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サッカー産業MBA 受講者インタビュー(2021-22年)

皆さん、こんにちは。Mikiです。

リバプール大学院で現在進行中のサッカー産業MBA(FIMBA)コースも終盤を迎え、残すは課題数点と最終プロジェクト(論文)となったようです。

今回の記事では、今年度FIMBAを受講する唯一の日本人である青木慎悟さんに、FIMBAに進学された経緯や、授業の様子など、お話をお伺いしました。

慎悟さんのLinkedInはこちら


青木慎悟さん プロフィール

1990年生まれ、神奈川県出身。青山学院大学経営学部卒業後、人材派遣会社に就職し求人広告営業を約3年半経験。その後製薬会社に転職し、MRとして約3年半勤務。

FIMBAに応募した理由

ー まず、FIMBA応募に至るまでの経緯を教えてください。
当時、仕事で知り合いがほとんどいない愛知県に配属され、仕事自体もそれほど忙しくなかったため、一人で色々と考える時間を持つことができていました。

そんな中、とあるきっかけで昔知り合いだった方がスポーツマネジメントを勉強しにイギリスに行き、その後日本サッカー協会で働いていることを知りました。
その方に連絡をして話を聞きに行き、またそのタイミングでイギリスの大学から現地の教授が日本に来て実際に会える機会もあったことから、海外に挑戦したいと思うようになりました。

その後beoというエージェントを経由してサッカーに特化したFIMBAの存在を知り、応募することを決めました。

ー 様々な選択肢がある中で、FIMBAを志願した理由は何ですか?
サッカーに特化していることと、MBAが取得できることです。
他の大学院のコースだと20代前半のクラスメートも多いと考えられる中、MBAだと色々な社会経験を持った人たちとの出会いがあると思い、FIMBA一択で応募しました。


渡英までに苦労したこと

ー 渡英までに大変だったことはありますか?
IELTSはかなり勉強しました。
1回の受験費が高いので(約3万円)、そういったプレッシャーも感じながら勉強した記憶があります。

ただ、個人的な感想としては、IELTSをクリアしただけでは、実際の授業についていくのは大変でした。
例えばリバプール大学でオファーされているプレマスターのコースは、レポートの書き方やディスカッション等、実際にコースで必要な内容を学べるようなので、早めにイギリスに来て慣れるというのが良いと思います。

参考:Pre-Master's course @ University of Liverpool


コロナの影響

ー 現在、コロナウイルスの影響はありますか?
昨年9月にコースが始まってからしばらくはオンライン・対面の授業が半分ずつでしたが、年明け1月からは全て対面での授業になりました。
イギリスでコロナ対策の完全撤廃が発表されたこともあり、現在こちらでコロナの影響を感じることは全くありません。
ヨーロッパ圏内を旅行する人も増えてきています。


コースの魅力

ー FIMBAを実際に受講されていて、魅力的だと思う部分はどんなところですか?
リバプールFCなど、実際にサッカー関係のクラブや団体に訪問できたことは大きな魅力でした。
先日はUEFA本部を訪問するためにスイスに行きました。

授業以外でもイギリスやヨーロッパで試合観戦ができる環境が身近にあり、色々な場所に足を運んで試合を観戦しました。
(リバプール、マンチェスター、ブライトン、バイエルン、バルセロナなど)

他にもクラスメートたちとリーグに参加するなどしてサッカーをする機会もあり、こうして交流を深められるのもコースの魅力だと感じます。


印象に残っている授業

ー 印象に残っている授業を教えてください。
サッカー関連の授業が印象に残っています。
Football Financeでは、クラブの財務諸表を見て分析する課題に取り組んだことで、1つのクラブを深く知ることができ、とても勉強になりました。

また、International Football Industryでは、授業の中でケーススタディとして1つのクラブに対して企業を選び、タイアップさせてどのような取り組みができるか、クラスメートたちとスポンサーのアクティベーションを考えてディスカッションをするという機会がありました。
例えばPSGに対してDisney Groupを選び、ディズニーランドの中にPSGのコーナーを作るなど、色々なアイデアが出たのが面白かったです。


大変だったこと

ー コースの中で大変だったことはありますか?
授業が始まった当初は、レポートの書き方に慣れていない中で、いきなり課題が複数出たことで苦労しました。
特に複数の授業と課題が同時進行で進んでいたのがその時だったので、慣れるまでが本当に大変でした。

また、最近取り組んだSports & Lawという授業のNegotiation Gameという課題では、2人1組になって討論を行うというものだったのですが、相手のチームに弁護士がいたり、法律に関するトピックを扱うということで、同じチームだったアメリカ人に頼りっきりで貢献できなかったことが心残りです。

それ以外でも、授業中に教授やクラスメートの英語が理解できないことが多々あり、その中で自分の意見を述べることに難しさを感じました。


最後に(Mikiより)

お話をお伺いする中で、リバプール現地に行ってクラブ訪問や周辺のサッカー環境に触れることができるのは、FIMBAの大きな強みであると、改めて感じることができました。

一方で、やはり英語のハードルは大きく、大変に感じる部分になり得ることも感じました。
私自身も当時の経験を振り返って、日本のバックグラウンドを持ちながら現地の環境に慣れるにあたって、大変さを感じることが多くありました。

それでも、他の大学院では応募時に電話等のインタビューが行われるコースもある中で、FIMBAはIELTSさえクリアすれば書類選考で条件を満たすことができ、実際の課題もレポートが中心であることから、英語がハードルになっている方にとっても比較的開かれたコースであるように感じました。


今回の記事は以上になります。

慎悟さん、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました!

皆さんの参考になれば嬉しいです。






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