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#2 Revolver(1966/ビートルズ)

ここから"ビートルズ"は始まった

最初にレビューするのはビートルズの"Revolver"です。
私が音楽にハマるきっかけも彼らでした…。
父親がビートルズファンで、家にあったCDを漁るうちに自らもビートルズファンになっていた、という経緯でした。
このアルバムの話に戻しましょう。
最初正直"?"だったんです。
それもそのはず、難解だったから。
まぁこのあたりは、彼らの作品を時代順で追っていくとわかりやすいので見てみましょう。

・1963
"Please Please Me"
"With The Beatles"
・1964
"A Hard Day's Night"
"Beatles For Sale"
・1965
"Help!"
"Rubber Soul"
・1966
"Revolver"←今ココ

…すごいですね、人間の為せる成長速度ではない。
とりあえず、一枚ごとの特徴で見ていくと
"Please Please Me"
↑R&R
"With The Beatles"
↑モータウンなどブラックミュージック(アイドル系含めて)
"A Hard Day's Night"
↑ポップ・ロック(ただしR&R寄り)
"Beatles For Sale"
↑カントリー/ロカビリー
"Help!"
↑フォークロック
"Rubber Soul"
↑R&B/フォークロック(再びブラックミュージックに回帰、ただしトリッピーな雰囲気ややあり)
"Revolver"
↑サイケデリア/アシッドフォーク

という感じですかね…。
どうでしょうか?
ある意味、この方向性になったのもわかりますね。
わかりやすく、ヒットチャートに乗り、みんなが口ずさめる歌。
そんなものに彼らは見切りをつけたのではないでしょうか?

ビートルズが日本にやってきた!

また、このアルバムのレコーディング直後にはワールドツアーも開催されました。
ゆかりのある(下積み時代の出稼ぎ場所)、ドイツ・ハンブルクでの公演を終えますが、なんとその時日本に台風が接近。
結果、別の場所で一夜を明かしました。
ちなみにその台風は「ビートルズ台風」と呼ばれたそうです。
そして、今では考えられないほどの反対意見もありました。

ビートルズ来日反対派による反対デモ

上の画像にもあるように、「ビートルズを叩き出せ!」など、過激派のデモ活動も頻繫に行われていたのです。
さらには、史上初の武道館での「コンサート」というのも相まって大人世代を中心にバッシングの嵐が巻き起こっていた、とのこと。

アルバムの曲順

(★が多いほど評価が高いです、星の数は一つから五つまで)

1.Taxman(Harrison)★★★★★

2.Eleanor Rigby(Lennon-McCartney)★★★

3.I'm Only Sleeping(Lennon-McCartney)★★★

4.Love You To(Harrison)★★

5.Here, There And Everywhere(Lennon-McCartney)★★★★★

6.Yellow Submarine(Lennon-McCartney)★★★

7.She Said, She Said(Lennon-McCartney)★★★★

8.Good Day Sunshine(Lennon-McCartney)★★★★

9.And Your Bird Can Sing(Lennon-McCartney)★★★★

10.For No One(Lennon-McCartney)★★★★★

11.Doctor Robert(Lennon-McCartney)★★★

12.I Want To Tell You(Harrison)★★★

13.Got To Get You Into My Life(Lennon-McCartney)★★★★

14.Tomorrow Never Knows(Lennon-McCartney)★★★★

曲解説&小ネタ

1.Taxman

https://www.youtube.com/watch?v=xYCntCKHy6I&list=PLSBWvYm8t6uZ1A39omkkSzimk2mp7NVjW&index=1&pp=iAQB8AUB

アルバムのトップバッターはジョージ作曲、"Taxman"です。
先にも後にもジョージ曲がA面一曲目に配置されることはなく、非常に珍しいパターンです。
サウンドはシンプルで、シャープなギターの音を中心に組み立てられています。

(恐らく)この曲を演奏中のポール

また、この曲だと特にポールの活躍が目覚ましくなっていて、普段のベースだけではなくギターソロを担当しているのも注目すべきポイントです。
そして最後に小ネタを一つ。
途中、登場する「ミスター・ウィルソン」と「ミスター・ヒース」、これは当時のイギリスの政党の党首の名前なんだとか…。

2.Eleanor Rigby

https://www.youtube.com/watch?v=ZqYK9Qfh6kE&list=PLSBWvYm8t6uZ1A39omkkSzimk2mp7NVjW&index=3&pp=iAQB8AUB

続くのはポール作曲、"Eleanor Rigby"です。
クラシカルなアレンジ(ストリングスは"Yesterday"の四重奏の倍となる八重奏)となっていて、プロデューサーのジョージ・マーティンがスコアを書いています。


オーケストラを指揮するジョージ・マーティン

それだけでなく、基本的にコードはEmとCの二つで構成されているのが特徴です。
ちなみに、"Father Mackenzie"はもともと"Father McCartney"だったようです。
ですが、父親の心境を考えたポールが電話帳を使って一番''McCartney"に近い名字を調べて"Mackenzie"とした、とのこと。

3.I'm Only Sleeping

I'm Only Sleeping (2022 Mix) - YouTube

3曲目はジョンの手によるアシッドフォーク、"I'm Only Sleeping"です。
当時のジョンは何年ものツアーやそれに伴う連夜のどんちゃん騒ぎで、心身ともにすり減らしていました。
それで、一日中ゴロゴロするか、テレビを見るか、曲を書いているか、の決まった行動パターンがあったのだとか。

寝ているジョン


そして、中期ビートルズの特徴の一つとして「逆再生の頻繫な登場」があります。
この曲ではそれが特に顕著に表れており、ギターフレーズが逆再生されているのが聴けるのです。
これは誰のアイデアなのか…。
調べても情報は出てきませんでしたが、僕としては恐らくジョンなのではないかな、と思います。
ジョージは録音に手間取っていたようで、

「ジョージが何時間もギターを演奏していたことを思い出す。ヘッドフォンをして、眉をひそめていた」

ジェフ・エメリックへのインタビュー、ローリング・ストーン誌(2017)

と、当時のエンジニアであるジェフ・エメリックは振り返っています。

4.Love You To

Love You To (2022 Mix) (youtube.com)

A面4曲目はジョージの作曲、"Love You To"です。
映画"Help!4人はアイドル"では、ストーリーの中で"東洋"が深く関係してきます。

映画中、インドレストランでの一幕。バックではインド音楽にアレンジされたビートルズソングが流れている

その撮影中にインドの伝統的な楽器、シタールに初めて触れたジョージ。
そしてその後、シタールの名プレイヤーであるラヴィ・シャンカールの名を3回聞いたのがきっかけで、ジョージは彼のレコードを買ってみることにしたのです。
しかしこれにドハマりし、シタールを買って日々練習に励んだ成果がこの曲と"Norwegian Wood(This Bird Has Flown)"で、彼らしく几帳面で律儀なプレイを聴かせます。
ジョージはスポンジのようにインド音楽を吸収してビートルズにそのエッセンスを加えてなおかつロックシーンに「ラーガ・ロック」という新たなムーブメントを作り出したのです。

5.Here, There And Everywhere

Here, There And Everywhere (2022 Mix) (youtube.com)

5曲目はポール作、"Here, There And Everywhere"です。
とにかく美しいコード進行とメロディを持つ曲で、ジョンとポールそれぞれがフェイバリットに挙げています。
ボーカルはADT(同じテイクを2度重ねしなくてもダブル・トラッキング(2重録音)したときと同じ効果を作り出す方法のこと)をかけています。
また、歌い方はマリアンヌ・フェイスフルを意識していたようです。
そして何よりも、コーラスワークが美しい。

こんな感じの録音風景だった…のかも。

ポール・ジョン・ジョージの3声にて構成されているんですが、3回のオーバーダビングの甲斐あってか厚くスキのない録音になっています。

6.Yellow Submarine

Yellow Submarine (2022 Mix) (youtube.com)

名バラードにうっとりした直後の6曲目はポール作曲の"Yellow Submarine"です。
いわゆる童謡チックな曲であり、時々テレビなどでも聞こえてくるほどの普遍性を持っています。
この曲ではリンゴがボーカルをとっており、そのC&Wによく合った歌声を存分に響かせています。
2022年、"Revolver"のリミックスと同時にリリースされた「デラックス・エディション」にてなんと、ジョン・レノンがこの曲を歌っているバージョンが収録されているのが話題になりました。
The Beatles - Yellow Submarine (Songwriting Work Tape / Part 1) - YouTube
Yellow Submarine (Songwriting Work Tape / Part 2) (youtube.com)
Part 1では、ジョンが物悲しげに「故郷では、誰も僕のことなんか気にしちゃいなかった」と歌っていますが、一転Part 2で聴けるバージョンでは歌詞がほぼリリース版に近く、ポールとの会話も聞こえます。
しかし、ポールもジョンもこれまで「この曲はポールが作った」という見解で一致しているため、非常に謎が深まっています。
そして、1968年にはこの曲をモチーフとした長編アニメーション映画"Yellow Submarine"が作られました。
興業的には大きな成功を収めなかったものの、公開から60年ほど経った今も評論家からの評価は高いものがあります。

"Yellow Submarine"のプロモーションのために集まった4人。1968年頃

7.She Said, She Said

She Said She Said (2022 Mix) (youtube.com)

A面のトリを飾るのはジョン作、"She Said, She Said"です。
この頃(1965年頃~)から、ビートルズの中でLSDが流行。
そのきっかけとなったのは、1965年4月のとある夜のことだそうです。
ジョンとシンシア、ジョージとパティ両夫妻(細かいところを言うと当時ジョージたちはまだ交際中ですが)はロンドン市内の某歯科医の家に遊びに行き、夕食をごちそうになります。
そして食後のコーヒーを済ませ、家から出てクラブに入った途端…。
LSDによる幻覚が始まったのです。
実はその歯科医は食後に出したコーヒーにLSDを混ぜていたのですが、あえて何も告げなかったのだといいます。
それまでの「トリップするためのもの」は4人の中だと大麻だったそうですが、これを機にLSDへと移り変わっていった…。というのがビートルズとLSDの邂逅にまつわるエピソードで、本題はここから。
1965年アメリカツアー中、5日間の休みを利用してジョージとジョンはビバリーヒルズに家を借りていました。
そこでバーズのメンバーたちと一緒に俳優、ピーター・フォンダの家に遊びに行き、LSDを服用していたのだとか。
そこでピーターはジョンに

「俺は死がどんなものか、ってのを知ってるぜ」

wikipedia「シー・セッド・シー・セッド」

と繰り返し語ったのだといいます。
それにジョンは

「お前は俺がこの世に存在していないんじゃないのかという気にさせるよな。一体何を考えている」

wikipedia「シー・セッド・シー・セッド」

と返し、帰れ、とピーターに言った一連のやりとりがこの曲の歌詞のモチーフになっているそうです。
サウンド面をみると、ビートルズではあまり聞けない強めのファズをかけたギターが(恐らくジョン)録音されていて、ベースはなんとジョージの演奏!
これはLSDを巡ったちょっとした諍いがあり、ポールが起こってスタジオを飛び出したから…。というのが定説になっています。

8.Good Day Sunshine

Good Day Sunshine (2022 Mix) (youtube.com)

B面1発目はポールの作った"Good Day Sunshine"です。
"Revolver"は基本的には暗いトーンのアルバムなんですが…、この曲は歌詞の内容も相まってとてもポジティブになれます。

恋人、ジェーン・アッシャーの家の地下室でピアノを弾くポール(1966年)

ビートルズの特徴として、キーボードを多用するというのもありますが、実際存分に発揮されています。
なんと、ギターバンドなのにもかかわらずギターを使っていません!
唯一使われている弦楽器はベースのみ。
また、間奏でのプレイはジョージ・マーティンが担当するなど聞きごたえもあります。
余談ですが…。
2005年、スペースシャトル・ディスカバリーが打ち上げられた際、この曲が搭乗員の目覚まし用音楽に使用されたそうです。

スペースシャトル・ディスカバリー

9.And Your Bird Can Sing

And Your Bird Can Sing (2022 Mix) - YouTube

さてさて盛り上がってきた9曲目はジョン作の"And Your Bird Can Sing"になります。
史上初、と言っていいほどに当時前例のなかったツインリードギターが導入されており、斬新なアイデアが楽しめるのが聴きどころ。
さらに、ビートルズのお家芸であるコーラスワークがラスサビで爆発しています。
実はこの曲、"Anthology 2"にアウトテイクが収録されていて、その内容がなんとも可笑しいのです。
And Your Bird Can Sing (Take 2 / Anthology 2 Version) (youtube.com)
恐らくハーモニーコーラスかボーカルの録音テイクだと思うのですが…、最初から何やら薄笑いを含んだ雰囲気の中で録音は進み、最終的には大笑いになってしまう、という顛末です。

ライブ中のビートルズ。"And Your Bird Can Sing"はこのアルバム中数少ないライブ向きの楽曲だった。

10.For No One

For No One (2022 Mix) (youtube.com)

10曲目はポールのクラシカルな小品、"For No One"です。
この曲ではクラシック音楽に用いられるハープシコードが使用されています(ジョージ・マーティンの私物)。
作曲された経緯は、ポールと当時の恋人、ジェーン・アッシャーとの仲違いだったそうです。
また、間奏にフレンチホルンが用いられていますが、このメロディーラインだと標準音域を超えている…。などといった常識にとらわれない試みもしていくところが、ビートルズがビートルズたる所以なのでしょう。

ピアノを弾くポール

11.Doctor Robert

Doctor Robert (2022 Mix) (youtube.com)

11曲目はジョン作のシンプルなロック、"Doctor Robert"です。
この歌詞にはモデルとなった人物がいる、とされています。
それは当時NYのセレブたちに覚醒剤を処方していた医師のことで、それを知ったジョンが皮肉交じりに曲にしたそうで…。
ともあれ、このアルバム内では一番初期ビートルズの香りを感じられます。

持ち前の皮肉が磨かれていったジョン。1966年、"Top Of The Pops"収録中の様子。

"Well, well, well"と催眠術をかけているようなサビで聴こえるハーモニウムはジョンのプレイです。

12.I Want To Tell You

I Want To Tell You (2022 Mix) (youtube.com)

アルバムもいよいよ終盤、12曲目です。
ここで流れるのはジョージ作、"I Want To Tell You"。
2年前(1964年)にリリースした"Eight Day's A Week"を想起させるようなフィードインからはじまり、"I've got time…"とおまじないでも唱えているかのようなフェードアウトで去っていく、ある意味パレードのような楽曲です。
歌詞はジョージらしく東洋哲学を取り入れたラブソングになっていて、前2曲と比べると幾分素直なポップソングです(といってもE7♭9なんかの渋いコードも出てきますが)

"Yesterday And Today"の撮影セッションの一幕。

13.Got To Get You Into My Life

Got To Get You Into My Life (2022 Mix) (youtube.com)

アルバムも残りこの曲を含め2曲!
そんな重要なポジションに配置されたのはポール作のソウルフルなラブソング、"Got To Get You Into My Life"です。
イントロから奏でられるゴージャスなホーンセクション、ポールの力感溢れるボーカルが一体となってリスナーを一気に引き込みます。

熱唱する名コンビ

また、この曲は2015年公開のアニメーション映画「ミニオンズ」のエンディングテーマとしても使用されています。
この映画の時代設定は1968年ということもあり、ビートルズだけではなく様々なその当時のカルチャーが登場しています。
例を挙げると…。

作中では、1968年という時代設定を踏まえた場面が随所に挿入されている。
アポロ計画 - 月面着陸の風景を撮影している映画スタジオを、ケビン一派を追うミニオンたちが横断する。
アビー・ロード - ケビンたちがマンホールから顔を出したところへ、ビートルズらしき四人組が通りかかる。
ヒッピー・ムーブメント - ニューヨークで平和デモ行進が行われていたり、ロンドン塔へ入ろうとするケビンたちが、ヒッピー風の服で変装する。
ジミ・ヘンドリックスアンディ・ウォホールのパロディが登場。
・ニューヨークでのシーンにリチャード・ニクソンの選挙ポスター。
シドニーでのシーンの背景に建設中のシドニー・オペラハウス
・最後の、スチュアートが女王から頂戴したギターで暴走する曲は、ヴァン・ヘイレン・デビューアルバムの「暗闇の爆撃 - "Eruption"」。

wikipedia「ミニオンズ」

てな具合でいろいろ出てきます。
もちろん映画本編も最後に流れるビートルズソングもいいので、ぜひ見てみてください。
Amazon.co.jp: ミニオンズ (吹替版)を観る | Prime Video

14.Tomorrow Never Knows

Tomorrow Never Knows (2022 Mix) (youtube.com)

アルバムもフィナーレ、14曲目を飾るのはジョンの手による"Tomorrow Never Knows"です。
この曲の歌詞、サウンド、コード進行…。全てどこから切り取ってみても「今でも」斬新です。
深いトリップしたかのような歌詞は、ティモシー・リアリー著「チベット死者の書」がインスピレーションとなりました。
チベットの死者の書: 原典訳 (ちくま学芸文庫 カ 3-1) | 川崎 信定 |本 | 通販 | Amazon

"Tomorrow Never Knows"にも登場するシタールを練習するポールとコーチングするジョージ


また、ビートルズのレコーディングセッションで初めてボーカルにレズリー・スピーカーを通し録音されたのです。
そして、曲のあらゆる場面で登場するSEはなんとポール作!
ポールの前衛的な一面も見ることができます。

総括

「したいことをした」結果の名盤

ビートルズっていうバンドは、すごく制約に縛られてたんだと思います。
例えば"A Hard Day's Night"や"Help!"を見ればわかるように、彼ら本来の性質を無視していた側面がありました。
ですが、1966年にもなるとそのころのように「言われたことだけをただこなす」というだけではなく、「自分たちのやりたいことをする」というのができるようになった(=発言力が増した)のがひとつ、ターニングポイントなのでしょう。
そんな自分たちのしたいことを存分に発揮した結果が、この"Revolver"なのです。
それを突き詰めていき、最後は"The Beatles"につながるわけですが…。

薬物の影響~大麻からLSDへの移り変わり~

1965年の"Help!"撮影中、4人はずっと一日中大麻をふかしていたそうですが、ポールを除く3人はその年末の"Rubber Soul"以降LSDを好んで服用するようになった、といいます。
これがきっかけとなったのか、この"Revolver"は"Rubber Soul"よりもトリッピーかつソリッドなサウンドに仕上がっている印象を受けます。
もちろん、使用機材の変化も大きな変化の要因の一つです。
例を挙げると、リッケンバッカーやグレッチ、ヘフナーなどといった初期ビートルズを特徴付けるギター/ベースを使用していない、といったところでしょうか?

"Revolver"を聴くなら2022 Mixで

僕個人の意見としては、"Revolver"は2022 Mixで聴いた方が良さがより一層引き立つのでは?と感じています。
"Sgt.Pepper's"と対になっていると言っても過言ではないサイケデリックな本作はやはり、現代的な音響でより一層の浮遊感を味わった方がいいのでは?と思うのです。
もちろん、古いステレオミックスが悪い、とかそういう意味ではなく「作品を純粋に楽しむうえで向いているのが2022 Mixだ」という一個人の意見です。

評定

100点

後にも先にもこんな「えげつない」アルバムは現れないと思います。
ポップさも、実験性も、全てここにあると言い切ってしまいましょう(笑)

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