訪問者は「偉大なるおっぱい」
シジュウカラが窓を叩きに来た。
窓の側に立っていたから距離は1mくらい。その至近距離で窓枠に止まり窓をくちばしで叩き、移動してまた、窓を叩く。何度も何度も同じことを繰り返しにやって来た。
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ヨーロッパにいるシジュウカラは黄色い羽毛が色鮮やか。イタリアではcinciallegra(チンチッアレグラ)と呼ばれる。数年前から玄関の前の屋根と庭の木に巣を作っているので、その姿はほぼ毎日見かける。だけど窓を叩きにやって来たのは今回が初めて。
確認しただけでも7回くらい舞い戻ってきた。昼食後に仮眠をとった後も窓をくちばしで叩く音で目が覚めた。寝室からリビングへ移動して近寄っても逃げない。視線が合う。
こういう場合の小鳥はメッセンジャー。人懐っこい野生動物はいるけど、相手を警戒させるような波長を出していると近寄ってこない。キッチンに立っていたら、そちらの窓にもやって来たし、ソファに座っていたら、その前の窓にもやって来た。明らかに「お知らせ」があるときの態度。
日本では雀の場合が多かった。ある夏の昼下り、窓際のベッドで寝ていた。30cmくらいの至近距離の網戸にへばりついてこっちを見ながらチュンチュン鳴いてる雀に起こされた。
今回シジュウカラが訪れた窓は、以前ニシコクマルガラスがガラスを叩いた場所。どうやら彼らのお気に入りの窓らしい。
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肉眼では見えない世界との境界線が薄い状態のとき、人間界の常識から考えると、少しだけ不思議なことが連発して起こる。
窓際にやって来たシジュウカラはリアルな肉眼で見える、見えない世界からの使者。ひと晩経って翌朝、ビデオを送って報告した友達から返信が来た。なにげなく英語名を調べたらしい。
イギリス英語 Great tit
アメリカ英語 chickadee
tit はイタリア語だとtetta (おっぱい)。いったん巣を作ったら、そこで何度も子育てするから、巣をおっぱいに見立てた名前なんだろうか?
偉大なるおっぱい
素敵なメッセージだ。
私の肉体のおっぱいは手のひらサイズでコンパクトだけど、エネルギー体のおっぱいはでっかいのかもしれない。「偉大なる心」を持て、っていうことかな。
針仕事へいってきます。
素敵な1日をお過ごしください。
Grazie 🎶