可愛いに順番はつけられない

家族5人となってそろそろ2か月が経とうとしている。
3人目は孫の可愛さとはよくいったもので、顔を見るたび、抱き上げるたび、授乳するたび、お尻を拭くたびに「天使を産んでしまった」と自分の罪深さに酔いしれる。
そんな三男坊はよく食べ(飲み)、よく眠る。
お腹が空いたり、お尻が気持ち悪い、少し寂しいから抱っこしろと要求があるときしか泣かない。
夫とはきっと人間ターン3回目くらいだと話すくらい。
聞き分けがよく、タイミングも良い。
兄たちにもみくちゃにされても生理的微笑でかわすくらいドン構えている生後1か月の三男。
本当に手がかからない。

そういえば次男の時も人間ターン2回目か?と思う事がよくあった。
比較的3人ともよく食べよく眠る子供だったが、次男も寝るのが得意で勝手に寝ては勝手に起きて喃語で話してまた寝るという手のかからない子供だった。訴えがあるときだけ泣いて知らせ、あとはまた寝る。
今でこそサルのような動きで母を困らせ、スーパーでは走り回る小動物さながらに親を巻いて逃げる次男だが、時折どこか悟ったように大人を驚かすような落ち着きを放つときがある。

長男は今でも甘えん坊でそろそろ5歳になるのに、1か月の弟に張り合うように胸を張って「できない!」と主張する。
最近は長男の赤ちゃん返りやそれによる癇癪に頭を抱えていたが、ふと気づいた事がある。

次男も三男も私たち親からしたら、一度(二度)見たことがある年齢。
個人個人で性格は違うものの、そろそろ3歳になる次男のイヤイヤ期は1度長男で見たことあるから「はいはい、次はこうなるのね」とだいたい予想がつく。
三男の新生児なんで3度見たことがあるんだから、いくら泣いていようが心の余裕が違うし、なんとなく訴えもわかる。
長男が新生児だった時はなぜ泣いているのか、どうすれば泣き止むのかを突き止めたくて、泣き止ませてあげたくて、どうにかしようと頑張っていた。
それはきっと悪いことじゃない。
でも2人目、3人目となると赤ちゃんは【泣くもの】が理解できる。
訴えがあって泣く事はもちろんあるが、泣きたいから泣くときもある。
だって人間だもの。
人間ターン3回目と思う事もあるが、私も母親として3回目な分成長からの余裕なのかなとも思う。



長男は全てが初めてで、その分私の余裕も少ないから苦労が多いな。
可愛さはみんな平等に100点で、1番なんて決められないけど長男にはいっぱい我慢させている事が多いのかもしれない。
上の子の苦労は上の子にしかわからないから、その分いっぱいいっぱいの大好きを伝えていこう。

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