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前例がないからやるフランス人と、前例がないからできない日本人

パリオリンピック2024の開会式は、オリンピック夏季競技大会史上初めて、競技場ではない屋外で開催、入場行進は選手たちが船でセーヌ川を下るという未だかつてない方法で行われた。

パリといえば、2015年11月13日のパリ同時多発テロ事件や、警官による17歳の少年の射殺事件をきっかけに起きた2023年の暴動が起きており、屋外で大規模なイベントをするには競技場での開催よりも安全面のリスクがあったことは否定できない。

だが、「2015年に100人以上が死亡したパリ同時多発テロ事件があったからこそ、パリで夏季五輪を開催するに至った」と語るパリのアンヌ・イダルゴ市長と、そして開会式終了後に「特別な開会式を開催することができるのだと世界に示したかった。感動的な瞬間を思い出すことは本当にうれしく思える」と振り返るパリオリンピック、大会組織委員会のエスタンゲ会長のコメントを聞くと、多少のリスクを伴っても、パリ市民やフランス国民が世界に何かを示すことの方が重要で、そこを優先的にフランス人が一致団結していることがハッキリと分かる。

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