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本は身近でやさしい相棒(読書への再接近№8)

こんばんは、みきぷろです。

本を夢中で読むうちに、いつの間にか時間を忘れて、あれっ午前2時!
「明日、いや今日の朝早いのになぁ」ということありませんか?

面白い本は続きが気になってどこまで読んだら終わりにしようという事を忘れてしまいがちですね。(ほんと時間管理が全く出来ていません(;^ω^))

本をいつ読んでも良いわけで、早く読めと督促されること無く待っていてくれます。また自分なりの解釈で、心情を読み取ることもできます。

「おい!読むの遅すぎない?」
「その解釈は間違ってますよ」

と言われることは無いですしね(言われたら怖いですが……)


今回はみきぷろ自身の都合で、1冊だけですが心に残った本を紹介してみました。書評などを見て本の楽しさを共に感じて頂けたら嬉しいです!

過去の読書に関する記事は、こちら👇



タイトル「将棋の子」 │ 著者:大崎善生



もし、これから読みたいのであらすじ等も含めて内容を知るのはご勘弁という人は、この先を読むのはご遠慮ください。

奨励会……。そこは将棋の天才少年たちがプロ棋士を目指して、しのぎを削る”トラの穴”だ。しかし大多数はわずか一手の差で、青春のすべてをかけた夢が叶わず退会していく。途方もない挫折の先に待ちかまえている厳しく非情な生活を、優しく温かく見守る感動の1冊。




将棋の世界はまさに実力の世界。棋士を目指す若者はまず奨励会に入会して26歳までに四段になれなければプロになることが出来ません。著者自身も将棋好きが高じてに日本将棋連盟機関誌である「将棋世界」の編集長になったという棋士を身近で見てきた方です。

プロを目指しながらも夢が叶わずに去って行った者にスポットライトを当てたノンフィクション本となっています。

奨励会は三段から6級までで構成され、三段になると東西をあわせてのリーグ戦を行い、上位二名が四段に昇段し、正式に棋士となります。しかし、アマチュア三~四段の棋力で、奨励会6級の実力という「超」実力者集団の中で勝ち残っていくのは、並大抵の事ではありません。

日本各地で「将棋の天才」と呼ばれた少年達が集まり、その中で頭角を現すには努力や気持ちの強さ以上もの、それは運であったり、閃きであったりが自分の人生を大きく変えてしまう世界に、私自身の心も締め付けられる想いになる場面もありました。

特にこの本のメインで取り上げられている「成田英二」さんという元奨励会の棋士のことは、転落人生のリアルも含めて非常に心に残りました。この本のスタートも著者の元に成田英二さんの連絡先変更のメモが置かれたが、その連絡先が北海道の将棋センターであったため、彼が苦境に陥っているのではないかという予感から、北海道に向かうところから物語が始まります。

成田さんは、奨励会二段で昇段できずに苦しむ中で、応援してくれる父を亡くし、最愛の母も病気が進行する中で奨励会を退会しました。母の亡きあとに、故郷北海道に帰り就職しますが、その会社が倒産してしまい借金を抱えて夜逃げして、訳アリ人間が多く集う新聞回収業者の寮でなんとか生きながら得ているという非常に苦しい生活を送っています。

でも成田英二は「将棋をやって後悔したことは一度もなかった」と断言しています。彼は奨励会を退会する時に記念に貰った駒だけは大切にもっていました。夜逃げしたときには母の写真すら部屋に置いてきてしまったのに、奨励会時代に羽生棋士と対戦して0勝4敗であった事ですら自分自身の誇りに生きてきたという成田英二さん。

将棋に夢を見て、夢破れても
「将棋がね、今でも自分に自信を与えてくれているんだ」
成田英二さんの言葉に、泣きました。

彼以外にも、奨励会を去った元奨励会員たちの人生のドラマが感じられます。ぜひ、おススメしたい本です。



ちなみに、note仲間でもある作家の赤星香一郎先生の将棋の本を拝読して、将棋の世界の本に興味持ちました。

こちらも是非(⌒∇⌒)



まとめ

勝負の世界は勝って結果を出すものと負けて去るものの差は、紙一重なんですね。実力ある人が絶対勝つわけでは無いですが、それに対する不断の努力があってこそ、成果が出しやすいのもまた事実ですね。

仕事も厳しいのは同じですが、もう少し懐は大きい部分もあるように思います。特に営業職や職場の部下との接し方などで悩まれていないでしょうか?

最後に宣伝です(笑)


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