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幸せな人生を送るための4つのヒント - デンマークから学ぶ


さて、皆さんは幸せですか。

私は個人的には生活全般に幸せを感じています。

ですが、日本全体で見てみるとどうでしょう。世界で日本は最も自殺率の高い国の1つです。働き方改革と叫ばれていますが、ワークライフバランスもなかなか改善の兆しが見えません。世界的に見ても、先進国でこんなに息苦しい国はあまりないです。

昨年から今年にかけて、私は世界で最も幸せな国の1つとして知られているデンマークに住みました。デンマーク人がなぜ幸せと感じているのか、その社会の仕組みを知り、"幸せのヒント"を得るために、調査という名の留学兼仕事で1年間行ってきました。

デンマークでの1年間の滞在を終えて帰国した感想としては、デンマークは間違いなく、私が今まで行ったことのある外国の中でも1位、2位を争うくらい、とても住みやすく居心地の良い国だったということです。

今回の記事の話の中心になるのが、滞在中に行った、コペンハーゲンにある「Happiness Museum」という美術館です。博物館では、さまざまなグラフ、写真、個人の物語の展示を鑑賞しながら、幸せとは何かを考察できます。この博物館は非常に面白いので、コペンハーゲンにいつか行かれる際には強くお勧めします!

では、デンマークでの滞在経験と、このHappiness Museumが教えてくれた"幸せのヒント"についてご紹介します。


1. 大が付くほどの金持ちになろうとしない


ある程度のお金があることは決して悪いことではありません。CNBC.comの調査によると、金銭的に余裕があることによって悲しみ、不安、絶望などの否定的な感情、また深刻な精神病のリスクも軽減されるとのこと。これはある程度の財力は幸せに繋がるということを示しています。

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出典:Mark Fahey - CNBC.com

ただ注意したいことは、お金は一定のレベルを超えると、人間はそれ以降は幸せと感じる度数が下がるということ。上記のグラフで統計的に証明されています。ちなみに、コペンハーゲンの「Happiness Museum」にも、お金と幸せの相関関係を示す同様のグラフが展示されてありました。

上記グラフで示されているように、世帯収入が約200万円~300万円の時に、人間のネガティブな感情が一番軽減され、幸せを感じるという事実については、少し驚きですよね。


2. 人生のシンプルな瞬間を楽しむ

デンマーク語の"hygge"という言葉を聞いたことがあるでしょうか。このデンマークの"hygge"文化が、どうやらデンマーク人の幸せに一役買っているようなのです。

デンマーク人の友人によると、"hygge"はとても広い意味で使われることもあるようですが、基本的には”家族、友人などと過ごす居心地の良いリラックスした時間のこと”。
テーブルにキャンドルを置いて、(デンマーク人はとにかくキャンドルが大好きです!)温かいココアでも飲みながら、友達とボードゲームをして遊ぶ…そんなデンマークの日常でのありきたりなひと時は紛れもなく"hygge"です!

そしてそんなデンマークが世界一のろうそく消費大国であることをご存知でしょうか。皆さんも騙されたと思って、ろうそくを灯しましょう。お洒落なアロマキャンドルでも良いですね。ろうそくにどれほどリラックス効果があるか、やってみるときっとびっくりしますよ。

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3. 自分の道を行く


社会が敷いたレールに沿って人生を歩む、もちろんそれも一つの人生。本当に自分がやりたいことに素直になって、自分一人だけ周りと違う道を歩むことは怖いですから。少なくとも、大抵の日本人にとってはそうだと思います。

デンマークでは、社会の仕組み・風潮自体が、国民一人一人が夢ややりたいことに取り組めるように出来ています。
何歳であろうと誰しも平等に教育を受ける、または受けなおせる機会があることが一つの要素です。
また、デンマークでは高校卒業後、人生で本当にやりたいことを考えるために、大学に入る前にギャップイヤーをとることは当たり前のことで、もはや私の知っているデンマーク人の中でギャップイヤーを取らない子は少数派でした。デンマーク人の友人は、可能な選択肢が多すぎて何をしたら良いか迷うことさえあると話していました。贅沢な悩みだ、と思うかもしれません。

ただ、デンマークにいなくても、私たち日本人の人生にも非常に沢山の選択肢があることは同じなのではないでしょうか。宇宙飛行士、教師、作家…何を目指すかは自分たち次第です。目指すかも自分たち次第です。
他人のやっていることを真似て追うよりも、自分の好きなことに情熱を持ち、夢を追うことで、はるかに自分の人生を豊かに、幸せにできると、デンマークの社会が教えてくれているように感じます。


4. 幸せとは何かを探し続けない

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”幸せが何でできているか探し求めている限り、幸せにはなれない
人生の意味を探している限り、人生を生きることはできない”
                                                                              ― Albert Camus


Happiness Museumで見つけた上記写真の格言が個人的なお気に入りです。確かに、何を幸せと感じるかは人によって違いますよね。それを幸せの定義を探したところで、意味はなく、本当は幸せは自分の目の前にあるのに、気づかないかもしれない…。灯台下暗し、なんてことになり兼ねません。

Happiness Museumでもう1つ面白いことが書かれていたのですが、幸福の50%は遺伝子によって感じるものである、ということです。幸せとは何かを追求するよりも、幸せになる方法を親と一緒に考えた方が良いのかもしれませんね…。

例えばですが、私にとって人生最大級の幸せは、猫です。猫に関しては本当に遺伝的なものかもしれません。母と祖父母も大の猫好きなんです。

皆さんにとっての幸せは何でしょうか。

是非コメントで教えていただけるのを楽しみにしています。


この記事が少しでも皆さんにとって"幸せのヒント"になりましたら、私にとってもこれ幸いです。

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