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言葉の新発見ができる類語の辞典/作家の僕がやっている文章術039

類語という表現方法

類語を活用できると、表現が単調になりません。

類語を活用できると、より的確な表現になります。

類語の例を挙げます。

まずは動詞の「言う」の類語です。

<文例1>
言う/語る/述べる/申す/唱える/ぼやく/ほざく/号する/そしる/弁ずる/言及する/おっしゃる……。

このように「言う」という単純な動詞(述語)には、言い替えができる類語がたくさんあります。

つぎに「見る」の類語です。

<文例2>
見る/認める/のぞく/眺める/一瞥する/披見する/目撃する/見尽くす/見初める/見晴らす


この「見る」を「目でみる」の意味ではなく「面倒」を「みる」の意味での視点から類語を探してみましょう。

<文例3>
みる/見守る/見守る/見張る/世話する/介護する/介添えする/介抱する/助力をする/手助けする


つぎに「行く」の類語です。

<文例4>
行く/通う/過ごす/流れる/足が向く/足を運ぶ/足を踏み入れる

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動詞だけではありません。

単語(目的語)(修飾語)(自立語)にも類語はあります。

「考え」の類語を挙げます。

<文例5>
考え/意見/思考/意志/提案/観念/本音/所存/一存/思慮/余念/恣意


「〇〇と考えます」を「〇〇の意見が出ました」や「〇〇と提案します」や「〇〇の一存です」と書いた方が、意味の真意が伝わりやすくなることがあります。

一つの言葉には、類語がたくさんあります。

文章の表現は類語によって意味をより的確に書けるようになります。

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類語は類語辞典で調べる

類語辞典(シソーラス)という辞書があります。

意味から調べるだけではなく、観念や範疇や、行動、心情、物品などの視点から類する言葉を調べることができます。

お勧めは『角川類語新辞典』です。

私は40年近く使っています。

いまでも文章表現に悩むときには、類語辞典を引きます。

「あっ、この書き表し方があったか」

といまでも、類語辞典に新しい発見をします。

まとめ

類語を調べる辞典がある
類語が使えると、単調な表現を避けられる
類語を調べると、気がつかなかった新しい言い回しが書ける
類語が使えると、より的確なピンスポットの書き表しができる


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