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修飾語は文字数で並べ変える/作家の僕がやっている文章術002

修飾語を数多く並べて、一文に書きまとめることは多くの人が経験すると思います。

修飾語は、並列で記述されることが多いわけですが、読みやすく、伝わりやすくする法則があります。

それは“修飾語は少ない文字数から順に並べる法則”です。

重要度は重要ではない修飾語

<例文1>
美樹は口ひげを生やした、童顔の、しゃべり出すと止まらない、プロの作家の男である。

これを多くの人は、修飾する内容を意識しないで並列させて書くか、書き手にとって、重要度の高い順番に並べて書くかのどちらかで執筆しがちです。

ためしに重要度の高い順番に並べて書いてみましょう。

<例文2>
美樹はプロの作家で、童顔の、しゃべり出すと止まらない、口ひげを生やした男である。

例文2では、プロの作家という重要な修飾語は印象に残りますが、「童顔の」「しゃべり出すと止まらない」「口ひげを生やした」という修飾語は、書き手の印象(意識)を並べただけに過ぎないと受け取られます。

つまり情報でありながら、読者の印象には刻まれにくい修飾語の羅列となってしまうのです。

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