた身体だから走れ。」

これは先日急逝した友人が、生前ある人(私にとっても共通の友人であるH)に贈った言葉です。


この言葉を受け取ったHは、少しの荷物だけを持って、ヨーロッパを自転車で回る旅に出ました。

期間は未定、ホテル泊などではなく、基本はテントで野宿。

しかもヨーロッパといっても、バルカン半島などの東ヨーロッパやトルコ、ギリシャなど、日本人はそんなに馴染みの深くない地域を回っています。


お金はほとんど持たず、その土地の人たちの好意を受け取りながら、旅を続けている。その様子が本当にいいんです。

ここで勝手に紹介↓笑



話は戻って、亡くなった友人。

彼はもともと口の立つ論理派だったそうなのだけど、脳性麻痺で半身不随となり、言葉も不自由でした。


そんな彼も私の数秘を受けてくれ、「すごい、すごい!」「お前はこれをもっとやれ!」と、何度も繰り返して。


それからは、こちらが恥ずかしくなるくらい、会う人会う人に私のセッションを大プッシュ!


おかげでたくさんのご縁をもらいました。

彼の惜しみない応援に、心から感謝しています。


そんな彼が放った、冒頭の言葉。

私が伝えたい本質を、ストッと射抜く。


彼が逝った後になって、その言葉の厚みはより一層増し、肚の奥にズンと響くものがある気がして、こうしてnoteにしています。


「お前は走るために生まれてきた身体だから走れ。」


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他はいらない、ただこれだけをやりにきた


人はみな、何かに特化した思考(物事の捉え方、基本性質)と身体(行動パターン、エネルギーの矛先)を持って生まれてきている。


数秘術を通して、色んな人の人生と個性に触れる度に、その確信は深まるばかり。


どんな目的を持って、何を持ってこの世に生まれて来たのか。


本人が自覚しているものも、気づいていないものも含めて、生年月日と氏名の中に隠された数字たちが教えてくれる。


だから、わたしという存在は、その数字たちの言葉を日本語に訳す「翻訳者」のようなもの。

そんなふうに思ったりします。


本人は気づいていなくても、必ずどんな人にも体現したい世界があり、その世界を形にしていくために必要な資質(頭脳)と、才能(身体)と、魂を持っています。


「これでいく!」と決めて。

それ以外は「これじゃない!」って、捨ててしまうくらいの勢いで。


だからこそ、私たち一人ひとりはこんなに不恰好で、いびつで、笑ってしまうくらい不器用。



みんな、まっすぐに

みんな、不器用に


「今世は、これをやる」

自分でそう決めて

そのために必要な身体を選んできています。

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「これをしに来たんだ」という確信の先で


何かに特化した資質や才能。


それらは自転車や包丁のような道具と同じで、はじめはうまく扱いこなせません。


なんならそもそもの意志なんて、すっかり忘れてしまっている私たちです。


なんのための道具なのかも分からず振り回して、傷ばかり負っていくし、人にも傷を負わせてしまう。


なんでこんなものを持って生まれてきたのかと、理解ができなくて、嫌になって、違う誰かになろうとして、空回りして。


でも、不思議なことに、そんな葛藤すらも魂の成長のプロセス。誰の人生にも、魂の成長の物語があります。


ずっと空回りし続けて、何かがおかしいって立ち止まって。


「自分はどんな存在なんだろう?」という問いを持つ。


ちなみにわたしのセッションを受けてくださる方は、ここのタイミングにいる方がとても多いですね。


そこから、与えられた時間をフルに使って、自分自身と向き合い、自分自身のことを知りなおし、持てるものを最大限に活かす方法を掴んでいくフェーズに入ります。


そうして試行錯誤していくうちに、やがて「これをしに来たんだったなぁ」って、ふと思い出すような感覚が、確信として肚に落ちていくときが来ます。


そしてそれは、ゴールではなく、始まり。


自分の力を駆使して、自分という道具を使って、同じように「〜のために生まれてきた」身体を持つ人たちと出会う旅が始まるんです。


状況や環境に対応するだけじゃない、自らなにかを作り出していく人生のスタート。


自分一人だけでは作れない、誰かと一緒に作り出していく物語の始まりです。


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あなたがあなたである理由


自分が持っているものを最大限に活かせる生き方。


それこそが幸せな人生だ!誰もがそうあるべきだ!と言いたいわけではありません。


でも、「ただ生命を維持できていれば幸せ」とは、人は感じられないものだとわたしは思っています。


私たちの魂は願いを持ち、その願いを叶えるために、必要なすべてを揃えてきている。


それらを活かしきって、魂さえも思い描けなかった未来まで拓いていくような生き方を、私たちは心の奥深いところで願ってやまない。


これは、私自身の人生、そして、私が出会ってきた人たちの生き様が、私に教えてくれたこと。



「お前は走るために生まれてきた身体だから走れ。」


これを言った友人は、「人に必要な言葉を投げかけ、啓発し、導く」ための身体を持っていました(潜在数秘術®では「使命」を表すディスティニーナンバーが11でした)。


自分で選んできた「使命」の通り、


彼は持ち前のサイキック的な能力を惜しみなく使い、本当にたくさんの人たちの無意識を揺さぶり、目覚めさせ、背中を押し、


そして、逝きました。



もしあなたが、自分の持つすべてを活かして生きていきたいと願っているのなら、そんな生き方への糸口を探すことを諦めないでください。


それがなんなのか思い出せるまでに、どれだけ遠回りしているように感じても。


あなたの魂も、反対側から同じ糸を手繰り寄せて、あなたに出会いに来ようとしています。


そんなあなたの魂を、信じて。


「あなたがあなたである理由」を、思い出してほしくて。


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亡くなった友人と、わたし(Hが撮ってくれた写真です)


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