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RICOH GR3Xを買った話

2022年9月についにGR3Xを購入しました。
元々はGR3の時点で購入したかったのですが、
当時は(現在も)金欠だったので、購入に至らず。
しかし、3Xになって購入した理由は
レンズが40mmになったから。です。 ありがたや。

なんで40mmかってこと。
勿論購入の時にどっちにしようか迷いましたよ。
その他のスペック的には全く違いがないですからね。
でも、28mmと40mmでは天と地の差が自分の中にはあったんです。
人物ばかりを撮影する自分、そしてスナップでも通行人に主体性を置いて撮影する自分としては圧倒的に40mmだったんです。
説明は不要。実際のスナップを用いて言語化します。

江東区の項垂れ

モノクロメインで使ってみているってこと。

現在GR3xはモノクロメインで使っています。
その理由は、そもそもGRと出会ったきっかけからさかのぼるんですね。
僕は基本的に、写真家とかに興味がないんです。
写真を見ることも好きですが、作家に興味が薄い。
何よりも、自分でシャッターを切っている時間が一番好きだから。
でも、数少ない好きな写真作家がいるんです。
それが高橋伸哉さんです。
2年ほど前でしょうか。
タイムラインに流れてきたセンシティブな画像に目が行きました。
裸の女性が写っているその写真はセンシティブではあるものの、
恥ずかしいよりも興味が勝ちました。
それは、男性故の興味ではなく写真作品としての興味が勝ったんです。
自分はスチールに含まれるのはストーリー性が〜と思っていたのですが、
高橋さんの作品には明らかに『湿度』が存在するんです。
画面に映るそのデータの集合体は明らかに湿っていました。

さぞいい機材で撮影されているだろな。

これはGFXとか、ハッセルブラッド、ライカかな・・・?
さぞ僕の手の届かない機材を使われているだろうと思ったわけで、
写真に魅入られるあまり、Tweetのテキストに気づかなかったんです。
GRという単語を認識する順番を間違えたのです。
どこのカメラよ😀 と思って調べたら、
RICOHじゃないですか。 PentaxのRICOHじゃないですか。
なんでこんな反応を示したかというと、僕は紛れもないPentaxユーザーだからです。
デジタル一眼から撮影を始めた僕は機材に関して無知でした。
実際PentaxはK-S2,KPと使ってきて、KPは今でも抱えている一台です。
でも、僕は一眼にしか興味がなくて見てなかったんですよね。
高級コンデジという可能性に目が届かなかったのです。

街線

GR3とはなんぞや😀

気になったら止まらない。
コンデジなんかでこんなにいい写真が撮れるのか?
運動会でお母さんが持っていたあんな小さき機械に?

まずは値段。何よりも値段。Amazonでチェック。
10万円。高い。ズーム機能もなければ、ただのコンデジ。
あまりに高い。
でも、RICOHの公式サイトには魅力が詰まっていて
基本的なスペックは以下の通り、
画素数:2424万画素
重量:257g
レンズ:18.3mm (35ミリ判換算で約28mm相当)、F2.8~F16
まずは軽さ。そして小ささ。
喫煙者はタバコとほぼ同じサイズになります。
そして画素数が2424万でセンサーもAPS-C。
レンズはスナップにちょうど良い28mm相当。
タバコ持ち運ぶサイズ感で高画質撮影ができるって夢のよう。
ただ唯一この時自分を踏みとどまらせたのは、28ミリという画角でした。
ちと遠いなぁ〜そして、冒頭の文章に変えるわけであります。

雨の御徒町

上記の与太話は置いといて
簡潔にメリットから
①持ち運びの利便
②画質
③モノクロ
④スナップシューターの位置

上記、順を追って説明します。

①持ち運びの利便
先ほども触れましたが、サイズも重さも全くと言って良いほど気にならないです。
僕は基本的に小さめのメッセンジャーなどのカバンを出かける時は持っていることが多いのですが、邪魔にならないサイズ感で潜ませることが可能です。
また、後ほど触れる画質の面を踏まえても軽いです。
センサーはAPS-Cが搭載されていて、F2.8の単焦点レンズを兼ね備えている。
これをRICOHブランドのPENTAXと置換しても、持ち運ぶと1kgを超えていきます。
それがポケットサイズで収まるのが奇跡なんです。
予備のバッテリーを持ってもさほど嵩張らないので、どこにでも持っていけるのです。
また、RICOHならではの堅牢性を感じます。
特段ホームページに記載されていないものの、ガッチリとした堅牢性を感じますね。
PENTAXのレフ機もタフさが一つの売りですから、そこに繋がりがあるかも?
また、やはり軽さもですが1眼レフやミラーレスを持ち運ぶ時の慎重になってしまう
シーンが多々あります。
勿論、安くはない金額を払って購入するものですから、その精神はしみるほどわかります。
それに対して、GR3も決して安くはありません。ですが、さっと手で覆えるサイズ感といい重くはないのに存在感のある重厚なボディのおかげで気が赴くままに振りまわせる感じがありますね。
まさにどこにでも持っていきたくなる一台。

②画質と③モノクロ
画質は2424万画素。これは、なんなら画素数だけで見たら自分の持っているNikonZ6iiと変わりありませんし、そこらの標準帯の画素数ですよね。
ただ、やはり暗所の性能やらはどうなんだって話になるかと思います。
結論暗所もさほど悪くありません。
勿論、ISO1万などになてくるとざらつきは目立ちますが、用途的に真っ暗な場所を撮影はしないので、気になりません。
また、現状モノクロをメインとして使用しているのですが、
これがまた素晴らしいんですよね。
自分の中でのモノクロのイメージって、ライカかフジが強いんです。
実際2社のモノクロの作例は非常に見ていて楽しいです。
ですが、個人的な所感としては2社に引けを取らずと思います。
ただ、これについてはまだまだモノクロの撮影回数が少ないので、あまり自信はないのですが、それぞれ方向性が違うのかなって思います。
ライカはライカのモノクロを売るイメージ。
フジは忠実に古来のモノクロを再現する力のイメージ。
GRは手軽にモノクロを楽しめるイメージになっています。
これについては2023年の目標として、モノクロのアンダーを見極めるがあるので、
またしっかりと言語化したいと思います。

④スナップシューターの位置
散々触れてきた軽さやサイズ感は勿論、何よりも立ち上がりの早さ。
ボタンを押して1秒以内にシャッターが切れるということがどれほど有用か。
普段ミラーレスを持ち歩いて楽しむのも別の良さがありますし、
できることが多いという利点も大きく理解しています。
ただ、やはり咄嗟なシーンも対応できる、状況を絞ることであれもこれもにならないということはスナップを楽しむにおいてこれ以上ないと思っています。
レンズキャップ外して〜の動作がないだけでも世界は変わる。
また、これは特定条件過ぎますが、地味にSDカードがなくても内蔵メモリがあれば撮影できてしまうってのも面白いですよね。
あっSDカード・・・
ってのも仕事以外だとシチュエーションとしてはあったりするもんです

生垣

ただし、やはりデメリットもある。
でもそれは、サイズ感や価格と比べれば些細だったり。
デメリットは以下の通りです。
①バッテリー
②AF速度
③Fnボタン
④ストロボ
上記4つでしょうか。
順に紹介していきます。

①バッテリー
これは、正直自分の意見ではなく
調べるとよくネット上で散見される意見です。確かに1日中スナップしていたら足りないかも?くらいの感じです。自分は実際バッテリーは初期の1つだけですが、
そこまで不満を感じてはいません。
何よりも、TypeCの差し込み口があるのでモバイルバッテリーでコーヒー飲みながら充電すれば問題なしといった感じ。
結局ミラーレスとかでもバッテリーの予備は持っていくし、予備のバッテリーも小さいのでそこまで気にならないですかね。

②AF速度
これについては明確に遅いと感じます。
やはり20万以上のミラーレスなどを使っていると早いので、それと比べるとストレスは感じますね。
スナップを撮る際はスピーディーにシャッターを切りたい場面も多いので悔やまれます。ただまぁボディサイズを鑑みてもしょうがないとは思うかな。
斜に構ええれば、AF速度が速い昨今しっかりとピント合わせて撮影するという基礎に立ち返る感じは楽しいです。
あとは、ディスプレイでタッチしてAFを合わせるのが案外速いですね!
どうしてもの時は基本タッチしてフォーカスをうまく併用するのが肝なのなとも思っています。

③Fnボタン
これも求めすぎだとは思いますが、Fnボタンがすくないので
咄嗟に設定を変えるのに困ります。
ただし、スナップ取るだけならそこまで頻繁に設定を変える必要性も薄いのでなんとも言えませんが、User設定が3つ登録できるので
そことうまく併用して使用していくしかなさそうです。

④ストロボ
上記でも散々説明してきたようにこのGRという機種に求められるのはまさしく持ち運びの利便だったりというところになります。
過去のGR1などはストロボ内蔵なのですが、コンデジのGRシリーズには内蔵ストロボがありません。
外付けでコンパクトなものもありますが、それでもポケットからははみ出てしまうのが自分がGRに感じている美しさを乱している感じがしてなんとも。
これについてはサイズ感からしても内蔵が難しいのかもしれませんが、どうにかなりませんかね。
できれば欲しいものです。

以上がメリットデメリットになります。
GRに関しては本当に贔屓目なしに最高のカメラだと思います。
SONYなどからもハイエンドコンデジは出ていますが、凹凸の少なさや
外観、コンセプトを踏まえて自分はGRが好きです。
最後に友人の結婚式に忍ばせて行った際の写真をいくつかお見せできればと思います。


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