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082 | SNS間の壁は想像以上に高い

福岡で商業デザインを本業としながら、Webマガジン『ミッケ!フクオカ』の編集長でもあるおしけんです。note投稿82回目。今回は『SNS間の壁は想像以上に高い 』です。

タイトルにはSNSとあるけれど結構いろいろな領域に当てはまるような現象が最近は感じられる。SNSの代表的であるTwitter・facebook・Instagramはもちろん、動画サービスやライブ配信界隈、音声SNSもそうだ。

《御三家》Twitter・facebook・Instagram

SNSとして歴史が古くユーザー数も多い3つの代表格。すでに多くの人が体感してるように、それぞれのユーザー層や活用方法は随分と確立されているおかげで、目的に沿った掛け合わせは比較的自然にみんなやってる。ビジネス色の強い人はfacebook×Instagramの組み合わせが多く、エンタメ色の強い人はTwitter×Instagramの組み合わせが多い。

壁が高いのはここから先の話。

動画サービスYoutube・TikTok

この2つは『どっちも盛んで競合も非常に強い』状態で、かつ本気で取り組むには相応の労力も必要になる領域。「どっちも頑張ってます!」とは言うものの、どちらも中途半端になってしまうこともしばしば。

手軽で多いのはTikTok→Twitterフリート・Instagramストーリーの流用で、とにかくTikTokへ誘引する動き。

ちなみにTikTokは若年層Youtubeは30代以上のユーザーが占める割合がかなり多いのが現状。

《ライブ配信》純正ライブ配信からSNS付随型

SHOWROOM・イチナナ・Pococha・MixChannelなどの〝純正のライブ配信アプリ〟が一時期盛況だった流れを一変させたのが、いわゆる既存のSNSや動画サービスにライブ配信機能の追加だ。今ではYoutubeライブ・インスタライブ・TikTokライブでも投げ銭機能が追加されてきて、今後はTwitterやclubhouseでも導入されると言われている。

この純正のライブ配信アプリと既存のSNSの間はものすごく大きなユーザー層の壁がある。それぞれリスナーは使い慣れたアプリから移動することに大きく抵抗感を抱く傾向にあるので、併用はかなり難しい。

《音声SNS》clubhouse・Twitterスペース・ツイキャスコール

2021年に新たに誕生・注目を浴びている音声SNS。その先駆けで火付け役なのが『clubhouse』。既存のSNSも追随し、Twitterやfacebookでも同様のサービスが展開されている。

音声のみに特化しているclubhouseに対して、自身の持つ既存アカウントのフォロワーや運用方法とのシンクロ率が高いTwitterやfacebookでは、異なる活用方法で利用しているユーザーが多い。

面白いのは『ツイキャスコール』の存在で、ライブ配信×音声SNSハイブリッドな存在になってきそうなところ。

もともとツイキャス(TwitCasting)はTwitterと連携するストリート・ライブキャスティング・サービスとして2010年からサービスを開始した老舗アプリで、その手軽さから現在もユーザーは多い。これに新しく、最大100人が1つの配信に音声で参加できる機能「ツイキャス・コール」が開始された。 今後のユーザーの動向がちょっと気になるサービスだ。

ただし、他の音声SNSと違って「配信者1人」「リスナー多数」の図式が前提なので、色々と弊害はありそうだけど。。。

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基本的にどんなアプリでも、使い慣れたものから変更することに抵抗感を抱くのがユーザー心理。同時にそれぞれのアプリやサービスも、時間を追うごとに機能が充実していくので、ますます普段使いのアプリから離れにくくなってくる。フォロワー(リスナー)をアプリ間の壁を超えて誘引していくには、それだけ魅力的なコンテンツを自身が提供する(または自身がそうなる)ことが必須。どれだけの頻度で、どんな内容を発信しているか。気づかないうちに閉鎖的なアカウントになってないか。定期的に俯瞰して見ることって大事。

同系統のアプリを併用してPRの効果を高めていくにはかなり難易度が高く労力と時間を割くので、どこに注力するかしっかり見極めないといけない。

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