東京事変/新しい文明開化
「今すぐ打ちのめされたい!」
今回レビューするのは東京事変のオルタナティブな名曲、「新しい文明開化」だ。
それでは早速見ていこう。
躍動感あるギターロック
サウンドは70'sロックなどにも通ずるトーンを持っている。
ギターは3本(伊澤一葉(Key/Gt)、椎名林檎(Vo&Gt)、浮雲(Gt))で、「群青日和」のライブ編成と同じだ。
東京事変のすごいところはここで、キーボーディストが本職と同じようにギターをバリバリで弾けるのだ。
これによりレディオヘッド並のサウンドの厚みを作りだすことが可能になる。
余談だが椎名林檎はレディオヘッドファンだという。
さてそれは置いておいて、浮雲のギターは所狭しと跳ね回るようなプレイが展開されている。
さすがと言ったところか。
満たされない思いを歌う歌詞
さて、多幸感溢れるようなゴージャスなサウンドとは裏腹に歌詞は非常に暗い。
勘のいい方はお気付きかもしれないが、この歌詞、恐らく「文明開化される側」を歌っている。
それだけではなく、「求めても満たされない」という心情も。
どんな意図があったのだろうか…。
ちなみにこの曲は、同年ツアーでアンコールのラストで歌われていた。
翌年2012年に解散することを考えると、やはり意味深長である。
個人的感想
2011年発表なんですが、このアルバムの制作中には東日本大震災が起こっています。
そんな沈んだムードだったろう日本を元気付けるかのようなサウンドには、いつ聴いても痺れます!
伊澤さんは神ですね(断言)
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